BMWが発表した黒すぎる車の正体は?実用化の予定やベース車両も解説【購入ガイド】
掲載 更新 carview!
掲載 更新 carview!
BMWの黒すぎる車が、2019年フランクフルト・モーターショーの発表で話題になりました。これまで見たこともない、吸い込まれるような黒さに「穴が開いているように見える」と錯覚した方も多いのではないでしょうか。
この記事では黒すぎる車の正体を詳しく紹介します。BMWのラインナップでも特に黒色が映える車種も紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
目次
BMWの黒すぎる車を見て、これまでにない黒さに驚いた方も多いでしょう。しかしこれは、新たに開発された車ではありません。黒の正体を詳しく見ていきましょう。
黒の正体はベンタブラックです。ベンタブラックとは塗料ではなく、カーボン・ナノチューブを束ねて作られたものです。スプレーで塗布できる特性を生かし、車への特殊コーティングが実現しました。
また、ベンタブラックは反射率が0.036%と極めて低く、わずかな隙間に入った光は吸収されて目視では反射していることが確認できません。地球上でもっとも低い反射率であることから、以前から宇宙開発や科学、建築用として使われています。
ベンタブラックは「Surrey NanoSystems(サリーナノシステムズ社)」が開発した特殊コーティングです。車にベンタブラックのコーティングが施工されたのは、BMWが世界初でした。依然もさまざまな自動車メーカーから依頼を受けていましたが、すべて断っていたと言います。
創設者のベン・ジェンセンは、「BMWのX6がベンタブラックに相応しい車である」と決め、世界に1台しかないベンタブラック仕様の車が完成したのです。
ベンタブラックは顔料や塗料ではなく、粉末状で車体に吹き付けて塗布します。空気中に舞っているカーボン・ナノチューブを吸い込んだり目に入ったりすると、体への影響はあるとされているため、塗装作業をする職人は防護服を着用しての作業になります。
市販車への実用化は困難であると予想されています。実用化のためにはさまざまな課題をクリアしなくてはなりません。ベンタブラックは外部からの衝撃や摩耗に耐えられる力がなく、損傷しやすい特徴があります。また、他車からの視認性の悪さも安全上、改善する必要性があるでしょう。
今後、技術が進歩して実用化されたとしても、施工にかかる費用は高価になると思われます。ベンタブラックの実用化までには、もうしばらく時間がかかるのではないでしょうか。

ベンタブラックで施工されたX6の市販化は不透明ですが、X6には黒いボディカラーが特徴の限定モデルがあります。ここからは、限定モデルのボディカラーや走行性能について、紹介しますので参考にしてください。
ブラック・バーミリオン・エディションは、2022年にBMWのMシリーズ設立50周年を記念した限定車として発表されました。BMWがラインナップしているX6 M50iをベースに作られています。
X6 M50iは、サーキットで得られた高い技術を結集したMパフォーマンスモデルです。高速道路走行時の運転をサポートする、ハンズオフアシストをはじめとした先進安全技術を搭載しています。
日本では5台限定で販売され、2022年5月発表の新車価格は、1,653万円でした。
ブラック・バーミリオン・エディションに使用されるボディカラーは、フローズン・ブラックメタリックです。黒と言っても、黒光りするような色合いではありません。落ち着いたマットな色合いが特徴です。
存在感と強さを表現する黒の車体に赤いテールランプ・ブレーキキャリパー・キドニーグリルとのコントラストが目立ち、それぞれのパーツがより際立ちます。
パワートレインには、排気量4.4LのV型8気筒ツインターボエンジンが採用されています。エンジンを構成するピストンやクランクシャフト、クランクケースは新たに設計され、0-100km/h加速で4.3秒を達成したハイスペックエンジンです。
エンジントルクは最大750N・mを発揮します。X6のディーゼルエンジンよりも、ハイトルクなため、力強い走りが実感できるでしょう。

