【実は盛り上がってます!】電動チョイ乗りモビリティにスズキやヤマハやトヨタが新作発表
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ガソリンの高値が続き、今後も値下がりが期待できない今、週末にちょっとドライブに出掛けるだけでも燃料代が気になる時代になってしまった。
クルマを使う頻度を少しでも減らしたいところだが、何か燃料代がかからなくて楽な移動手段はないものか。
そんな難題に頭を悩ませているアナタにぜひ検討してほしいのが、最近大手メーカーも開発を進めている電動モペッドだ。
<写真:ブースター>
そこで今回は、電動モペッドの基本から、購入に役立つ情報を掘り下げてみたい。
まず、電動モペッドの特徴をザックリ3つ挙げると、以下が挙げられる。
・グリップをひねるアクセル操作だけで走行が可能
・原付バイクよりも車重が軽い
・ペダルを漕いで自転車のようにも走れる
家庭で充電した電力によってバイクのようにハンドル操作だけで走ることができ、取り回しが楽で、折り畳みが可能な機種であればクルマのトランクにも積め、街中でも比較的駐輪しやすいことが、電動モペッドのメリットとして挙げられるだろう。
一方、デメリットとしては、強力なモデルでも最高時速は60km程度にとどまり、航続距離も数十kmと比較的短く、自転車に比べるとナンバーの取得等、手続き面の手間や、ヘルメット着用などが義務になるといった点が挙げられる。
もっとも最高時速や航続距離はちょっとした街乗りなら気にならないレベルだし、最近はおしゃれなヘルメットも登場しているから、そこで個性を楽しむこともできる。
なので、自転車として走行するにはナンバーを非表示にする必要があるなど注意すべき点もあるが、新しいモビリティ形態の一つとして電動モペッドに注目は必至だろう。
そして、スズキやヤマハといった大手メーカーが参入を検討していることも、このカテゴリーへの注目度を俄然高めている。
スズキは今年のジャパンモビリティショーで、折りたたみ可能な原付一種の「e-PO(イーポ)」や、かつて一世を風靡した街乗り特化型スクーター「チョイノリ」の電動版「e-choinori(イーチョイノリ)」を参考出品した。
<写真:e-PO(イーポ)>
<写真:e-choinori(イーチョイノリ)>
また、ヤマハはファットタイヤを履いた今どきなスタイルの「ブースター」を欧州で発表した。
<写真:ブースター>
なかでもスズキのe-choinori(イーチョイノリ)は、ペダル無しなので厳密には電動モペッドとはいえないが、過去に市販したモデルの車体にパナソニック製の電動アシスト自転車用パワートレーンを搭載しており、早期の国内販売も期待できる。
また、ジャパンモビリティショーではトヨタやホンダもこれに近いコンセプトを提案するなど、電動のチョイ乗りモビリティ界隈はにわかに活気づいている。<写真:トヨタが提案する「ランドホッパー」はペダル無しタイプの折り畳み式電動3輪>
<写真:ホンダは80年代の伝説的な車載スクーター「モトコンポ」を再解釈した「モトコンパクト」を展示>
自転車に構造が似た電動モペッドは、気軽にメンテナンスを頼めるお店の存在が重要。その意味で、現状で大半を占める外国製モデルはなかなか手を出しづらい面もあるので、こうした大手メーカーの製品が国内投入されれば、一気に電動モペッドが身近になる可能性が高いだろう。
今、規制緩和で電動キックボードに注目が集まっているが、あちらは安全性の面でかなり不安だ。乗るのにちょっとコツがいるし、立ち乗りなので長い距離の移動にも向かない。そして、何より荷物を詰めないから、買い物には不向きだ。
その点、電動モペッドはチョイ乗りで気になる使い勝手や安全性はほぼ満たしている。電動モビリティは電気自動車ばかりが注目されがちだが、生活に身近なところでは、電動モペッドのようなクルマ未満の移動手段も併用されたほうが便利なはずだ。
今後、大手メーカーの製品が魅力的な価格で市販化されることを期待したい。
<終わり>
<写真:ヤマハ、スズキ、トヨタ、ホンダ>
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