現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > アウディ・ワーゲン・ポルシェ・ベントレーの兄弟車も! 意外と知らない「自動車グループ」の世界

ここから本文です

アウディ・ワーゲン・ポルシェ・ベントレーの兄弟車も! 意外と知らない「自動車グループ」の世界

掲載 更新 26
アウディ・ワーゲン・ポルシェ・ベントレーの兄弟車も! 意外と知らない「自動車グループ」の世界

 この記事をまとめると

■かつて世界の王者であったGMが抱えるブランドは4ブランドに整理された

出せばバカ売れ必至! それでもトヨタが軽自動車を作らないワケ

■日本メーカーで最多はトヨタが5ブランドを抱えている

■現在もっとも多くのブランドを抱えるのは捨てランティスでその数14

 日本でもっとも多くのブランドを抱えているトヨタ

 1000万台クラブ(年間の世界販売台数が1000万台規模であること)に入会することが自動車メーカーの生き残りには必須といわれていた時代があった。最近は1000万台クラブという言葉こそ使わなくなったが、CASE時代の様々な分野においてスケールメリットは欠かせないポイントで、自動車メーカーがアライアンスを組むという流れは止まることはない。

 アライアンスを組むようになると、意外なブランドが同門であったりするケースも出てくる。あらためて世界の巨人といえる自動車メーカー・アライアンス・グループとブランドの関係を整理してみよう。なお、今回は中国における現地法人との共同出資によるブランドは除くものとする。

 まずはアメリカ代表のGM(ゼネラルモーターズ)。もともと20世紀初頭に、複数の自動車ブランドを買収することで巨大メーカーとなったというルーツを持つ同社だけに、その傘下には多数のブランドを抱えていた。日本車のブランドでも、スバル、いすゞ、スズキとは資本提携を結んでいたことは記憶に新しい。

 現在は、かなりブランドを整理しているが、それでもプレミアムブランドの「キャデラック」、スポーティな「シボレー」、ピックアップ中心の「GMC」、そしてGMのルーツとなる「ビュイック」の4ブランドを有している。このうち日本に正規導入されているのはキャデラックとシボレー。アメリカンスポーツカーの代名詞といえるシボレー・コルベットがミッドシップに生まれ変わり、初の右ハンドル仕様が導入されたのは2021年の話だ。

 日本の自動車メーカーは資本提携や事業提携などのアライアンスを組みつつ、緩く連携している印象もあるが、さすがにトヨタは複数ブランドを抱えている。トヨタ自身、トヨタとレクサス、そして最近ではGRを独立したブランドとしてアピールしている上に、連結決算対象となっている商用車メーカーの日野自動車、そして2016年に完全子会社化したダイハツもトヨタグループだ。

 これらを合計するとグループで5ブランドを抱えていることになる。意外に多くのブランドがひとつのグループになっているのだ。

 ちなみにアライアンスといえばルノー日産三菱自動車を思い浮かべるが、このアライアンス傘下には、ルノー/日産/三菱/ダチア/ラダ/ルノーサムスン/アルピーヌ/インフィニティ/ダットサンと10のブランドが存在していたりする。

 ステランティスは最多となる14ブランドを抱えている

 そのまま欧州に目を向ければ、巨大な自動車メーカーとしてまず思い浮かべるのはフォルクスワーゲン・グループだろう。資本関係は複雑なので整理は難しい部分もあるが、同グループ傘下のブランドを並べると、フォルクスワーゲン/シュコダ/セアト/クプラ/アウディ/ランボルギーニ/ベントレー/ポルシェと錚々たるブランドが並ぶ。そして二輪メーカーのドゥカティもフォルクスワーゲン・グループに属している。