黒の限定カラーがマッチするX6には、他のボディカラーもラインナップしています。黒であれば、2色から選択可能です。ここからはX6で選べるボディカラーと、X6の魅力的な特徴を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ボディカラーは全11色あります。ソリッドカラー(原色)1色、メタリックカラー10色です。
【ソリッドカラー】
アルピンホワイト
【メタリックカラー】
カーボン・ブラック
ブラック・サファイア
ミネラル・ホワイト
フラメンコ・レッド・ブリリアント・エフェクト
アークティック・グレー・ブリリアント・エフェクト
マンハッタン
タンザナイト・ブルー
アメトリン
ファイトニック・ブルー
ドラバイト・グレー
BMWの象徴とも言えるキドニーグリルには、X6で初めて光る技術が使われました。「キドニーグリル アイコニック・グロー」と呼ばれ、光ファイバー技術を活用しています。BMWならではの存在感を放つキドニーグリルが光ることで、夜間のドライブなどでも魅力的な存在感を演出してくれるでしょう。
ライトアップされるのはキドニーグリルだけではありません。フロントドア下を照らすウェルカム・ライト・カーペットがあることで、夜間の乗り降りがしやすくなっています。
BMWはX6に一歩進んだ技術を投入しています。iPoneを使用して鍵のロック・アンロックができることに加え、他の端末との共有も可能です。家族も運転する場合や、友人に車を運転してもらう際には重宝するでしょう。
リモートソフトウェアアップグレード機能も搭載されています。ネットワークを通じて、新サービスやアップグレードされたソフトウェアがダウンロードできる機能です。
先進運転支援システム「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」も採用されています。高速走行時にペダル・ステアリング操作や車線変更を自動で行う機能です。

BMW X6には黒のボディカラー以外にも映えるカラーバリエーションがあり、スマートフォンを活用した最新技術など魅力が詰まっています。X6の走行性能が気になる方もいるのではないでしょうか。ここからは、X6の基本スペックや価格について解説します。
X6は2種類のモデルがあります。前述したX6 xDrive35d M Sport(ガソリン車)に加え、X6 xDrive35d M Sport(ディーゼル車)です。
X6 xDrive35d (ガソリン車)の新車価格は1,211万4,000円(税込)、X6 M50i M Sport(ディーゼル車)の新車価格は1,307万3,000円(税込)です。
2023年9月16日時点のX6全体の中古車価格は、105万円~1,348万円です。平均価格は886万円で、相場も低下傾向にあります。なお、平均走行距離は1万5,312kmです。
以下はX6の車両スペックです。
車体寸法(全長×全幅×全高):4,945mm×2,005mm×1,695mmラゲージルーム容量:580 L~1,525 L
最小回転半径:5.9m
エンジン:直列6気筒ディーゼルエンジン、V型8気筒ガソリンエンジン
(直列6気筒ディーゼルエンジン)
排気量:2,992 cc
燃料消費率(WLTCモード):12.4 km/L
最高出力(Kw/rpm): 210/4,000最大トルク: 650 N・m /1,500~2,500 rpm
(V型8気筒ガソリンエンジン)
排気量:4,394cc
燃料消費率(WLTCモード):8.7 km/L
最高出力(Kw/rpm): 390/6,000最大トルク: 750 N・m /1,800~4,600 rpm

黒のボディカラーはボディ全体を引き締め、洗練されたデザインを際立たせます。同じ黒でもその色はさまざまです。BMWにも多様な黒がラインナップしていますが、X6が含まれるXシリーズを例に黒のラインナップを見ていきましょう。
X1は、Xシリーズのエントリーモデルです。車体がコンパクトでありながら、リアシートはそれぞれ独立しているため、人も荷物もフレキシブルに運べます。黒のボディカラーは、ブラック・サファイアです。宝石のような光沢が感じられます。
以下はX1のボディサイズ、新車価格、中古車価格です。
車体寸法: 4500mm×1,835mm×1,645mm
新車価格:613万3,000円~659万7,000円(税込)
中古車価格:29万8,000円~548万円
(2023年9月16日時点の情報です)
X2は、X1をクーペスタイルにデザインしたモデルです。大型インテークとキドニーグリルによるワイドなフロントマスクは、X2ならではの魅力と言えるでしょう。
黒のボディカラーは、個性的で野心あふれる外観を引き立たせるブラック・サファイアです。
以下はX2のボディサイズ、新車価格、中古車価格です。
車体寸法: 4,375mm×1,825mm×1,535mm
新車価格:625万3,000円~799万5,000円(税込)
中古車価格:155万9,000円~599万円
(2023年9月16日時点の情報です)
X3は、X1~X5までの中間に位置します。3代目となった現行モデルでは、運転支援システムや安全性能が充実しました。こちらも黒のボディカラーは、ブラック・サファイアです。
X3のボディサイズ、新車価格、中古車価格は以下となります。
車体寸法(全長×全幅×全高): 4,720mm~4,725mm×1,890 mm~1,895 mm×1,675 mm
新車価格832万2,000円~850万7,000円(税込)
中古車価格:39万9,000円~870万円
(2023年9月16日時点の情報です)
X4は、たくましさとスポーティーさを兼ね備えたモデルです。黒のボディカラーには、ブラック・サファイア、カーボン・ブラックの2種類があります。カーボン・ブラックは、若干青みがかった色合いが特徴です。
X4のボディサイズ、新車価格、中古車価格は以下となります。
車体寸法(全長×全幅×全高): 4,760mm~4,765×1,920~1,940mm×1,620mm
新車価格:874万4,000円~1,053万7,000円(税込)
中古車価格:148万円8,000~878万円
(2023年9月16日時点の情報です)
X5は、Xシリーズのプレミアムクラスに位置するSUVです。他のXシリーズにはない高い機能が備わっています。黒色のバリエーションは、ブラック・サファイア、カーボン・ブラックの2種類です。
X5のボディサイズ、新車価格、中古車価格は以下となります。
車体寸法(全長×全幅×全高): 4,936mm×2,005×1,770mm
新車価格:1199万円(税込)
中古車価格:49万8,000円~1,070万円
(2023年9月16日時点の情報です)

