スズキの納車状況に遅れが出ている。納車待ち期間を早めるコツも7つ紹介【購入ガイド】
掲載 更新 carview!
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ソリオやスイフト、ジムニーなど、人気の軽自動車や小型車を多く販売しているスズキは、2023年1月現在、納車状況に遅れが出ている車両があります。納車に1年以上かかるケースもあり、新車の登録台数も前年より落ち込んでいる状況です。
そこでこの記事では、スズキの納車状況と遅れが出ている原因を解説します。納車の待ち時間を早められるコツも紹介しますので、スズキ車の購入を検討している方は参考にしてください。
目次
スズキは、軽自動車や小型車の種類が豊富で、幅広い年代の方に人気のモデルを販売しているメーカーです。お手頃な価格の車両も多く、気軽に使える車としても人気があります。しかし、納車遅れにより登録台数は伸び悩んでいる状況です。
そこでここでは、スズキの納車状況について確認する前に、まずは一般的な納車の手順と納期を紹介します。実際の納期と比較してみてください。
新車購入時の納車手順は以下のとおりです。販売店に在庫がある車両の場合は注文が不要となるため、契約を成立させたあと、オプション追加や納車準備のみですぐに納車されます。
在庫がない場合は注文生産になるため時間がかかります。ディーラーオプションを追加した場合は、メーカーからの出荷後にディーラーでの装着が必要です。
希望のモデルを発注すると、納車されるまでに1~2か月程度の期間がかかります。販売店に在庫がある場合は1~2週間程度での納車が可能なため、工場での生産には約1か月かかる計算です。
サンルーフやシート、特別塗装色などのメーカーオプション、ナビやアルミホイールなどのディーラーオプションの追加があると、装着に日数を要する場合があるため納期が長くなるかもしれません。
スズキの納車状況は、販売店が公表している納期の目安で確認できます。販売店の在庫や発注状況によって納期は異なりますが、全体的な納期状況は悪化傾向です。
そこでここでは、スズキの販売店が公表する各車種の納車状況と、納期の傾向について紹介します。納車状況はあくまでも目安ではありますが、参考にしてください。
スズキの販売店が公表している、2022年春(4月・5月)と昨年7月の納期目安は以下のとおりです。
車種 | 2022年4月時点での納期目安 | 2022年5月時点での納期目安 | 2023年1月時点での納期目安 |
---|---|---|---|
アルト | 3.5か月~4か月 | 4か月~6か月 | 2か月~2.5か月 |
ラパン | 2.5か月 | 3か月~4か月 | 2か月~2.5か月 |
ワゴンR | 3.5か月 | 2か月~3か月 | 1か月~2か月 |
ハスラー | 5か月~5.5か月 | 6か月~8か月 | - |
キャリイ | 3か月 | 3か月~4か月 | - |
エブリイワゴン | 6か月~6.5か月 | 5か月~6か月 | 1か月~1.5か月 |
ソリオ | 5か月~5.5か月 | 6か月~8か月 | 2か月~3か月 |
スイフト | 3か月 | 2か月~3か月 | 3か月 |
スペーシア | 4.5か月~5か月 | 6か月~8か月 | 3か月~3.5か月 |
ワゴンRスマイル | 4.5か月~5か月 | 4か月~6か月 | 1か月~2か月 |
ジムニー/ジムニーシエラ | 1年~1年4か月 | 1年6か月~2年 | 1年2か月~1年3か月 |
目安として、公表している情報を参考に納期と2022年春と2023年1月の納期を比較すると、徐々に納期が改善してきています。多くの車種が1か月~4か月程度納期が短くなっている傾向です。
スズキの人気車「ジムニー」に関しては、グローバル人気が特に高くメーカーの予想よりはるかに需要が高かったため、2022年の時点で1年前後の納期となっています。2023年はピークを超えて納期遅れの改善が見込まれる状況です。
2022年7月現在、スズキは全ての車両において納車が遅れている状況です。一般的には1か月~2か月程度での納車ですが、現在は車種によって3か月以上の納期となっています。
車の生産・製造に関する部分が納車期間に影響しているため、スズキ車に限らず多くの自動車メーカーで納車遅れが出ている状況です。ここでは、納車に遅れが出ている原因について紹介します。
納車状況が悪化している原因は、世界的な半導体不足が関係しています。半導体は、自動車だけではなく多くの電子機器に使用している部品です。そのため、年々必要量が増えています。
そこに新型コロナウイルス感染症の影響も加わり、電子機器の需要が急激に増加したことから、需要と供給のバランスが取れなくなりました。自動車に使用する半導体が不足することになり生産が遅れ、納車遅れが出ています。
スズキを含む多くの自動車メーカーは、海外の工場でも部品や車体の製造を行っています。
しかし、新型コロナウイルス感染症によるロックダウンやクラスターによる工場の停止、環境問題に配慮した火力発電の稼働率低下もあり、部品調達が難しくなっている状況です。
