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「最近のクルマは高い」を覆す、100万台でも楽しいコスパ・スポーツ8選 MTも多数

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「最近のクルマは高い」を覆す、100万台でも楽しいコスパ・スポーツ8選 MTも多数

もくじ

ー 「最近のクルマは高い」 定説を覆す格安の高性能車
ー 買い得な国産コスパ・スポーツ5選
ー MTも選べる 100万円台のコスパ輸入車
ー 100万円台で走りを楽しめるコスパスポーツ、高値で売れる?

安くて楽しい クルマ好きも納得? スポーティな格安中古車、不人気車ねらい目

「最近のクルマは高い」 定説を覆す格安の高性能車

「最近のクルマは価格が高い」といわれる。

緊急自動ブレーキなどの安全装備が充実したのは喜ばしいが、ホンダN-BOXやスズキスペーシアなどの軽自動車でも、売れ筋グレードが150~180万円に達する。

流行のSUVになると、ホンダ・ヴェゼルのような1.5ℓエンジンを積んだコンパクトな車種でも220~250万円だ。確かに最近のクルマは価格が高い。

しかしその一方で、運転して楽しい格安なスポーツモデルも生き残っている。しかも今では貴重な5速、6速のMT(マニュアルトランスミッション)も選べるのだ。ここでは価格を100万円台(200万円以下)に抑えた特に買い得な車種を紹介する。

そのラインナップは、軽自動車がスズキアルト・ワークスとホンダS660。コンパクトカーは、スズキ・スイフト・スポーツ、マツダデミオ15MB、日産マーチNISMO Sだ。

これらの車種は、S660を除くと、ボディがすべて5ドアハッチバックになる。大量に売られる軽自動車やコンパクトカーだから、実用的で使いやすく、価格が上昇傾向にあるとはいえ、機能や装備の割に安い。

しかもアルト・ワークス、スイフト・スポーツ、マーチNISMO Sなどは、単なるスポーティグレードではない。エンジンや足まわりが大幅に変更され、独立したスポーツモデルとなっている。

このようなクルマ造りは、1957年に発売されたフィアット500をベースにしたアバルトにも見られるが、本格的な普及の先駆けになったのは、1975年に発売された初代フォルクスワーゲンゴルフGTIだろう。

販売台数が多く価格の安い車種をベースにスポーツモデルを開発するのは、合理的な方法だが、ベース車の素性の良さも求められる。

ベース車が悪ければ、チューニングを施しても優れたスポーツモデルになり得ない。ベース車も厳選されるのだ。

コンパクトなスポーツモデルは、狭く曲がりくねった峠道でもアウト・イン・アウトのライン取りが行えて、楽しく運転できる。日常的な移動の中で、スポーツドライブの気分を味わえる身近な高性能車がそろっている。

買い得な国産コスパ・スポーツ5選

スズキ・アルト・ワークス(150万9840円/5速MT)

低価格のアルトをベースに開発されたスポーツモデルで、660ccのターボエンジンには特別なチューニングを施した。

最高出力は自主規制値の64psだが、最大トルクは10.2kg-mと高い。ワゴンRスペーシアのターボは10kg-mだから、実用回転域を中心に駆動力を高めた。しかも車両重量は670kg(5速MT)と軽いから、優れた加速性能を満喫できる。

5速MTにも専用のチューニングが施され、前後左右に動く範囲を詰めて、シフトレバーの操作感を向上させた。サスペンションは硬めの設定で、機敏によく曲がる。

車内にはレカロ製シート、ステンレス製ペダルプレートなどが装着され、装備も充実させた。文字通りワークス(メーカー)の手によるチューニングカーといえるだろう。

ホンダS660β(198万820円/6速MT)

いかにもホンダらしい軽自動車サイズのスポーツカーだ。2人乗りで、660ccのターボエンジンを座席の後部に搭載する。このエンジンは先代N-BOXなどのために開発され、室内長を伸ばすために、補機類の配置を含めて縦長の形状となった。背の低いスポーツカーのボンネットには収まらず、必然的にミドシップ方式を採用している。

重いエンジンをボディの中央に搭載したから、前後輪の重量配分が優れ、全高は1180mmと低い。そのためにカーブを曲がる性能は抜群に高く、比較的急なカーブの続く峠道では、大柄なスポーツカーでは味わえない切れの良い運転感覚を満喫できる。

巻取式のソフトトップが装着され、オープンドライブも楽しめる。

スズキ・スイフト・スポーツ(183万6000円/6速MT)

コンパクトカーのスイフトは、欧州市場も視野に入れて開発され、走りの素性が優れている。このスイフトをベースに開発されたのがスイフト・スポーツだ。

エンジンは専用にチューニングされた直列4気筒1.4ℓターボで、最高出力は140ps、最大トルクは23.4kg-mに達する。

自然吸気のノーマルエンジンに換算すると、2ℓを超える性能になる。特に2000-4500rpm付近が力強い。6速MTも用意され、970kgの軽いボディと相まって、活発な加速を満喫できる。

足まわりのチューニングも巧みで、前輪駆動ながらもカーブを曲がる時に旋回軌跡を拡大させにくい。故意にアクセルペダルを戻すと、適度に後輪の横滑りも発生するから車両の動きをコントロールしやすい。ちなみに足まわりは、モンローブランド(テネコ製)となる。

