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コラム 2018.5.26

【クルマ小説】僕は新人トップセールス vol.9「エンドウさん」

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【クルマ小説】僕は新人トップセールス vol.9「エンドウさん」
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巡り合い

これまで、いろんな仕事に就き、いろんな人と巡り合い、そして同僚にも恵まれてきた。ありきたりだが、僕にとってはそこから学び得た人生訓は大きな財産であると思う。

僕は平成12年頃に中古車屋のニイチャンを1年くらいやっていた。そこの社長のエンドウさんも僕に貴重な体験を与えてくれたひとりだった。

とある日。僕は大手銀行の重役、狭山さんに帝国ホテルの貸オフィスに呼ばれ、手に汗握りながら700万円のベンツの商談に挑んでいた。慣れない相手に極度の緊張もあったが、それも無事に成約に至り、ホッと胸をなでおろしながら桜田通を南進し帰路に就いた。そうだ、社長だ。社長に報告だ。チョット路駐させていただき、携帯電話の淡い光を頼りにダイアルする。

「ああマエダさ、帰りにお客さんトコ寄って来てほしいんだわ。来週の登録間に合わなくてさ、謄本受け取ってきて欲しいの」

電話の向こうは忙しそうだ。僕の報告を聞くのもそこそこに、社長からはそのような指示が。お安い御用だ。少し道は混んでいるが、下道で帰ればいい。

エンドウさんによると「目黒通りから入ったトコでお店開いている人で、そのお店に行けば従業員の方に書類を預けてあるらしいから」とのこと。

言われた住所に行くと、先程まで手に汗握る緊張の商談を終え、成約済のメルセデス・ベンツの車内にまで香ばしい良い匂いが漂っていくる。その店はどう考えても焼肉店だった。

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