ホンダの軽トラ「ACTY TRUCK」の中古車相場やライバル車は?【購入ガイド】
掲載 更新 carview! 11
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ホンダはかつて、軽トラも取り扱っていました。その車種が「ACTY TRUCK(アクティ トラック)」です。ACTY TRUCKは2021年4月で販売を終了していますが、どのような特徴があるのでしょうか。
この記事では、ACTY TRUCKの基本情報や中古車相場を紹介します。ACTY TRUCKのライバル車も紹介しますので、チェックしてみてください。
目次
ホンダは2021年4月モデルをもって、軽トラ「ACTY TRUCK」の販売を終了しています。惜しまれつつも販売を終了したACTY TRUCKについて、誕生から販売終了までの歴史を振り返ってみましょう。
下記は初代モデルから歴史を振り返った表です。ホンダが販売する軽トラを含めると、1967年11月のTN360までさかのぼります。TN360からTN-Vを経て、ACTY TRUCKの歴史がはじまりました。
販売年月 | 車名 |
---|---|
1977年~1988年 | TN-ACTY(初代) |
1988年~1999年 | ACTY TRUCK(2代目) |
1999年~2009年 | ACTY TRUCK(3代目) |
2009年~2021年 | ACTY TRUCK(4代目) |
ACTY TRUCKの新車生産が終了したのには、さまざまな理由が挙げられます。例えば、収益性です。国土交通省は2021年11月以降に新車販売される車に対し、衝突被害軽減ブレーキの装着義務を発表しています。
軽トラは2027年9月以降となっているものの、費用をかけて安全装備を装着しなければなりません。多額の開発費用を投じても収益性が見込めないことも、生産終了の理由のひとつでしょう。
後継モデルやACTY TRUCKの新型モデルを期待している方もいらっしゃるでしょう。ホンダが今後、軽トラを販売するかどうか予定は発表されていません。
ACTY TRUCKの新車販売は終了してしまいましたが、ホンダのメーカーとしてのサポートは今後も継続して行われます。そのため、古い年式のACTY TRUCKを除き、交換部品が早々になくなるといった心配も不要です。
ここからは、ACTY TRUCKの新車価格・走行性能・カラーリングなどの基本情報をチェックしていきましょう。ACTY TRUCKならではの魅力も紹介するので、軽トラ選びの参考にしてみてください。
下記は、ACTY TRUCKが新車販売されていた当時のグレード別の新車価格です。
グレード | 新車価格(税込) |
---|---|
STD(2WD) | 83万6,000円 |
SDX(2WD) | 87万5,600円 |
SDX(4WD) | 100万7,600円 |
ATTACK(4WD) | 103万8,400円 |
TOWN(2WD) | 110万円 |
TOWN(4WD) | 123万2,000円 |
ACTY TRUCKのボディカラーは「タフタホワイト」と「ベイブルー」の2種類です。ベーシックなタフタホワイトは全グレードで選択でき、ベイブルーはSDXとATTACKグレードのみで選べました。
インテリアでは「クリアアズールグレー」と「クリアライトブルー」のシートカラーが展開されています。クリアアズールグレーはSTD・SDX・ATTACKグレード、クリアライトブルーはTOWNグレードで選択可能でした。
ACTY TRUCKの運転席は前後に110mmスライドが可能なため、ドライバーの体型に合わせて最適な姿勢が確保できます。運転席と助手席間の足元には空間が確保されており、運転席側から乗り降りができない状況であった場合でも、助手席側からスムーズに乗り降りが可能です。
また、シート座面から地上までの高さは770mmあります。適度な高さであるため、楽な乗り降りをサポートしてくれます。
ACTY TRUCKの荷台サイズは、全長1,940mm×全幅1,410mmです。アオリの高さは290mmあるため、高さ295mmのみかんやリンゴのコンテナでも安定して積み重ねられます。アオリを開閉するためのハンドルは大型タイプが採用されており、スムーズな作業をサポートします。グレードによっては荷台作業灯が備わっているため、夜間作業時でも安心です。
ACTY TRUCKはミッドシップ車です。一般的な軽トラとは異なり、エンジンが荷台下に搭載されています。車の重心が後ろ寄りになることから、荷台が空の状態でも前輪・後輪ともに荷重がかかり、駆動力を得ることが可能です。
安定した走行を支えるための安全装備も備わっています。例えば、軽い踏力でも確かな制動力が得られるサーボ付きフロントブレーキやABS、クラッチ・スタートシステムなどです。
ACTY TRUCKの燃費はJC08モードで18.2~18.4km/Lです。「平成27年度燃費基準達成車」に該当しています。また、環境への負荷も考えて六価クロム(ろっかクロム)やカドミウムといった有害物質を使っておらず、鉛や水銀の使用量も削減しています。
