中古車購入 [2022.11.10 UP]
イマドキ!おすすめの車選び・移動を楽しむ安全装備/アウトドアにはワゴンorワンボックス?
イマドキのクルマ移動[もっと楽しむためのノウハウ!]
文●ユニット・コンパス 写真●トヨタ、日産、ホンダ、スバル、マツダ、三菱
(掲載されている内容はグー 2022年11月発売号の内容です)
先進安全装備を筆頭に、どんどん進化しているイマドキのクルマ。ボディタイプや価格だけでなく、機能や装備にこだわることで、購入後の満足感は高まり、カーライフはもっと楽しくなる!
装備や機能がわかればクルマ選びはもっと楽しい
人との接触リスクは最小限に、それでいて仲間との時間は最大限に楽しむというのがイマドキのクルマ事情。そのために必要なのが、自分のやりたいことを、しっかりと実現してくれる機能や装備を備えたクルマ選びだ。
たとえば、アフターコロナのレジャーとして定番になったのが、キャンプや釣り、サイクリング、山登りといったアウトドア遊びだ。アウトドア遊びに向いたクルマは、現地に行くまでのロングドライブを安全かつ快適に過ごせるかどうか、そして必要な荷物や装備類を積み込めるかどうかがポイントになってくる。
一方でクルマ側の事情もこの数年間でかなり変わってきている。新車の供給不足から中古車の需要が高まり価格が高値で安定、お買い得度という部分は薄まった。一方で、販売店側の努力や業界の健全化によって、ディーラーで購入すれば新車とほとんど遜色ないサポートが受けられるし、物件の情報開示が進んだことで安心してオンライン購入できるようになった。だからこそ、どのモデルをターゲットにするのか、下調べの時点で自分のニーズを満たすクルマを見極める必要がある。
この企画ではイマドキのクルマ移動を楽しむためのノウハウをカテゴリーごとに伝授。「こんな機能が欲しかった!」、「これがあるからこのクルマを選んだ」となれば幸いだ。
ロングドライブに行くなら絶対欲しい先進安全装備[ACCはいまやマスト装備!欲を言えばのLKA]
前のクルマを検知して距離を一定に保ちながら追従するのがACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)。一度使うと、その便利さに手放せなくなる機能だ。同時に気にしてもらいたいのがLKA(レーン・キープ・アシスト)。これがあれば長距離移動はかなり快適になる。
小腹が空いたときには両手で食事OK[手放し運転を実現する「プロパイロット2.0」]
運転は好きだけど、ロングドライブのときはなるべく休憩したくないから軽食をとりながら運転したい。そんなときに安全にドライバーから運転を交代してくれるのが、スカイラインが搭載する「プロパイロット2.0」だ。もちろん目は離せないが、手を離せることのメリットはじつは想像以上に大きい。
日産 スカイライン
「プロパイロット2.0」は2019年の改良以降のモデルにメーカーオプションで装着されている。
中古車参考価格帯:140万円~530万円(スカイライン 全グレード)
数百kmものロングドライブをひとりで運転するなら[ひとクラス上の安全と快適を提供する「アイサイトX」]
旅行が好きだけど運転手は自分だけ。そんなひとにはトップレベルの運転支援機能を搭載する「アイサイトX」がオススメだ。準天頂衛星「みちびき」を活用した高精度な自車位置で道に合わせた減速も実現。渋滞時にはハンズオフと発進アシスト機能でストレスを大幅に軽減してくれるだろう。
スバル レヴォーグ
先進安全装備を充実させた現行型。「アイサイトX」はメーカーオプションとなる。
中古車参考価格帯:300万円~460万円(レヴォーグ 全グレード)
駐車は苦手でついつい緊張する……[そんな人は 自動駐車の「アドバンストパーク」]
出かけるのは好きだけど、いつも駐車するときに緊張してしまう……。そんなひとにオススメしたいのが、トヨタの「アドバンストパーク」という機能。従来のサポート機能を高度化させたもので、区画線のないスペースでの駐車もアシストしてくれる。操作もボタンひとつで、作動がスムーズなのもうれしい。
トヨタ ヤリスクロス
SUVライクなコンパクトカーとして大人気。中古車物件も非常に多く選びやすい1台。
中古車参考価格帯:180万円~350万円(ヤリスクロス 全グレード)
この冬こそアウトドアデビュー!載せるスタイルで選びたいツーリングワゴンvsワンボックス
大流行のアウトドア趣味。テントやチェア、焚き火台といった大きさや形の違う荷物をどうやって上手に積載するかは、趣味を楽しむ人にとって楽しみと同時に悩みとなるもの。そこでクルマ選びで注目してほしいのが、ツーリングワゴンとワンボックスだ。
ツーリングワゴン代表 運動性能が高く長距離移動にも向く[車体よりも長い荷物を積みたい荷室の広さにもこだわりたい]
カヤックやスキー板のような長い荷物を持ち運ぶ必要のあるアウトドア趣味をしているなら、屋根が高いSUVよりもツーリングワゴンがベスト! その証拠に、アウトドア大国のアメリカでは、レガシィ アウトバックが根強い人気を誇っている。走行性能も高く、クルマとして万能な魅力を持っている。
スバル レガシィ アウトバック(先代)
先代モデルとなるので中古車物件は多く、価格もこなれコストパフォーマンスが高い。
中古車参考価格帯:130万円~360万円(レガシィアウトバック 全グレード)
ワンボックス代表 トランポから車中泊まで使い方無限大[荷物は室内&高さが必要ならプロも圧倒的に支持するコレ!]