BMWが発表した深みのある黒色で塗装された車は、ベンタブラックと呼ばれる特殊コーティングが施されたワンオフカーです。あまりにも黒すぎるため、公道での安全性を考慮し、一般車両への施工実現には時間がかかるかもしれません。
BMWでは、他にも魅力的な黒のボディカラーのモデルをラインナップしています。中古車ならお得な価格のBMW車があり、限定カラーも流通していますので予算に合わせて選んでみましょう。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
スタンレー電気のUVコーティング技術「ASTUV」、ヤマハ発動機のバギーがヘッドランプに初採用
基本的な点検整備だけで40万km走った例も トヨタMR2中古車ガイド『UK編集部編』(2) 価格へ反映するオリジナル度
日本に上陸する次なる中華EVブランド「Aion」! 中身を知ると「成功できる」か微妙なライン
トヨタMR2中古車ガイド『UK編集部編』(1) ロータス技術者も開発に関与 ボディのサビが泣き所
デイトナ24時間決勝での最低走行時間が変更に。対象はGTDプロのブロンズドライバー
パパイヤルールは今年も継続! マクラーレン代表明かす「それが我々の目指す方向性だ」
「PEUGEOTの文字が光る!?」改良新型プジョー『408』の新デザイン&LEDライトがSNSで話題に
【9度目のWRC制覇記念】GRヤリス特別仕様車「オジエチャンピョンエディション」登場
ダイハツ新たな「コペン」!?公開! 「丸目ライト×軽ボディ×5速MT」の衝撃“FR”スポーツカー! “屋根なしボディ”で運転楽しそう! 「次期型」への期待高める「K-OPEN」JMS札幌2026に登場!
46歳編集記者 vs 21歳アルピーヌF1ドライバー(後編) モータースポーツでフィットネスが秘める「大きな可能性」
横浜ゴムのSUV用タイヤ「ジオランダー」、北米最高峰デザートオフロードレース新シリーズ「AORC」に供給
まさかのポール剥奪/カラーリングに込めた願い/新旧963に調整の可能性etc.【デイトナ予選日Topics】
エコ全盛の日本に3.5L V6をぶつけるホンダの“野心”。北米製「パスポート」導入検討と、SUV4兄弟の「トレイルスポーツ」は飽和した市場へ特効薬になるのか
【活況の大型高級ミニバン】なぜホンダは「アルファード」・新型「エルグランド」に対抗し「エリシオン」を復活させないのか?
【悪評高いあのシフトレバーを刷新!】見た目も中身も大幅アップデート。 新型「RAV4」はこれからの“トヨタ車のスタンダード”を提示するモデルかもしれない
【皮肉な実態】バブル時代の花形「新車ディーラーのセールスマン」はなぜ今、夢とやりがいを奪われてしまったのか?
【100台限定】最強の「GRヤリス」が発売に。9冠王者の名を刻む「オジエ仕様」が超希少すぎて争奪戦確定。専用モードを備えた「究極の1台」の正体とは
ボクサーエンジンをMTで操る喜び。「WRX STI スポーツ#」発表にユーザー歓喜も、懸念は「購入のハードル」か
【日本専用仕様】3列7人乗りの新型ルノー「グランカングー」はなぜ導入が遅れた? 「観音開き」への執念が結実
【え、シャープがクルマを?】家電メーカーのEV「LDK+」は絵空事じゃない。量産の裏で動く“台湾・自動車産業”の正体
【史上最強の商用車】新型「プロボックス」が激変。最新の安全装備搭載で226万円…素敵なプライベートカーとしての資質も見え隠れ
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!