フォルクスワーゲン(VW)のSUVラインナップのなかでも最もコンパクトなものがTクロスです。人気のコンパクトSUVというカテゴリーであることに加えて、リーズナブルな価格が魅力のため、はじめての輸入車としてもおすすめの1台ですが、実際に比較対象となるのはどんなモデルなのでしょうか?
輸入車SUVで最も売れている、VWのSUV3兄弟の末っ子!
VW・Tクロスは2020年1月に日本導入記念の特別仕様車が先行販売され、翌2021年3月にカタログモデルの販売が開始されました。激戦区とも言える国内の輸入車SUVカテゴリーの中で、2020年と2021年の2年連続で販売台数ランキング1位に輝いているなど、非常に人気の高いモデルです。
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ちなみに、2位にはTクロスよりひと回り大きいTロックが2年連続でランクインしており、これにミドルクラスSUVのティグアンを加えた3台が、現在のVWで販売されているSUVとなります。
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「TSI Active」「TSI Style」「TSI R-Line」の3グレードを中心に展開されているTクロスは、1L3気筒のダウンサイジングターボエンジンに7速DSGを組み合わせた、VWとしては「テッパン」のパワートレインを持っており、軽快かつ俊敏な走りが大きな魅力です。
また、「MQB」と呼ばれるVWグループ自慢のプラットフォームを使用しているため、上級モデルに採用されるような最新の運転支援システムや、快適装備を備えていることも特徴です。
それでいて、車両価格は292万5000円から381万6000円と、輸入車としてはリーズナブルな価格となっています。そのため、国産車が比較対象となることも多く、はじめての輸入車となることも多いモデルと言われています。
では、実際に比較対象となる国産SUVにはどんなモデルがあるのでしょうか?
Tクロスは国産コンパクトSUVとほぼ同じサイズ感
まずは、Tクロスのサイズ感から見てみましょう。全長4155mm×全幅1760mm×全高1580mmというボディサイズのTクロスは、日本の道路状況にマッチした使い勝手の良さが魅力です。
そんなTクロスと近いサイズ感を持つ国産SUVの代表格は、マツダ・CX-3です。CX-3は全長4275mm×全幅1765mm×全高1550mmと、Tクロスとほぼ同等です。また、日産・キックスも全長4290mm×全幅1760mm×全高1610mmとほぼ同等のサイズ感と言うことができます。
一方、ホンダ・ヴェゼルやマツダ・CX-30などはTクロスよりもひと回り大きいため、駐車場が狭い場合などにはサイズ感の違いがネックとなる可能性もあります。
非常にコンパクトなTクロスですが、日本国内にある機械式駐車場は全高1550mmの制限があることも多くなっているため、1580mmという全高には少々注意が必要です。一見、問題なく入れそうであっても30mmの差がネックとなる可能性もあるため、駐車場選びは入念に行うようにしましょう。
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装備の充実度では国産SUVを大きくしのぐ?
次に、運転支援システムや快適装備で比較してみましょう。Tクロスでは運転支援システムや快適装備の多くがパッケージオプションとなっている点には注意が必要ですが、「セーフティパッケージ」と「テクノロジーパッケージ」、そして「“Discover Pro”パッケージ 」を選択すれば、ほとんどすべての機能を利用することができます。
それぞれのパッケージの価格は10万円~15万円程度となっているため、できるならすべて選択しておきたいところです。
これらのパッケージオプションをすべて選択した場合、全車速追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)やレーンキープアシストはもちろん、駐車支援システムなども利用可能となります。
また、デジタルメータークラスターやワイヤレス充電、通信モジュール内蔵のインフォテイメントシステムなど、高機能な装備も備わります。
国産SUVでも全車速追従機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)やレーンキープアシストについては、ほとんどのモデルで選択可能ですが、駐車支援システムを備えているのはトヨタ・ヤリスクロスや日産・キックスなど一部に限られます。
また、デジタルメータークラスターやワイヤレス充電、通信モジュール内蔵のインフォテイメントシステムについても、部分的に備えているモデルはあるものの、すべてを兼ね備えているのは皆無と言えます。
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価格で見れば、国産高級SUVも比較対象に!
最後の比較ポイントは価格です。上述のとおり、Tクロスの車両価格は292万5000円から381万6000円となっていますが、各パッケージオプションを選択することを想定すると、オプション込みで350万円程度が現実的なラインとなりそうです。
国産SUVで350万円程度の予算で検討できるのは、トヨタ・ハリアーのガソリンモデルやマツダ・CX-8、スバル・フォレスターなどです。補助金などを考慮すれば、三菱・アウトランダーPHEVにも手が届くかもしれません。
また、マツダ・CX-5では最上級グレードも検討可能であるほか、トヨタ・カローラクロスなどでは最上級グレードでもお釣りが来ます。
このように、Tクロスを検討できる予算があるのであれば、国産車では高級SUVと呼ばれるようなモデルも視野に入れることができます。
ただ、コンパクトなサイズ感と充実した装備を兼ね備えているモデルは国産のSUVでは少なく、Tクロスはその点を上手に突いたことが、2年連続で輸入車SUV販売台数1位に輝いた理由と言えそうです。
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文:ピーコックブルー
写真:
1枚目:TSI Rライン
2枚目:TSI スタイル
3枚目:TSI アクティブ
4枚目:TSI スタイルのインテリア
5枚目:TSI Rラインのインテリア
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みんなのコメント
日本人男性の平均身長が170cmだとして、170cmの人が何とか後席に座れる程度では余裕などない。
サイズは似たものなのに、ゴルフに比べたらヴェゼルはまるで話にならない。室内空間設計の考え方がまるで違うことを思い知らされる。本当に残念。