安心してください。電動スライドですよ! 新型アルヴェル「リアシートのひみつ」
掲載 carview! 文:編集部 36
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新型アルファード&ヴェルファイアの発表会の会場にて、シート設計のグループ長からリアシートとその周辺の装備についてのお話を伺うことができました。ご紹介するのはゴージャスタイプの「エグゼグティブラウンジシート」であります。
今回のエグゼグティブラウンジシートの狙いは「機能性と操作性にこだわった快適なVIPシート」。先代でも十分快適だったリアシートですが、各部の機能をさらに向上させました。
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まずはシート本体から。リクライニング使用時の前滑りを防ぐため座面前部の高さを調整する電動チルト機構を採用し、全身の筋力を最も使わない「安楽姿勢」を実現。伸縮可能なオットマンにより、頭の先からかかとまで全身を支えます。実際に安楽姿勢を体験してみると、まさに全身脱力状態。これは一度体験したらやめられないかも?
快適機能も充実しています。シート内部にエアブラダー(空気袋)を内蔵し、高級マッサージチェアさながらのマッサージ機能や、お尻や背中だけでなく、アームレストにまで内蔵されたシートヒーター。そのアームレストには、タブレットを立てかけても十分耐えられる強度を持ち、防汚性能付きバニティミラーも備える回転式格納テーブルを内蔵。これらの快適機能を体験するだけでもエグゼグティブな気分にさせてくれます。
そして新型リアシートの注目ポイントが「前後シートスライドの電動化」です。先代のエグゼグティブラウンジシートは前後スライド機構のみ手動でした。これはサードシートの乗り降りの際、電動だとスライド速度が遅く、サードシートの乗降性が悪くなるためでした。
ナットと台形ネジで構成される通常の電動シートは、構造上手動化は不可能。そこで「手動式シートスライド機構を電動化する」という仕組みを開発しました。具体的には、手動式のスライド機構をベースに、ギア駆動方式としながら駆動用モーターに電磁クラッチを採用。電磁クラッチをオンオフすることで、電動、手動どちらでも動作可能にしました。
また、着座状態をシート座面のセンサーとバックルで感知し、電動スライドのスピードを着座時はゆっくり、空席時はやや速くと、使い方にあわせた細かい配慮も加えられています。
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リアシートの快適性向上はシート本体だけではなく、シート周辺にも及びます。
新型のルーフには「スーパーロングオーバーヘッドコンソール」と呼ぶ、リアシートからサードシートまで伸びる大型のオーバーヘッドコンソールが設置されています。
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注目は「LEDドームランプ」で、ビジネスシーンなどで車内でも快適に業務できるよう、十分な光量を確保。最大60ルクスまで明るくすることができます。体験してみたところ、家の中のような明るさ。基本的に暗くなりがちな車内ですが「この明るさであれば車内での作業がしやすくなるレベル」と感じました。
先代にも採用されていた「LEDルーフカラーイルミネーション」は継承され(基本14色+カスタム50色)、読書灯やスライドドアなどを集めた「おもてなし集中スイッチ」、左右どちらのシートからもアクセスしやすい収納ボックスも設置されています。
そして最後の注目ポイントが、スライドドアとクオーターガラスに採用された「後席用パワーサイドサンシェード」です。一般的な内蔵サンシェードは下から上に上げて使用しますが、この電動サンシェードは上から下に可動します。これにより、斜め方向から差し込む日差しを遮ることができるので、「下半分だけ開けておく」というような使い方が可能になりました。
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そしてこれらの電動装備は、アームレストに設置される着脱可能な「リヤマルチオペレーションパネル」を使用することで、すべて手元で操作することができます。またリアシートの操作だけでなく、オーディオ、空調までリアシート周辺の機能すべてをコントロールすることができます。脱着が可能でとても便利ですが、気がかりなのは、これがスマホそっくり。間違えて持っていってしまう人がいるかもしれません。
ということで、新型アルファード&ヴェルファイアのリアシートを体験したら、ほとんどの人が感服するのではないだろうか、という完璧な仕上がりのエグゼグティブラウンジシート。一度実車で体験してみてはいかがでしょうか?
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>>オラオラ感鬼マシ!! 新型アルヴェルのモデリスタ&GR仕様がもはやデコトラな件
<終わり>
写真:トヨタ自動車、編集部
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