軽自動車ナンバーワン・N-BOXがライバルに劣る装備とは?
日本でもっとも売れている軽自動車「ホンダN-BOX」は軽自動車の主流をスーパーハイトワゴンにした張本人といえるかもしれません。
>>ホンダ N-BOXのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる
そんなN-BOXですが、実は装備をライバルと比べると盤石の体制とは言い難い状況です。「ダイハツ タント」や「日産 ルークス/三菱 eKスペース」はオートホールド付きEPB(電動パーキングブレーキ)を用意しているのに対して、N-BOXは相変わらず足踏み式パーキングブレーキです。
そのためにN-BOXのACC(追従クルーズコントロール)は渋滞時にキャンセルされる仕様となっています。軽自動車にとって高速巡行での機能差はさほど影響ないとう見方もありますが、やはり横並びで比べると見劣りするのは否めません。
ホンダに技術がないわけではなく、N-BOXより後に販売された「Nワゴン」にはオートホールド付き電動パーキングブレーキも、渋滞対応ACCも備わっています。デビューのタイミングに影響した装備差といえるでしょう。
ホームページで“マイチェン間近”のサインを発見!?
そうなると、マイナーチェンジでN-BOXに電動パーキングブレーキと渋滞対応ACCが追加されることはほぼ間違いないといえるのですが、そのタイミングが近づいているようです。
そのヒントは、ホンダのホームページにありました。
N-BOXのページを見ると、そこには「一部タイプ・カラーがお選びいただけない場合がございます」という文言が確認できます。非常に細かい違いなのですが、半導体不足などの影響で生産が滞っている場合、ホンダは「一部タイプ・カラーでは半年以上かかる場合がございます」という表現を使います。
「一部タイプ・カラーがお選びいただけない場合がございます」という表現が使われているのは、「レジェンド」「オデッセイ」など生産終了をするモデルや、「ステップワゴン」のように工場の生産移管によって影響を受けるモデルに使われる表現です。
つまりN-BOXにこの表現が使われているということは、現行型の生産が間もなく終了するということを予感させるのです。
2020年にもマイナーチェンジが行われているが…
とはいえ、現行型のデビューは2017年8月ですからフルモデルチェンジには少々時期が早く、そうなるとマイナーチェンジと考えるのが妥当です。もっとも、2020年12月にマイナーチェンジしたばかりですから、毎年のマイナーチェンジは考えづらいという見方もできます。
ただし、2020年12月のマイナーチェンジはナンバープレートの取り付け位置が新しい保安基準に適合しないために、その対応として実施されたという見方もあります。そうだとすれば、2021年に本来のライバルを引き離すための商品改良が実施される可能性は十分にあります。
ホンダに限らずコロナ禍によるロックダウン、半導体不足という社会情勢により生産ペースは通常から大きく遅れています。そのため予定されたタイミングでのマイナーチェンジが実施できない可能性もありますが、国内販売のエースであるN-BOXの商品改良が近づいていることは間違いないと期待していいのではないでしょか。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
※写真
1枚目:ホンダ N-BOX
2枚目:ホンダ N-WGN
※2021年10月27日、文中のEPB装備モデルの認識に誤りがあったため、本文を修正しています。
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みんなのコメント
リモコンキーや電動スライドドアなどはあれば便利だと思うが、
キーを回してエンジンを掛けたり
足で踏んだり手で引いたりしてパーキングブレーキを掛けるなどは、全く苦にならない。
それに昔はマイナーチェンジって性能や装備が向上しても価格は据え置きや
時には値下げなんかもあったが、今は便乗値上げの手段となっている感じ。
リコール対応時代だから仕方ないのでしょうかね?