 グループのリソースを最大限に活かしたラインアップとしつつ、各ブランドの価値を毀損しないマーケティングをしているのが、このグループの特徴。たとえば、フォルクスワーゲン・トゥアレグ、アウディQ7、ポルシェ・カイエン、ベントレー・ベンテイガは同じプラットフォームで、同じスロバキアの工場で生産されているが、それらを兄弟車と認識しているユーザーはそれほどいないだろう。明確にブランド価値をわけることで、しっかりとした成長戦略を掲げているのが、フォルクスワーゲン・グループなのだ。

 そして、現時点でおそらく最多ブランドを抱えているのが2021年1月に誕生したステランティスだ。ご存知のように、ステランティスはFCA(フィアットクライスラー)とPSA(プジョーシトロエン)が合併して生まれている。

 つまり、それぞれの企業が擁していたブランドがひとつにまとまっているということで、その数なんと14ブランドにもなる。

 アルファベット順に並べると、アバルト/アルファロメオ/クライスラー/シトロエン/ダッジ/DS/フィアット/ジープ/ランチア/マセラティ/オペル/プジョー/ラム/ボクスホール。一気に紹介すると息が切れそうになるが、それにしても多彩なブランドが集まっているのは、ある意味壮観だ。

 ルーツごとに整理すると、フィアット系ブランドといえるのがアバルト/アルファロメオ/フィアット/ランチア/マセラティ、クライスラー系がクライスラー/ダッジ/ジープ/ラム。それ以外はPSA由来と捉えていいが、オペルおよびボクスホールは過去にはGMの傘下だったこともあるブランドだ。

