日産自動車は6月15日、栃木県警察に「日産GT-R(R35)」のパトカーを寄贈した。
和製スーパーカーとして、国内のみならず世界的に高い人気を誇るGT-R。3.8リッターV6ツインターボは、最高出力570hp、最高トルク637Nmを発生し、0-100㎞加速は2秒台という恐るべき性能を誇る。こうしたスペックは、誕生から10年以上がたった今でもライバルにヒケを取っておらず、当代一流の性能といえるだろう。
まさにクルマ版“クールジャパン”ともいえるGT-R、その生産は日産栃木工場で行われており、このたび県民からの寄付により、栃木県警のパトカーとしてデビューすることとなった。今月15日に栃木県知事や県警関係者を前にお披露目されたGT-Rパトカーは、おなじみの白黒の塗装に塗り分けられ、ルーフにはパトライトを装備。ナンバーは警察車両らしく「110」となっており、ブラックのホイールが足元を引き締めている。
実は栃木県警には既に日産「フェアレディZ」やホンダ「NSX」のパトカーも在籍しており、マニアの間ではエンスージアストな県警として有名。GT-Rパトカーもこれらと並んで、東北道での取り締りに投入されるとのこと。スーパーカーのパトカーといえば、ドバイ警察がブガッティやフェラーリを導入して話題になったが、栃木県警も取り締まりのポテンシャルでは世界トップレベルといえるかもしれない。
県警幹部は納車したての輝くボディを前に「隊員達も喜んでおり、大切に使わせていただきたい」と述べ、GT-Rパトカーを積極的に活用していく考えを表明。日産からの出席者も「栃木工場50周年の節目に大変記念になる。県民の皆様にクルマにへの興味がさらに高まれば幸い」とコメントし、このスーパーパトカーに関係者が寄せる期待の高さが示された。