荷物を風雨にさらしたくない、重量があるから高いところに積むのに向いていないというのなら、やはり中積みがベスト。そうなると、いかに車内の空間が広く、使いやすいかがポイントになる。そこで白羽の矢が立つのが商用ワンボックス。車体の大きさやクセのある運転感覚にさえ慣れてしまえば無敵だ!
トヨタ ハイエース
中古車の需要が高いため、低年式でもかなりの高値で取り引きされる。新車も視野に入れたい。
中古車参考価格帯:100万円~300万円(ハイエースバン全グレード)
ライフスタイルを表現したいならピックアップという手段も
トヨタ ハイラックス
大きめのギアを使うスポーツやアウトドアならピックアップトラックも選択肢のひとつに加えてもらいたい。トラックなので、気取らずにガシガシ使い倒せるのも魅力で、それがライフスタイルとマッチするなら、非常にスタイリッシュ。独自の世界観がある。
荷台は鉄板むき出しなので、載せるものを選ぶところがある。また、荷室をカバーするアイテムもあるので活用したい。
アイデア勝負!多様なライフスタイルを受け入れる技ありシートアレンジ
あるときはたくさんの人間を載せて、またあるときは大きな荷物を積む。そんな風にシチュエーションによって最適な使い勝手を提供してくれるのがシートアレンジの魅力。ここでは、やりたいことを実現してくれる技ありシートアレンジを備えたクルマを紹介する。
イマドキのテールゲートオープナー事情
鍵を持った状態でリアバンパー下で足を出し入れすると電動テールゲートが開閉する機能が人気。鍵を出さないで済むから、両手に荷物を持っていても大丈夫。
シチュエーションによって人と荷物を両方ともたくさん積める3列シート[アウトドアやキャンプに行きたい普段は家族で出かけたい]
週末は積極的に家族や友達たちと出かけたいから4人以上乗れて、なおかつ荷物もたっぷり積みたい。アウトドアも普段の街乗りも快適なクルマ。そんなワガママを叶えてくれるのが3列シートを持つSUV。オススメは3列シートが床面収納タイプで、多人数乗車もアウトドアもマルチにこなせまる。
マツダ CX-8
2列目が2人乗りの6人仕様と3人乗りの7人乗り仕様が存在。どちらにもよさがある。
中古車参考価格帯:220万円~480万円(CX-8 全グレード)
アクセスのしにくい3列シートを積極的に使いたいならコレ![ペットと出かけたい愛犬家にオススメの「わくわくゲート」]
愛犬とお出かけしたいけど、SUVのように荷室の床が高いところにあるとワンちゃんの身体に負担がかかってしまう。そこで愛犬家はラダーを用意することになるのだが、それもなかなか面倒。そこでオススメしたいのが、ハッチゲートが横開きできる「わくわくゲート」。不用意な飛び出しも防げて安全だ。
ホンダ ステップワゴン(先代)
「わくわくゲート」を採用しているのは先代モデルのみ。通常タイプのハッチもあるので注意。
中古車参考価格帯:150万円~400万円(ステップワゴン 全グレード)
ワゴンスタイル+2列シートはじつは非常に使い勝手がいいんです[長い荷物を積みたいしコンパクトなクルマがいい]
普段の街乗りや取りまわしを考えたらコンパクトなクルマが欲しいけど、週末にはアクティブにお出かけを楽しみたい! そんなニーズに応えてくれるのがワゴンスタイルと2列シートの組み合わせ。3人乗車までなら旅行やキャンプの荷物も楽々収納。車体がコンパクトだから知らない道でも楽々。
ホンダ ジェイド
後期モデルから2列シート仕様が選べるようになった。スポーティなRSの人気が高い。
中古車参考価格帯:90万円~300万円(ジェイド 全グレード)
クルマをもうひとつの部屋・オフィスとして考える[愛車を動くプライベートスペースとして活用したい]
コロナ以降、車中泊やクルマのなかで時間を過ごす遊びが流行中。愛車はまさに移動可能なプライベートスペースで、特にキャンピングカーはここ数年で間違いなく大きく成長。新車の供給が追いつかないこともあって、中古車の需要もますます多くなっている。
ビデオ会議で会話をする頻度が高いならこちらをどうぞ[出かけた先でテレワークや、移動オフィスとしても]