ここでは、ACTY TRUCKの購入を検討している方へ中古車情報を紹介します。あわせてSNSサイト「みんカラ」に投稿されているオーナーの口コミも紹介するので、参考にしてみてください。
ACTY TRUCKの中古車相場は、14万8,000円~238万円です。平均価格は90万5,000円で、平均走行距離は4万6,204kmとなっています。
最終モデルにこだわらない方や、少しでも購入価格を下げたい方は先代モデルも検討しましょう。2007年2月から販売されていた3代目の場合、12万円~148万円で購入が可能です。平均価格38万円、平均走行距離8万9,207kmの車が流通しています。
(2022年9月8日時点の情報です)
「長い距離を走っている中古車は避けたい」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。そのような方には、中古車の中でも認定中古車や登録(届出)済未使用車がおすすめです。
認定中古車とは、全国のホンダディーラーで販売する中古車を指します。登録(届出)済未使用車とは、新車登録が済んでおりナンバープレートを取得した車です。どちらも新車のような状態の良さが期待でき、しかも登録済みなので納車が早い点も魅力でしょう。
ここからはACTY TRUCKを所有する方の口コミを紹介します。みんカラに投稿されている口コミは、例えば『積載性は言うことなし。4WDでも燃費は悪くないです。』や『荷物はいっぱい積めるし、なんなら4Mの長尺物も運べます。』といった内容です。積載能力に満足している方が目立ちます。
『ミッドシップなので室内が意外と静か。』といったように、室内の静粛性の高さを評価しているユーザーの口コミもありました。
ACTY TRUCKはミッドシップ車です。一般的な軽トラのエンジンは、シート下に搭載されているため、走行中の音が気になる方も少なくありません。エンジンの音や熱が室内に伝わりづらいのも、ACTY TRUCKの魅力です。
1台の軽トラを長く乗り続けたいなど、新車にこだわる方もいらっしゃるかもしれません。新車の軽トラを購入するのであれば、ホンダ以外の自動車メーカーで販売する軽トラを検討しましょう。ここでは5種類の軽トラを紹介します。それぞれ積載能力や車両価格が異なるので、比較する際の参考にしてみてください。
※新車価格・中古車相場は2022年9月8日時点の情報です
スズキが販売する軽トラ「キャリイ」は、荷台の高さが低く設計されている点が特徴です。地面からの荷台面の高さは650mmに設計されています。重く長い荷物を積む際や多くの荷物を積む際なども、スムーズに作業できるでしょう。
居住空間を広く確保したモデルも展開されています。室内にも収納スペースが欲しい方にとっては便利です。新車価格は88万2,200円~144万7,600円(税込)、中古車相場は28万円~398万円となっています。
ダイハツの軽トラ「ハイゼット トラック」は、荷台長2,030mm、荷台幅1,410mm確保されており、畳の縦置き・横置きが可能です。錆に強い塗装が行われていますが、メーカーオプションを活用すれば、さらに強力な防錆処理ができます。
ハイゼット トラックは前述したキャリイのように、室内の座席後方の収納スペースを確保したモデルを展開しているのも特徴のひとつです。荷台には置けないような荷物があっても収納できます。新車価格は90万2,000円~145万2,000円(税込)、中古車は39万8,000円~451万2,000円です。
スバルが販売するサンバー トラックは、ダイハツのハイゼット トラックのOEM車です。積載能力もハイゼット トラックと変わりません。サンバー トラックはハイゼット トラック同様、キャビンの広いグレードも展開しています。
新車価格は96万8,000円~145万2,000円(税込)、中古車は39万円~425万4,000円です。
ピクシス トラックは、ダイハツのハイゼット トラックをOEM元とするトヨタの軽トラです。荷台周りには25個のフックが設けられています。前述したハイゼット トラックやサンバー トラックとは違い、ピクシス トラックにはキャビンの広いグレードは展開されていません。
新車価格は90万2,000円~134万2,000円(税込)、中古車相場は53万8,000円~188万円です。
日産のNT100 クリッパーは、スズキ キャリイからOEM供給を受けて販売されている軽トラです。キャリイ同様、ビールケースなら60ケース、みかんのコンテナなら54ケースも積載できます。
荷台への荷物の積み降ろしのしやすさもキャリイと変わりません。地面から荷台面の高さは650mmに設計されており、重たい荷物や毎日繰り返す積み降ろし作業をサポートします。
新車価格は92万8,400円~143万4,400円(税込)、中古車は28万9,000円~298万円です。
ACTY TRUCKは、かつてホンダが販売していた軽トラです。仕事で活躍するのはもちろん、燃費性能に優れている点も魅力といえます。ただ、生産終了となったため新車での購入はできません。購入を検討している方は、中古車市場をチェックしてみましょう。新車にこだわりたい方は、ホンダ以外の軽トラを購入するのがおすすめです。
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