3月のマーケット概況、駆け込み需要の影響は?
掲載 更新 carview!
掲載 更新 carview!
輸入車は3月も好調を維持し、日本メーカー車を除く外国メーカー車の販売台数は前年同期比26.1%増の4万2543台と23カ月連続のプラスとなる。3月単月の販売台数としては消費税が3%から5%に引き上げられる直前の1997年3月に次ぐ台数で、消費増税直前の駆け込み需要増が17年を経て繰り返されたことになる。
また13年度の外国メーカー車累計販売台数は22.9%増の30万2018台となり、年度としての30万台超は、やはり前の消費増税以来17年ぶり。そして登録車に占めるシェアは8.8%と、こちらは日本自動車輸入組合が統計を取り始めた1966年以来の記録更新となった。
輸入車もエコカー減税対象車が増えて選択肢が広がり、さらに価格がこなれるなどして国産車との垣根も低くなり、大都市圏だけでなく地方でも売れるようになったのが大きいようだ。ちなみに日本メーカー車はこのところ減少傾向にあり、13年度も20.6%減の6万34台にとどまっている。
輸入車ブランド別では3月は15ブランドが単月の過去最高を更新。トップを維持するフォルクスワーゲン(VW)は22.9%増の1万333台を売って輸入車ブランドの月間販売記録を更新。輸入車ブランドが月間1万台を超えたのも史上初のことだ。
2位のメルセデス・ベンツも38.4%増、3位のBMWも32.3%増と伸び率ではVWを上回り、4位のアウディも23.8%増と相変わらずプレミアムブランドの強さが際立っている。ボルボは伸び率こそやや低めだが、モデルチェンジ直前で台数が下がっているミニを上回って5位の座をキープする。フィアット・クライスラー社のブランドであるフィアットとジープはともに高い伸び率となっているが、両ブランドともに1~3月の四半期の過去最高を更新。上位ブランドに比べると台数は多くないが、コンパクトカーに注力するフィアット、伝統あるSUVブランドであるジープという特徴を生かし、堅実に日本市場でシェアを伸ばしている。
ちなみに3月は超高級ブランドの伸びが際立っており、10位ポルシェの49.9%増をはじめ、マセラティが553.6%増の183台、フェラーリが78.6%増の100台、BMWアルピナが252.4%増の74台、ベントレーが157.9%増の49台となっている。ベストテンに入ってくる台数ではないものの、増税分3%の金額が小さくないクルマだけに、増税前購入の動きが活発化したものと思われる。
かつて97年の消費増税後は新車マーケットが一気に冷え込み、そこから登録車は32カ月連続の前年同期比マイナスというトンネルに突入している。似た条件である今年4月以降は果たしてどんな様相となるのか!? 日本自動車工業会は14年度は15.6%減と厳しい予測をしているが、一方で回復は意外と早いという楽観論もある。その動きを占う重要な時期となる4月のデータを待ちたい。
ログインしてコメントを書く
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
【次期ティアナ?】日産が“美形”セダン「N7」発表。中国でBYDとシャオミの上級モデルに殴り込み
現行型が今も販売好調な「フォレスター」だが、日本のユーザーが選ぶべきは…やはり新型である理由
800万円は高いか安いか!? レトロ風で最新の安全装備充実!ミツオカ創業55周年記念車「M55」発表
【3分でわかるモデル解説】なんとなくMINIがほしいけど、どれを買えばいいか迷ってしまう初心者へ
【クセ強だけど懐かしい】光岡、55周年記念車「M55ゼロ・エディション」発売。100台限定…ベースはあの車
「売れる車がない」なんて言わせない! 北米日産の大型SUV「アルマダ PRO-4X」が魅力的…価格も発表
新型「ティグアン」正式発売で注目集まる豪華装備とお値打ち度。世代遅れの兄弟「Q3」よりお買い得
メルセデスAMG「A45」に“最後の限定車”登場。2.0Lターボは421馬力も…価格は1000万円超え!!
ホンダの高級ブランドが新型SUV「ADX」を発表。クセ強め“アメリカン顔”の衝撃や背景とは?