半導体だけではなく、ワイヤーハーネスや樹脂パーツなどの部品が不足している状況が納車状況を遅らせている原因となっています。
スズキの納車状況は徐々に悪化している傾向ですが、注文前の工夫次第で納車を早めることも可能です。「最近車の調子が悪い」「車検前に乗り換えしたい」など一刻でも早く、車を手に入れたい状況はさまざまでしょう。
そこでここでは、納車状況に打ち勝てる7つのコツを紹介します。少しでも納期を短くしたい方はぜひ参考にしてください。
人気が高く売れ筋のグレードは納車が早い傾向です。人気のあるモデルやグレードは生産ラインをフル回転させています。その生産性の高さで在庫数が増えるため、意外と納車時期は短く、他のグレードよりも早く手に入れることができるでしょう。
選ぶグレードによっては大幅に車体価格が変わる場合もありますが、納期が遅れた場合の車検費用や車を手放した場合の交通費を考えると、人気グレードの選択はおすすめの方法です。
グレード同様に、ボディカラーも人気の高い色を選びましょう。モデルによっては特別塗装色や個性的な2トーンカラーなどの選択肢があります。特に、特別塗装色は塗装工程に時間が掛かるため、通常の納期より長くなる傾向です。
個性的なカラーやスバルのイメージカラーであるブルー系は、販売店によっては在庫があることもあるため事前に確認しましょう。
外装色にこだわりがないのであれば、人気の高いホワイト系やブラック系、シルバー系のカラーがおすすめです。
メーカーオプションやディーラーオプションを見直すことも、納車を早めるコツです。
オプションの取り付けは、通常のライン作業とは別工程で行われます。そのため、人気の車種・グレードであってもオプションによっては約1か月程度の時間が必要です。販売店に車両が届いていても、ディーラーオプションを装着する必要があれば同様に時間がかかります。
オプションは快適なドライブのために必要な場合もありますが、納車状況が気になるなら、自分で装着したりする方法もおすすめです。
納車状況は販売店によっても異なります。在庫や入荷のタイミングによっては、比較的短い期間での納車も可能です。
そのため、欲しい車の納車状況が気になる場合は複数の販売店で在庫を確認し、より納期が短い店舗に依頼すると良いでしょう。販売店によってはウェブサイトで納期目安を公表しているお店もあるため、参考にできます。
人気のある車はキャンセルが出ることもあります。また、納期が遅れてやむを得ずキャンセルをする方もいるため、キャンセル待ちも納期を早める手段のひとつです。
モデルやグレードなどが同じ条件のキャンセル車が出た場合には、販売店から連絡をもらえるように伝えておきましょう。納車が早いキャンセル車を運よく購入できる可能性があります。
車検時期の関係で早く車を手に入れたい方や、欲しい車種の納期が長い場合には、中古車を選択肢に入れるのもおすすめです。
新車は注文してから製造されますが、中古車はすでに在庫があるため製造にかかる時間がありません。中古車の中には、登録(届出)済未使用車や比較的年式の新しい現行モデルがあることも多いため、お得に購入できる可能性もあります。
納車が遅れた場合や、納車の前に車検の時期が来てしまった場合に、代車を貸してもらえるかどうかの確認をしておきましょう。万が一納車が遅れて車検時期になってしまった場合、車のない生活を取るか、車検を取るかの選択を迫られることになります。
代車がある販売店であればその心配は要らないため、代車の有無と貸出料金を確認しておくと良いでしょう。
納車状況に不安がある方は、中古車でスズキの車を探してみるのもおすすめです。中古車であれば、納期に左右されず好きな車を選べるでしょう。
ここでは、スズキの中古車を購入するメリットを紹介します。中古車を探す際の参考にしてみてください。
中古車市場には数多くのモデルの中古車があります。登録(届出)済未使用車や年式の新しい車、人気の旧モデルや欲しいオプションを搭載している車など、さまざまな車両の中から自分に合う車を見つけることが可能です。
また、新車では3か月以上の納期が必要な車でも、中古車であれば1か月程度で済みます。在庫が豊富で整備や点検をしっかり行っている中古車販売店を選ぶと、品質の良い中古車を手に入れられるでしょう。
新車の納車状況の遅れにより、中古車人気が高まっています。納車が早いことはもちろん、新車よりも安い価格で購入できる傾向にあるためお得です。
人気のモデルは中古車相場が上がっている場合もありますが、ルーフやナビなどのオプション搭載車や特別塗装色が必要な個性派カラーの車両は、総合的な金額で見るとお得に購入できるでしょう。
スズキの納車状況は、半導体不足や部品不足などで需要と供給のバランスが合わず、徐々に悪化しています。納車遅れに対しては部品調達や生産計画の見直しなど、さまざま対策が取られていますが、従来の納期に戻るまでにはまだ時間がかかるでしょう。
納車状況に不安がある方は、注文の仕方を変えたり中古車を選んだりする方法もおすすめです。事前に納期を確認し、納得のいく購入方法を探してみてください。
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