走りだけでなく経済性も重視されることで、電動化がひときわ進むコンパクトカーカテゴリー。
2022年功は、ライバルをしのぐ性能と高いお買い得感を両立するために各社が負けじと開発を続ける注目車たちが目白押しとなっている!
「大物」たちの新型全情報! 次期プリウス、次期クラウン、次期スカイライン…最新開発情報
※本稿は2021年8月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年9月10日号
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■マツダ 新型マツダ2(2022年3月登場予定)
●プレミアム路線をさらに進める!
現行型登場から約7年、マツダ2が来年3月についにフルモデルチェンジを行う。
新型は2019年に登場したマツダ3から投入されているマツダ第7世代商品群のひとつで、進化したSKYACTIV技術を投入する。
小型車用の新世代SKYACTIVシャシーを採用。さまざまな進化により走りの質感が大幅に向上。3ナンバーサイズになりそうだ(画像はベストカー編集部による予想CG)
注目されるのは新開発の3気筒のSKYACTIV-Xエンジンだ。このエンジンを筆頭に、1.5Lディーゼルターボ、1.5Lガソリンエンジンを設定する。
またエクステリアはマツダ3から採用している「魂動デザインフェイズ2」に進化。よりプレミアム性を追求した姿へと生まれ変わる。
また、2023年には期待の高まるロータリーエンジンを発電専用として使うハイブリッド、PHEVも投入していく可能性があり、そちらも注目。
■スズキ 新型スイフト(2022年7月登場予定)
現行型のトータルバランスが高く好評価を受けているスイフトが、来年7月に6代目へとフルモデルチェンジを行う。
基本的にはこれまでのコンセプトを守りながらも、新開発のプラットフォームを採用し、走りにさらに磨きをかける。
エクステリアは基本的にはキープコンセプトだが、現行型に比べてエッジの利いた印象になる。デザインに定評のあるスズキなので、その期待値は高い。
マイルドハイブリッドは発電効率に優れたIGS(モーター機能付発電機)を使ったシステムを継続採用することになる(画像はベストカー編集部による予想CG)
パワーユニットは1.2L NAと1.2Lベースのマイルドハイブリッドが継続して設定される。
いずれも大幅に改良が加えられ、燃費性能やパワーフィールは現行型のものを大きく上回ることになる。
ただし、ストロングハイブリッドは新型には設定されない見込みだ。ユーザーの購入目的や好みに合わせた判断のようだ。
■ホンダ 新型シャトル(2022年4月登場予定)
フィットをベースにした貴重な5ナンバーサイズのステーションワゴン、シャトルが現行型フィットベースでフルモデルチェンジされ生まれ変わる。
3代目となる新型もキープコンセプトで、5ナンバーサイズを堅持。
歴代では3代目だが、新型の車名はフィットシャトルに戻る可能性も(画像はベストカー編集部による予想CG)
パワートレーンは現行型フィットと同じく、1.5Lハイブリッドとコンベンショナルな1.3L直4ガソリンエンジンを設定。
ハイブリッドは、2モーター+リチウムイオンバッテリーに変更されることになる。
車名は、再び「フィットシャトル」が復活する可能性がある。これはヤリス&ヤリスクロスのように、フィットシリーズに組み込むことで販売台数に上乗せすることができるようになるためだ。
苦戦するフィットとして、ライバルに対抗するために販売サイドから要望が出ているようだ。
■ホンダ 新型フリード(2022年9月登場予定)
2016年に登場し、そのちょうどいいサイズ感により高い人気を獲得しているホンダの屋台骨、現行型フリード。
そんなフリードも、ついに2022年9月フルモデルチェンジを行う。新型も、5ナンバーサイズの3列ミニバンというコンセプトはそのまま継承することになる。
「5ナンバーサイズの3列シートミニバン」というコンセプトは新型も引き継ぐ。走りの質感はワンランク上のレベルに引き上げられる(画像はベストカー編集部による予想CG)
パワートレーンは、これまでの1モーター2クラッチ方式を採用したi-DCDではなく、現行型フィットと同じ2モーター+リチウムイオンバッテリーを採用したe:HEVに変更される。これにより走りにも磨きがかかる。
近年マストアイテムとなっている先進安全装備のホンダセンシングは、ソナーセンサーとフロントワイドビューモニターを採用した最新型に切り替わる。
またフリードに対して、テールゲートパネルやリアバンパーを使い勝手のいい開口部が広いタイプに変更した派生モデル「フリード+」も継続して設定される。
低床化を追求し、多彩なシートアレンジを売りにすることは新型でも変わらない。
■トヨタ 新型シエンタ(2022年7月登場予定)
5ナンバーサイズの3列シートミニバンとしてライバル、フリードとしのぎを削るシエンタ。
現行モデルは2015年に登場しているので約7年ぶりにフルモデルチェンジを行うことになる。
外観デザインについては、現行型はヘッドライトまわりやボディサイド、リアのハッチゲートまわりに取り付けられたブラックのガーニッシュが個性的で好き嫌いが分かれるところだが、新型はアクの少ないオーソドックスなデザインになりそうだ。
新開発TNGAプラットフォーム採用で、現行型から格段の進化を果たす(画像はベストカー編集部による予想CG)
新型は新開発のTNGAプラットフォームを採用することで、走りの質感も大きく向上。パワーユニットは改良型の1.5LガソリンNAとハイブリッドを搭載し、トランスミッションはいずれもCVTとの組み合わせになる。
ハイブリッド車の現行型は2WDのみだが、次期型では4WD車も設定されることになりそうだ。
安心・安全パッケージのトヨタセーフティセンスも最新版が標準装備される見込みとなっている。
■ダイハツ 新型パッソ/ブーン(2022年4月登場予定)
ダイハツが開発を担当し、トヨタにOEM供給するパッソ/ブーン。登録車におけるエントリーモデルだが、現行型はややあいまいなハンドリングについて指摘を受けるなど改善点があった。
新型ではライズ/ロッキーで高い評価を受けているDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に基づき設計されたプラットフォームを採用することで、走行性能を大幅に向上させる見込みだ。
現行型とは打って変わってシャープなイメージの外観デザイン(画像はベストカー編集部による予想CG)
またスポーツグレード「X4」も復活が期待されているが、X4の系譜に名を連ねるほど過激なものではなく、新たに開発された1Lターボを搭載し、キビキビとした走りを楽しむことができるモデルになりそうだ。
予想される出力は110ps/20.0kgmで、新プラットフォームと組み合わせることで、大いに期待が持てる内容となりそうだ。
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