ドイツで勢いづくカーシェア事情に見る「いずれは衰退」の先にあるもの
掲載 更新 carview! 文:竹花 寿実
掲載 更新 carview! 文:竹花 寿実
日本でも徐々に普及が進んでいるカーシェアリング。ドイツではダイムラーの子会社が運営するカートゥゴー(car2go)や、BMWが出資するドライブナウ(DriveNow)、ドイツ鉄道のフリンクスター(Flinkster)およびブック・ン・ドライブ(book-n-drive)のほか、都市部のみで展開するシュタットモービル(Stadtmobil)やカンビオ・カーシェアリング(cambio CarSharing)、グリーンホイールズ(Greenwheels)など、様々なサービスが展開されている。
利用者も順調に伸びていて、2015年には100万人を突破。2018年には211万人に達すると予想されている。ITの進化とともにシェアリングモビリティがどんどん普及しているのだ。また、ドイツでは新車購入者の平均年齢が40歳を越えているなど、日本と同様に、特に都市部ではマイカーを所有する若者が少ないこともあり、スマホさえあれば気軽に使える交通手段として完全に定着した感がある。最大手のカートゥゴーは、日中の稼働率が2017年の時点で80%を超えたほどである。
一方で、カーシェアリングの普及は、若者のクルマ離れを促進しているという側面もある。駐車場事情が悪く、様々なカーシェアリングサービスがしのぎを削るベルリンでは、数年前から「Kurumabanare(クルマ離れ)」という日本由来の言葉が普通に使われるようになったほどである。
それでも自動車メーカーはカーシェアリング事業に積極的だ。つい先日も、VWが2019年からドイツを皮切りに、I.D.ファミリーの量産バージョンを用いたEVのみのカーシェアリング・サービスを開始すると発表。ボルボも新たに「M」というブランドを立ち上げ、2019年にカーシェアリング事業をスタートさせると発表した。日本メーカーも、今月に入ってからマツダがFlinksterおよびスーパーマーケット大手のリドル(Lidl)と提携してカーシェアリング・サービス「Mazda Carsharing」を開始するとアナウンスしている。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
オートバックスセブン、林野庁と協定締結 店舗での国産木材使用を拡大
日産が新型「軽“ワゴン”」発表! ホンダ「N-BOX」対抗の「超背高モデル」! 超スゴイ“ピンク”も追加の「新ルークス」に販売店でも反響あり
そういえば滑りづらくなった!? 首都高の二輪車安全対策「フィンガージョイントすべり止め」「カーブ部のカラー舗装延伸」とは?
「ChatGPT」車載化、VWがゴルフやティグアンにオプション設定…欧州仕様
アクセルを戻せば減速する……のはわかる! でも説明しろと言われると悩むエンジンブレーキの「仕組み」とは
フレッシュアップされたBMW 3シリーズの全情報 価格から走行性能&比較テストまで 新型BMW 3シリーズのすべて
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
新型コンパクトSUV『EMZOOM』、世界市場で成功…中国広州汽車
日本でまさかの拳銃を使ったタクシー強盗発生! キャッシュレス化で現金をもたない仕組み作りが一番の解決策
本田宗一郎とイーロン・マスクに共通点があった? 稀代の経営者を支える「無知の知」とは何か
全長5m級!トヨタが新たな「ラージSUV」まもなく発売!? 17年ぶり復活! 斬新フェイス&車中泊出来そう空間の「クラウン」 発売はどうなった?
伝統を継承するマッスルクルーザー! スズキが米北米市場で2025年型「ブルバードM109R」を発売
日産の新型3列SUV「インフィニティQX80」が米で7月発売決定。打倒レクサスLXとして日本導入ある?
本当にスポーツタイヤ!? グッドイヤーの新作「アシンメトリック6」は静かで軽い“摩訶不思議”な万能選手だった
続々PHEV化で完成するレンジローバーの唯一無二の世界観。その裏で過激なV8モデルも準備中!?
【本日発売】BYD「シール」は乗るとどう? 中華高級EVのガジェット感とコスパは日本で通用する?
アメリカ人がマツダ車を“発見”した? 「CX-70」ほか軒並みセールス絶好調の背景とは
もう待ちきれん! 新型「フォレスター」いつになったら発売される? eボクサーはどうなる?
サンクをアルピーヌが魔改造!? A110譲りのハンドリングのホットハッチ「A290」発表。日本導入は?
次期型の行方にヤキモキするファンも注目、幹部が断言する「半端な新型GT-Rは作らない」の中身
【230万円】一長一短ありますが…インプレッサの最安グレード「ST」はアリかナシか?