MONO Rって峠で走っても速いんですか？

Answer 1

峠と言っても、どんな峠なのかによります。
いかなる峠でも速い車は存在せず、向き不向きがあります。

ＭＯＮＯ の具体的な諸元が分かりませんので何とも言えませんが、特殊な仕様ということもあり、もし最小回転半径が極端に大きい場合、狭い峠の急カーブを、まともに曲がれるのか疑問があります。

例えば、ユーチューブでも有名な国道 157 号の県境にある『温見峠』のような峠では、一般の車でもハンドルを１回転以上回す急カーブがたくさんあります。
サーキットで最高のパフォーマンスを発揮することを前提に設計された ＭＯＮＯ の最小回転半径で、峠の急カーブをまともに曲がれるのか分かりません。
曲がれたとしてもハンドルの回転量がレーシングカーのように少なかったら、極端に曲がりづらいことが予想できます。

問題は他にもあり、ＭＯＮＯ の画像から予想すると、最低地上高が極端に低いです。
そのため、段差や起伏が大きい箇所がある峠では、フロントや車体の下をぶつける可能性があり、場所によっては段差や起伏を越えられないかもしれません。

問題は他にもあり、峠によっては急カーブだらけで、無理しても時速 80 km ぐらいが限界です。
そのような峠で ＭＯＮＯ のギア比では、全開で走るとなれば常に１速で走ることになるため、速度に対してエンジン回転数が極端に高い状態が長く続くことになり、気温が高い季節は冷却が追いつかないかもしれません。

問題は他にもあり、もし電子制御などによるアシストがまったく付いてなかった場合は、『温見峠』のような峠では扱いづらい車になり、峠ごとに合わせた運転技術（慣れ）が必要です。
仮に、サーキットで一流のドライバーを連れてきたとしても、環境が違いすぎるため、理想的に扱えるようになるには、高度な練習が必要になるはずです。
不慣れなドライバーでは本来の速さになりません。

上記のように峠のタイプによっては問題だらけです。
要するに、ＭＯＮＯ は峠で性能を発揮する仕様ではありませんので、そもそも不向きです。
すれ違いできないほど狭い峠では特に不向き、段差や起伏にも不向き、痛んだ舗装にも不向き、もし最小回転半径が極端に大きいと走行困難です。
そのため峠の内容やドライバー（慣れ）によっては、アルトワークスやスイフトスポーツにも劣る可能性があります。
不向きで済めば良いほうで、最悪は壊れるかもしれません。
ＭＯＮＯ は、想定されてない使い方はできない可能性があります。

ＭＯＮＯ（オプション無し）は、ＧＴＲニスモの上級グレードより 900 万円ほど安く、それでいてＧＴＲニスモでは手も足も出ないほど高い走行性能があるため、走行環境さえ向いていれば、常軌を逸した速さであることは間違いありません。
外車にしては、速さに対するコスパが優れていることになります。

そのため、舗装状態が良く、適度に道幅が広く、段差や起伏が少ない峠なら、ＧＴＲニスモやＧＲヤリスＲＺはもちろん、並のスーパーカーより速い可能性があります。
要するに、峠の構造がサーキットに近ければ極端に速いはずです。

速さの理由は、車両重量 540 kg という軽さです。
ＧＴＲニスモ 1720 kg、一般的な超ハイパワーのスーパーカー 1100 ～ 1800 kg ぐらいですので、540 kg の ＭＯＮＯ は、カーブを高速で曲がることに関しては、市販車最強クラスです。
旋回速度が速くなるほど、空力性能が物を言うので、ＭＯＮＯ 本来の性能が発揮されると思います。
逆に言えば『温見峠』のような峠では空力性能は無意味、とことん不向きで本来の能力が出せません。