【最大2.5兆円損失試算】ホンダはなぜここまで追い込まれた? BEV3車種の大失敗だけじゃない“本当の原因”を整理
掲載 carview! 文:山本 晋也 114
掲載 carview! 文:山本 晋也 114
ホンダが赤字決算になる見込みで、しかも最大2兆5000億円の損失が発生する可能性があるという衝撃的な発表を行いました。
その背景として、同社が開発していた次世代BEVブランド「ホンダゼロ(Honda 0)」シリーズのうち、北米で生産を予定していたBEV3車種の開発・発売中止というBEV戦略の失敗が原因、とする報道が目立っています。
ホンダ ゼロシリーズはなぜ中止となるのでしょうか。はたしてそれだけが大赤字の原因なのでしょうか。現時点で判明していること、発表された情報を整理してみましょう。
その前提として、ホンダが2月に発表した2026年3月期の第3四半期決算と通期見通しの数字を押さえておきたいところです。実は、この段階からホンダには危うい空気が漂っていました。
第3四半期までの営業利益は5915億円で、前年同期比マイナス5484億円と半減していました。さらに四輪事業にフォーカスすると、営業利益はマイナス1664億円と赤字になっていました。二輪事業などによって全体としてはプラスになる見込みでしたが、四輪事業には暗雲が垂れこめていたのです。
この段階での課題は中国市場にありました。
第3四半期までの9カ月におけるグローバルでのホンダの四輪販売は256万1000台です。これは前年同期比で25万6000台少なくなっています。
その内訳を見ると、トランプ関税の影響で冷え込んだアメリカ市場で6万台、日本で3万台弱のマイナスですが、最も影響が大きいのは中国市場で12万9000台もの販売が減ってしまったことです。
中国メーカーが力をつけてきたのもありますが、より直接的には中国マーケットに吹き荒れる過酷な価格競争の影響が大きかったことを、決算の数字は物語っています。
(次のページに続く)
#ホンダ #ホンダゼロ #開発中止 #赤字 #EV
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