最新テクノロジー満載 BMW 7シリーズ発表
掲載 更新 carview! 写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 写真:菊池 貴之
8年ぶりのフルモデルチェンジを受けた「BMW 7シリーズ」の販売がスタート。基本デザインはキープコンセプトだが、BMWのアイデンティティであるキドニーグリルが縦方向に拡大され、ワイドになったエアインテークやスタイリッシュなクロームバーなどによって、さらに力強さや存在感が増した。新型のボディサイズは、全長×全幅×全高=5070(5210mm)mm×1900mm×1490mm(1485mm)。
()内はストレッチモデルの740Liおよび750Liの数値。
モデルチェンジ毎に数々の最新テクノロジーを採用してきた7シリーズだが、この5世代目もその例に漏れない。まずはV8から直6へとダウンサイジングされた740iおよび740Liに搭載する3.0リッターの直噴パラレルツインターボ。6速ATと組み合わされたこのエンジンは、326ps/5800rpm(306ps/6300rpm)、45.9kg-m/1500~4500rpm(39.8kg-m/3500rpm)と出力&トルクを向上しつつも、約12%の燃費改善と約13%のCO2削減を達成。また750iおよび750Liに搭載する4.4リッターのV8も、直噴ツインターボ技術によってパワーと燃費を両立。さらに軽量ボディやブレーキ・エネルギー回生システムなどの採用も相まって、燃費の良さと高いパフォーマンス性能を併せ持つ、時代のニーズに応えるモデルに仕上がった。
BMW初の「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング(前後輪統合制御ステアリング・システム)」は、車速に応じて前後輪の切れ角が可変制御されるシステムで、街中での取り回しの良さとロングドライブでの安定性や快適性に一役買っている。たとえば60km/h以下の低速時には、前輪と後輪が逆位相に操舵されるため、最小回転半径は従来の6.1mから5.5mへと向上(740i)。80km/h以上の高速時には、ステアリング操作への反応が穏やかになり、走行安定性が増すという具合だ。またコンフォートからスポーツプラスまで4段階の走行モードを制御する「ダイナミック・ドライビング・コントロール」も、“ドライバーズカー”としての資質をさらにアップさせている。
これらの最新装備に加え、パーク・ディスタンス・コントロールやアダプティブ・ヘッドライト、大型10.2インチモニターのHDDナビ、最新iDriveなどが全グレードに標準装備となる。
新型7シリーズの発表会場では、BMW初のハイブリッドモデルとなる「アクティブ・ハイブリッド」も登場。ダイムラー社と共同開発したハイブリッドシステムは、通常はエンジンのみで走行し加速が必要なときにだけモーターがアシストするというもの。750iと750Liに搭載される4.4リッターV8ターボ(407ps/61.2kg-m)と電気モーター(20ps/21.4kg-m)の組み合わせで、通常モデルから約15%の燃費向上とCO2削減を実現したという。日本へは来年夏に導入予定だ。
・3.0リッター直6ターボ+6AT
740i………1010万円
740Li……1080万円
・4.4リッターV8+6AT
750i……1200万円
750Li……1330万円
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