マツダ・デミオ15MB(156万円/6速MT)

デミオ15MBは、モータースポーツを楽しむユーザーに向けたベースグレードだ。

エンジンは1.5ℓで、今はデミオの一般的なグレードも同じ排気量を採用するが(1.3ℓは廃止された)、15MBはプレミアムガソリン仕様だからチューニングが異なる。

最高出力は116ps、最大トルクは15.1kg-mで、実用回転域の駆動力を高めた。6速MTの併用で、吹き上がりは活発だ。ブレーキサイズも、前後輪ともに拡大されている。

歩行者も検知できる緊急自動ブレーキ、後方の並走車両を知らせる安全装備も標準装着され、モータースポーツのベースグレードながらも普通の用途で安全に使える。

日産マーチNISMO S(184万2480円/5速MT)

マーチは丸みのある柔和な外観が特徴のコンパクトカーだが、NISMO Sになると印象は一変する。

ベースグレードのエンジンは1.2ℓだが、NISMO Sには専用にチューニングされた1.5ℓが搭載され、最高出力は116ps、最大トルクは15.9kg-mを発生させる。

専用の5速MTを組み合わせたから、車両重量が1010kgと軽いこともあり、加速感は活発だ。

さらにボディの底面、サスペンションの取り付け部分などが専用のパーツで補強され、足まわりのスプリング、ショックアブソーバー、スタビライザー(ボディの傾き方を制御する棒状のパーツ)にも専用のチューニングを施した。

タイヤも専用の16インチ(205/45R16)だから、運転感覚がベースのグレードとはまったく違う。ベースグレードは全般的に緩い印象だが、NISMO Sは動力性能も含めてスポーツ性を高めた。

外観もエアロパーツの装着で見違えるように変更され、価格は184万2480円に収まるからとても買い得だ。

MTも選べる 100万円台のコスパ輸入車

100万円台の輸入車となれば、常識で考えると中古車だが、コンパクトな欧州車なら新車も用意される。しかも5速MTが豊富だ。欧州市場ではMT比率が高いから、本国仕様の気分も味わえると筆者は考える。

そしてベテランの輸入車好きは、ベーシックなグレードを選ぶ。低価格な仕様では、付加価値が取り除かれ、ブランドの本質がストレートに表現されるからだ。

フォルクスワーゲン・ムーヴ・アップ/4ドア(181万9000円/5速AGS)

低価格の輸入車で、最も馴染みやすいのがフォルクスワーゲン・アップだろう。内外装ともに簡素で、ポロに比べると上質感は乏しいが、逆に独特のカジュアルな雰囲気がある。エンジンは直列3気筒1ℓを搭載する。

運転感覚は車内の雰囲気とは対称的に、しっかりした印象だ。特にボディサイズの割に直進安定性が高い。安全に直結した機能は譲れないという、フォルクスワーゲンのこだわりを感じる。

ルノー・トゥインゴ・ゼン(177万円/5速MT)

直列3気筒1ℓエンジンを搭載するコンパクトカーで、ゼンには5速MTが採用される。

この車種の一番の特徴は、エンジンを後部の荷室床下付近に搭載して、後輪を駆動することだ。駆動力の伝達効率が優れ、前輪は操舵のみを行うから、ステアリングの操舵感が滑らかに感じる。前輪の切れ角も大きく、最小回転半径は4.3mだから小回り性能は抜群だ。

後席や荷室は狭いが、ドライバー本位の開発姿勢は、ほかのルノー車とも共通している。外観のデザインも視覚的なバランスが良く、前後左右ともに視界が優れている。小回りの利きも良いから、混雑した街中でも運転しやすい。日本の道路環境にピッタリだ。

プジョー208スタイル(199万円/5速MT)

全長が4m弱のコンパクトカーで、直列3気筒1.2ℓエンジンを搭載する。

操舵に対する反応が適度に機敏で、ベーシックなコンパクトカーとしては、意外にスポーティに走る。乗り心地も少し硬いが、粗さや突き上げ感は抑えた。

全幅は1740mmと少しワイドだから、直進安定性も良く、高速道路を使ったドライブにも適する。

フィアット500 1.2ポップ(199万8000円/5速デュアロジック)

全長を3570mmに抑えたコンパクトな3ドアハッチバックボディは、丸みがあって可愛らしい。後席と荷室は狭めで実質的に3ドアクーペだが、運転席には開放感が伴って快適に仕上げた。インパネ周辺のデザインも可愛い。

直列4気筒1.2ℓエンジンの動力性能は大人しいが、車両重量も990kgと軽いからパワー不足を感じない。日本車やドイツ車のコンパクトカーとは異質のデザインで、イタリア車であることを実感させる。

100万円台で走りを楽しめるコスパスポーツ、高値で売れる?

100万円台で走りを楽しめるコスパスポーツでは、数年後に売却する時の価値も気になる。

スズキの販売店に尋ねると「普通のスイフトに比べると、高値で買い取れる。3年後で新車価格の55-60%。特に5速MTは、人気が高い割に中古車の流通台数が少ないから好条件になりやすい」という。

マーチNISMO Sも「ベーシックなマーチに比べると高水準で、3年後なら新車時の50%くらいになる」という。

抜群の好条件とはいえないが、少なくとも後悔はしないだろう。

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