トヨタ、日産、ホンダ、スズキは海外でも良く売れているので開発費等も多く出せることは想像がつくのですが、MAZDA、三菱自動車、スバルのようなあまり売れてない自動車メーカーは開発費が出せないと思うので、

Question

技術面で遅れているのですか？あと、少ないユーザーからお金を巻き上げるようなことが発生しますか？

Answer 1

基本的な事については経営学等を勉強された方が良いと思いますが、企業とは売上の中から経費（人件費や研究開発費）を差し引いた利益を追求するものです。その為にどのような経営戦略を考えるかが大事であり、売上の小さい企業＝消費者にとって悪い企業と言う考え方は短絡的すぎます。

例えば、トヨタは販売対象地域・販売対象顧客をフルレンジにしているので、それに対応する開発も多方面にならざるを得ません。それに対して例えばマツダは基本コンセプトをZoom-Zoom！ ＋鼓動デザインと言うコンセプト、販売地域をヨーロッパ中心、戦略製品としてSUV、戦略アイテムを低圧縮技術一本に絞りその分野ではトヨタにも勝る世界１番の技術力を持っております。スバルもAWDの技術と水平対向エンジンを軸にしたシンメトリカルプラットフォームと言う世界唯一の技術を持っております。
要は既存売上／利益と将来目指す姿に対する予想売上／利益から導きだされるのが研究開発費等の先行投資なわけです。人材の登用も同じ考えですね。

下記は少し古いですが2018年の売上に対して研究開発費をどのくらいかけているかの資料になります（下の方にあります）
これを見るとマツダ、スバルの方がトヨタよりも売上に対する研究開発費率は高い事が分かります。

https://automotive.ten-navi.com/article/31369/

但し、自動車産業はEV化が見えている状況で転換期に来ております。既存の技術開発に加えてEV開発と言うものが必要になる事からメーカーの負担が大きくなっております。その為、各社での技術提携や会社統合が起こっております。１９年にFCAとPSAが統合してスティランティスになりましたし、日本でもトヨタとマツダが資本提携をする事になり、トヨタGr（トヨタ、ダイハツ、日野自動車、スバル）とマツダと言う広域企業連携が進んでいます。
それらはEVへの新規開発投資を一緒にやる事を目的としていますね。