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「車は急に止まれない」が大型トラックは“もっと急には止まれない”ーーそのワケはブレーキにあり!

NO事故!改めて我々は、当たり前のことを当たり前にやろう

混合交通となる道路でこうした二次被害を避けるにはどうすべきか。もっとも効果的なのは、大型車の前への割り込みには、乗用車の割り込みの2倍程度の余裕をもって行いつつ、道路交通法に定められたウインカー操作(進路変更する3秒前の操作)を改めて徹底いただきたい。

大型トラックのドライバーからすれば、つねに一定以上の車間距離を保った運転の継続と、他車の動きを早期に把握することの両立が事故を遠ざける最大の防衛運転につながるからだ。

大型観光バスもしかり。2008年6月1日に施行された改正道路交通法により、乗用車だけでなくバスやタクシーに乗客として利用する際も、シートベルトの着用が一般道路/高速道路ともに義務化されている。にもかかわらず、残念ながら乗り合いバス(例/空港シャトルバスなど)での装着率は低いままだ。

その大型バスが不可抗力によって急ブレーキを余儀なくされると車内ではなにが発生するか。シートベルトを装着していないと確実に前席に頭を強く打ち付ける。これを「車内事故」と呼び、一義的な責任は大型バスを運転するドライバーに課せられる。

今では乗用車と同じ全席3点式シートベルトを備える大型バスも多いが、不測の事態に備えて乗車時は距離にかかわらず、また一般道路や高速道路の分け隔てなく着用を徹底したい。

路線バスはどうか。立ち席(立って乗車すること)がある路線バス(乗車定員11人以上)ではシートベルトの義務化は適応外だ。しかし、こちらも急ブレーキを使用せざるを得ない状況に陥ることがある。

よって車内では、「手すりや、つり革にお掴まりください!」とのアナウンスが流れている。急ブレーキによる転倒で乗客が怪我を負わないためだ。乗客側の対応策として、ラッシュ時の混み合った状態では難しいかもしれないが、平時は両足で踏ん張りがきく姿勢をとり、手すりなどで身体を固定し、つり革に掴まることをおすすめしたい。

このように、大型車は大きく重い車体を確実に止めるため強いブレーキを備えている。しかし、それらの出番はゼロに等しいほど安全である。トラックでは積荷による二次被害を避けるため、バスでは車内事故を起さないためにも、強力なブレーキがあるのに急ブレーキが踏めない大型車への理解を一層深めていきたい。

写真:アフロ

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