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2012年マーケット概況 ハイブリッドと軽が牽引

各ブランドの「ココも気になる!」その2

●マツダ/スバル/三菱
独自路線の展開に目が離せない

 CX-5が3万5438台でSUV部門No.1となり、日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝いたマツダは、軽を含めた乗用車全体で、19万2463台、前年比16.3%増と復調傾向に。ただデミオが年間5万7820台、同93.7%と伸び悩み、昨年11月にモデルチェンジしたアテンザはクリーンディーゼル車に人気が集中し、納車に時間がかかっているのが不安要素だ。

 軽を除く年間乗用車ランキングで13位とインプレッサが絶好調のスバルは、軽を含め、14万1065台、同31.2%増となった。今秋にはインプレッサXVにHVを投入予定で、HVでもスバルらしさが出せるかがポイント。

 ミラージュの投入で5ナンバー小型車部門は32.2%増と好調だった三菱は、軽を含む乗用車全体では10万6553台、同2.3%減にとどまった。アウトランダーPHEVやデリカD:5のクリーンディーゼル車といった本格エコカーが復調のカギになりそうだ。

●ダイハツ/スズキ
ダイハツが6年連続の軽No.1を達成

 ミラ(イース、ココア含む)がダイハツにとって9年ぶりの車名別軽No.1となり、貨物車を含めた軽全体で67万4181台、前年比23.7%増と、6年連続の軽No.1メーカーに輝いたダイハツ。昨年末に大幅なマイナーチェンジが施されたムーヴにも期待できそうだ。

 主力のワゴンRをモデルチェンジしたスズキだが、軽全体では58万4957台、同22.9%増でダイハツに大差をつけられたものの、登録車市場では堅調で、総新車販売では67万3138台、同21.7%増%で、67万7171台のダイハツに肉薄して見せた。今年はダイハツがモデルチェンジの端境期になるなか、スズキはパレットやSX-4のモデルチェンジが控えているだけに、激しいバトルになるはずだ。

●輸入車
お手頃クラスのニューモデルが続々登場

 昨年はタイ生産などの日本メーカー製を除いた海外メーカー製輸入乗用車のみでも2年連続で20万台超と好調をキープ。VW、メルセデス・ベンツ、BMW(ミニ除く)、アウディ、MINI、ボルボのトップ6は軒並み2ケタ増の売れ行きで、9位ジープが年間4977台で57.8%増、11位アルファロメオは4452台で139.0%増など、大きく伸張したメーカーブランドが目白押しとなった。

 今年は1月発表のメルセデス・ベンツ Aクラスを皮切りに、コンパクトなボルボ V40、プジョー初のミニバンとなる5008、そしてすでに海外試乗記などで話題のVW ニューゴルフなどがデビュー予定。しかも、いずれもリーズナブルな価格設定が噂されているので、輸入車ファンならずともに見逃せない。

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