輸入車のホイールなぜ汚れやすい? 国産車に比べて輸入車のホイールが汚れる理由とは
掲載 更新 くるまのニュース 文:くるまのニュース くるまのニュース編集部
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普段、クルマに乗っていると気になるのがボディやホイールの汚れです。ボディの汚れであれば、雨などによって比較的落ちやすいですが、ホイールの汚れは掃除をしなければ落ちません。
とくに、輸入車のホイールは国産車と比べると汚れやすく、街中を走っているメルセデス・ベンツやBMWなど、ホイールが黒く汚れるクルマも見られます。なぜ、国産車に比べて輸入車のホイールは汚れやすいのでしょうか。
ドイツ車のホイールは、他国車に比べてブレーキダストなどで黒く汚れやすい ホイールが汚れる理由は、ブレーキが削れて発生するダストがホイールに付着することが原因です。最近の市販車の多くは、ディスクブレーキというタイプのものが採用されています。
ディスクブレーキとは、ブレーキペダルを踏むと油圧の力によってブレーキパッドを作動させ、ディスクローターに当てることで、タイヤの回転を止める仕組みのブレーキです。
ブレーキパッドとディスクローターが擦れ合うため、その削れた金属素材の破片がホイールに付着します。この破片は長時間放置すると取れにくくなるため、一度付着すると雨などでは落ちなくばります。
しかし、同じようなブレーキを採用している国産車と輸入車では、なぜホイールの汚れに差が生じるのでしょうか。
ホイールの汚れについて、大手ブレーキメーカーのスタッフは次のように説明します。
「国産車と輸入車のブレーキは、使われる素材が異なることが多いです。簡単に説明すると、国産車に使われる一般的な素材は、『長持ち・ブレーキ鳴きの低減・低コスト』を重要視されて開発されています。
対して、輸入車の素材は、高い速度域でも安全に止まれる『ブレーキの効き』が重要視されます。とくに、ドイツブランドのクルマはアウトバーン(一部、速度無制限)など200km/h近い速度で走ることが想定されているからです。
そのため、ブレーキの効きを優先して強めていることから、パッドとローターの摩耗が激しくなった結果、ブレーキダストが多く発生します」
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また、社外品として市販されているブレーキパッドやディスクローターは、サーキットでの走行を想定して開発されているために、ブレーキの効きやコントロール性を優先するため、輸入車と同様にホイールは黒く汚れやすくなります。
頑固なホイールの汚れはどうすれば良いの? 綺麗に洗車をした愛車でも、ホイールの汚れだけは落としにくいものです。国産車においても、多少のブレーキダストが付着しているだけで、掃除に掛かる時間が多くなります。
ブレーキダストなどで汚れているホイールを専用クリーナーで落としている様子 輸入中古車を多く扱う千葉県の中古車販売店のスタッフは、次のように話します。
「ホイール汚れのポイントとして、『ブレーキダストを残さず落とす』、『掃除後の走行でブレーキダストを付きにくくする』というのが大切です。
専門業者に依頼することは簡単ですが、市販の掃除グッズでも比較的簡単に落とすことができます。まずは、水洗いやホイールシャンプーで落とせる汚れを排除し、水気を拭き取ります。
その状態だと細かな金属片は取りきれていないので、市販品のホイールに付着した金属片を落とす専用クリーナーを使って掃除しますが、多くの商品が金属片を溶かすような仕組みのために、ゴム手袋をはめて作業することをおすすめします。
最後の仕上げとして、ブレーキダストの付着を防ぐ専用のコーティング剤をホイールに塗ることで、その後の汚れを防ぐことが可能です。
ただし、1度コーティング剤を塗っても時間が経てば汚れることから、定期的な掃除が必要です。目安としては、ホイールの細部にブレーキダストが付着しはじめたら、前述の手順を繰り返すことで、綺麗な状態を保つことができます」
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「オシャレは足元から」という言葉もあるように、クルマもホイールを綺麗に掃除することで、見た目の印象も大きく変わります。
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