ランボルギーニの新型SUVウルス発表間近。その祖先LM002を振り返る
掲載 更新 carview!
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伊ランボルギーニのSUV「URUS(ウルス)」が、12月4日に同社の本拠地サンタアガタ・ボロネーゼで発表されるまで、いよいよ2カ月を切った。ライバルひしめくプレミアムSUV市場にスーパーカーブランドが満を持して送り込むウルスだが、今、その“父”とも呼べるモデルが再び脚光を浴びている。ランボルギーニが31年前に発表したSUV「LM002」である。
LM002のルーツは、70年代末に始まった軍用車「チーター」開発プロジェクトに遡る。このチーターを軍用車として販売することが困難となったため、ランボルギーニは超高級オフロードカーへと開発車両のコンセプトを変更したのである。そして、1986年のブリュッセルモーターショーでLM002はベールを脱いだ。
その異形のSUVは、スーパーカー「カウンタック」の5,167cc V12エンジンをフロントに搭載。450馬力のパワーでアルミとグラスファイバーのボディを200km/hまで引っ張る一方、四輪駆動によって120%の勾配を登ることができ、砂地における走破性や高温下での耐久性にも配慮されていた。また、内装は顧客を満足させるよう贅を凝らした設えとされた。
LM002は登場時から、唯一無二のデザインもあいまって人々を魅了し、1986年から1992年までの間に300台が製造された。メーカー自身によって完璧にレストアされたシャシーナンバー#12231のLM002は、ブラックにペイントされたボディから今でも圧倒的な存在感を放っている。
時は現在に戻り、あと2カ月で我々の前に現れるウルスは、ダイナミックな運動性能、確固たる悪路走破性、豪奢な内装とLM002の血脈を確実に受け継ぐ一方、流麗なデザインを纏うようである。ランボルギーニはウルスでスーパーSUVという新たなカテゴリーを確立したい模様だが、果たしてエレガンスを備えた子は偉大な父を超えることができるのか、12月の発表に注目したい。
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