「女子力」が売れるクルマを作るのか!?
掲載 更新 carview! 文:すぎもと たかよし/写真:中野英幸、望月浩彦、小林俊樹、篠原晃一
掲載 更新 carview! 文:すぎもと たかよし/写真:中野英幸、望月浩彦、小林俊樹、篠原晃一
もうひとつ、同書で大きく扱われるクルマ選びのキーワードが「かわいい」である。もちろん、いまや「かわいい」がニッポン文化を代表しているのは周知のとおりだが、しかし山ガールやカメラ女子のように、ある種の流行、ブームと同列ではないかという疑念もある
「『かわいい』はすでに一般用語化して意味合いも広く深くなっています。ちょっとイヤであったりグロテスクなものも、面白い部分があれば『かわいい』となる。オリジナルは平安時代の『いとうつくし』まで遡りそうですが、小さいモノを愛でるという感覚は西洋にはなかった。これが日本男性の女性観になっているのかはともかく(笑)、いまやその男性も含めて定着しつつあると思います」
「クルマ(選び)は生活に密着しているわけですから、女性にとっては特に、いかに自分の生活を理解してくれるかが重要です。モノだけではなく、セールス=人による力も必須で、ダイハツ・カフェプロジェクトの場合も、単にカフェ風の店構えや、茶菓子でおもてなしするということではなく、女性視点による販売活動として展開したことが成功の理由です。また、広告においては、2代目タントのテレビCFで、その頃(2007年当時)まだ注目されていなかった“イクメン”を俳優に演じさせることで、子育て世代の女性に支持されるブランドイメージをつくることができたのも、一例といえます。」
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