仕事はテレワークがメイン。でも音声を使ってのビデオ会議は頻繁にある。そんなビジネスマンの愛車にふさわしいのが、エルグランドのマイナーチェンジ後に追加された2列シート仕様の「VIP」。そこまでの予算と広さが必要ないなら、2列目がキャプテンシートになった7人乗り仕様をどうぞ。これも十分豪華。
日産 エルグランド
VIP仕様は新車価格が750万円以上と高かったこともあり非常にレア。キャプテンシート仕様であれば十分に見比べて選ぶことができる。
中古車参考価格帯:90万円~500万円(エルグランド 全グレード)
キャンピングカーに憧れているけど……[とりあえず寝るだけのシンプルなものでいい]
愛車で気ままな旅に出かけるキャンピングカーに憧れているものの、いきなり本格的で高価な車両を買うのは怖い……。そんなキャンピングカービギナーにオススメしたいのが、メーカー純正のキャンプ仕様モデル。シンプルな機能であるものの、それゆえに使いやすく、車中泊を体験してみるには十分以上の出来栄え。
日産 セレナ
日産の特装車を手がけるオーテックが販売した「マルチベッド」は、新車価格323万1800円からと手頃。台数は少ないが、見つかれば買いだ。
中古車参考価格帯:280万円~370万円(セレナ マルチベッドのみ)
ラゲッジルームのトレンドは「2WAY」
ここ数年のクルマで急激に増えてきているのが、荷室の床部分が取り外し可能なパネルになっている「2WAY」仕様のもの。メリットは、荷室の段差をなくせることと、床下に隠し収納が作れること。また、クルマによってはボードを裏返すと汚れが付きにくい加工が施されているものもあり、キャンプ用品などを積むのにぴったり。これからは荷室床にも注目だ。
大切なのは、簡単に楽しい時間が作れるかどうか[移動先での時間をできるだけ快適に過ごしたい]
できるだけ密を避けて、自分たちグループ以外との不要な接点を減らすのがアフターコロナの遊び方。そんなときに気にしたいのが移動先での快適さ。安全性を考えれば車内で過ごすのが正解だが、そのときに不便なのはおもしろくない。そこで注目なのが電動化されたクルマだ。
駐車中にも気兼ねなくエアコンが使える電気自動車は快適度が高い[憧れのシアタールーム!大音量で音や映像を楽しみたい]
ガソリン車と違って電気自動車は起動状態でも騒音を発生しない。だから、エアコンをかけたままにしながら映画や動画を見るといった使い方が、他人に迷惑をかけることなくできてしまう。特にホンダeは、音質にこだわった専用オーディオシステムを採用しているので、シアタールームとして使える。
ホンダ ホンダe
ホンダ初の市販電気自動車。物件は少ないものの、高品質な中古車が多いのはうれしい。
中古車参考価格帯:390万円~460万円(ホンダe 全グレード)
PHEVなら一般家庭の数日分の電力をクルマから提供できる[オートキャンプ場でも電気で動く調理器具や家電製品を使いたい]
外部から充電できるPHEVはHV車よりも駆動用バッテリー容量が大きく、使える電力量も多い。そのため、ほとんどのモデルに家庭用コンセントが備わっている。しかも最大で1500Wの容量に対応しているので、ほとんどの家電製品が利用可能。アウトドアで本格的な調理だってできてしまう。
三菱 アウトランダーPHEV(先代)
2021年末にフルモデルチェンジしたこともあり、中古車相場も落ち着いてきている。
中古車参考価格帯:150万円~430万円(先代アウトランダーPHEV 全グレード)
普通のハイブリッド車がいいけど家庭用コンセントも使いたい[PHEVじゃないクルマでもコンセントを使いたい!]
家庭用コンセントがあると、コーヒーを沸かして飲んだり、ヒーターや扇風機で車中泊の快適性を上げたりと用途はさまざま。だがハイブリッド車で100V・1500Wが使えるクルマとなると選択肢は少なくなる。トヨタ系HV車は装着車が多いが、ミニバンとなるとノア系先代後期くらいしか選択肢がない。
トヨタ ヴォクシー、ノア、エスクァイア(先代後期)
2022年にフルモデルチェンジ。ねらい目となるのは2017年のマイナーチェンジ以降の物件。
中古車参考価格帯:130万円~400万円(先代ヴォクシー、ノア、エスクァイア 全グレード)
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キャンプ程度のアウトドアなら車なんでもできる。