 ちなみに、スーパーカーの象徴ともいえるブランド「フェラーリ」は、かつてフィアット傘下だった時期もあるが、現在は一応独立した企業ということになっているので、ステランティス傘下には含まれない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[パジェロ]が復活の衝撃!? 新開発の2.4Lディーゼルを搭載で2026年登場か
[パジェロ]が復活の衝撃!? 新開発の2.4Lディーゼルを搭載で2026年登場か
ベストカーWeb
なぜ軽油代を支払ったはずが未払い!?…オーストラリアでは米国との習慣の違いにも要注意!「カンガルー」や「冠水」の標識もマジです【豪州釣りキャンの旅_05】
なぜ軽油代を支払ったはずが未払い!?…オーストラリアでは米国との習慣の違いにも要注意!「カンガルー」や「冠水」の標識もマジです【豪州釣りキャンの旅_05】
Auto Messe Web
初対面で意気投合した小松代表と豊田会長「堅苦しい大きな会社だと思っていた」「日本人だから、ではない」
初対面で意気投合した小松代表と豊田会長「堅苦しい大きな会社だと思っていた」「日本人だから、ではない」
AUTOSPORT web
TGRとハースF1の提携で気になる今後の若手育成、ハースとフェラーリの関係との“棲み分け”は
TGRとハースF1の提携で気になる今後の若手育成、ハースとフェラーリの関係との“棲み分け”は
AUTOSPORT web
フリー走行19番手、チームメイトまでコンマ3秒差のJujuに笑み「嬉しさはありますけど……まだまだ」
フリー走行19番手、チームメイトまでコンマ3秒差のJujuに笑み「嬉しさはありますけど……まだまだ」
AUTOSPORT web
この3連休は「車線規制しません!」 中央道“JCT大渋滞”ひとまず回避 それでもあちこち渋滞注意
この3連休は「車線規制しません!」 中央道“JCT大渋滞”ひとまず回避 それでもあちこち渋滞注意
乗りものニュース
「孤高の地位」を築いた高速ワゴン! アウディRS6 アバントGTへ試乗 魔法のような快適性
「孤高の地位」を築いた高速ワゴン! アウディRS6 アバントGTへ試乗 魔法のような快適性
AUTOCAR JAPAN
なんちゃってセレブがランボルギーニ「ウルスSE」でドリフト体験 in イタリア「電子制御が優秀で華麗にドリフトを決めてる感覚になったわ」
なんちゃってセレブがランボルギーニ「ウルスSE」でドリフト体験 in イタリア「電子制御が優秀で華麗にドリフトを決めてる感覚になったわ」
Auto Messe Web
インドのタタ・グループ元会長、ラタン・タタ氏が死去 熱心な自動車愛好家であり実業家
インドのタタ・グループ元会長、ラタン・タタ氏が死去 熱心な自動車愛好家であり実業家
AUTOCAR JAPAN
ホセ-マリア・ロペス緊急参戦の週末はクプラとホンダが勝利。ブラジル国内王者も確定/TCR南米第8戦
ホセ-マリア・ロペス緊急参戦の週末はクプラとホンダが勝利。ブラジル国内王者も確定/TCR南米第8戦
AUTOSPORT web
日産の「新型ミディアムSUV」発表に反響多数!? 「期待」「売ってほしい」  全長4.6m級“ちょうどイイサイズ”に「画期的1.5Lエンジン」搭載の「新ROGUE」カナダで登場
日産の「新型ミディアムSUV」発表に反響多数!? 「期待」「売ってほしい」 全長4.6m級“ちょうどイイサイズ”に「画期的1.5Lエンジン」搭載の「新ROGUE」カナダで登場
くるまのニュース
VW新型「タイロン」発表 高級感あるミドルクラスの7人乗りSUV 約740万円から
VW新型「タイロン」発表 高級感あるミドルクラスの7人乗りSUV 約740万円から
AUTOCAR JAPAN
なぜランボルギーニは仮想空間で「レヴエルト」を販売? メタバースで購入した車を複数のゲームプラットフォームで走行可能…ランボの狙いを考察しました
なぜランボルギーニは仮想空間で「レヴエルト」を販売? メタバースで購入した車を複数のゲームプラットフォームで走行可能…ランボの狙いを考察しました
Auto Messe Web
「今までにないくらい好感触」と金曜最速の佐藤蓮。“走れるエンジニア”の新たな気づきもカギに/SF第6・7戦
「今までにないくらい好感触」と金曜最速の佐藤蓮。“走れるエンジニア”の新たな気づきもカギに/SF第6・7戦
AUTOSPORT web
パイオニア「カロッツェリア」から2024冬の新商品が登場! デモカーを一気に体感してみたらその性能に驚いた
パイオニア「カロッツェリア」から2024冬の新商品が登場! デモカーを一気に体感してみたらその性能に驚いた
くるまのニュース
猛烈な追い上げも入賞まで0.2秒届かず。予選の失速が悔やまれるデ・フリーズ「あと1周あったら……」
猛烈な追い上げも入賞まで0.2秒届かず。予選の失速が悔やまれるデ・フリーズ「あと1周あったら……」
motorsport.com 日本版
免許取得後に本格参戦してタイトル獲得。WEC、フォーミュラEなど海外志向の21歳【ネクスト・スターVol.4/佐藤樹】
免許取得後に本格参戦してタイトル獲得。WEC、フォーミュラEなど海外志向の21歳【ネクスト・スターVol.4/佐藤樹】
AUTOSPORT web
サーキットで「格上の性能」を発揮! ワークス発のアップグレードキットとは? 走りを最適化する「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」の実力を体感
サーキットで「格上の性能」を発揮! ワークス発のアップグレードキットとは? 走りを最適化する「ポルシェマンタイパフォーマンスキット」の実力を体感
VAGUE

みんなのコメント

26件
  • VWグループは良いよな
    FFトップメーカーのワーゲンはWRCで結果を残し
    フルタイム四駆のアウディリヤシップのポルシェも
    WECで結果を残してきた
    スーパーカーのランボルギーニと億越えのブガッティ
    更にはラグジュアリーのベントレーや二輪のドゥカティ
    有名どころを総なめしてる
  • > 意外と知らない

    いや、ビジネス常識ある大人ならみんな知ってるからww
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

159.0208.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.065.9万円

中古車を検索
ランティスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

159.0208.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

65.065.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村