■オラオラ系ではない、ワルなセダンとは!?
スポーツカーといえば見るからに速そうなデザインが一般的ですが、高性能なセダンは威圧感や凄みを感じさせるデザインのモデルが多い印象です。
昭和の時代にはセダンはファミリーカーでしたが、現在はベーシックなモデルは数を減らし、高級車や高性能なモデルが主体となっています。
そうした雰囲気を見た目でも表現するため、コワモテなデザインのセダンが多くなったのでしょうか。
そこで、これまでに発売されたセダンのなかから、とくにワルっぽいモデルを5車種ピックアップして紹介します。
●トヨタ「アリスト」
1991年にデビューしたトヨタ「アリスト」は、巨匠ジウジアーロが主宰するイタルデザインの手による外観と、ハイパワーなエンジンによって、バブル経済絶頂期の国内市場で人気となります。
同時期に販売されていた「セルシオ」や「クラウン」はラグジュアリー路線でしたが、アリストのワイド&ローなスタイルは、迫力とスポーティさを兼ね備えていました。
搭載されたエンジンは3リッター直列6気筒で、自然吸気モデルで最高出力230馬力、ツインターボモデルでは280馬力を誇り、このエンジンは後に「スープラ」にも搭載され、アリストは「4ドアスープラ」と呼ばれたほどです。
1992年にはセルシオに搭載されていた4リッターV型8気筒エンジンとフルタイム4WDが組み合わされた「4.0Z i-Four」も加わりますが、やはりツインターボモデルが人気で、ハードなチューニングのベース車としてもてはやされました。
●スバル「レガシィB4 2.5GT」
悪路だけでなくハイスピードな領域でこそ真価を発揮する、ハイパワーな水平対向エンジンとフルタイム4WDシステムを組み合わせて搭載したスバル初代「レガシィ」は、1989年に発売されました。
ボディタイプはセダンとステーションワゴンをラインナップし、オールマイティに使える高速ランナーとして大ヒットします。
そして、代を重ねて2009年に登場した5代目では、北米市場を意識して全長4730mm×全幅1780mm×全高1505mm(セダン)と大型化したことで、スポーティさよりも高級感が向上しました。
トップグレードに搭載されたエンジンは、最高出力285馬力を発揮する2.5リッター水平対向4気筒ターボで、なかでも「2.5GT S Package」は6速MTが設定され、スポーティでありながら「インプレッサ」よりも上質なハイパフォーマンスセダンを実現。
2.5GTは多くの「スバリスト」を魅了しましたが、その高性能さは広く認められ、VIPを警護する警察車両に採用されたほどです。
●三菱「ギャラン スーパーVR-4」
現在、三菱はSUVや軽自動車をメインに販売していますが、かつては数多くのセダンをラインナップしており、なかでも「ギャラン」はハイスペックなグレードを設定してきたことで、「ランサーエボリューション」の誕生以前は三菱を代表する高性能セダンでした。
1987年に発売された6代目では、最高出力205馬力を発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンに、フルタイム4WDを組み合わせた「VR-4」が初めて登場し、高性能さと迫力あるフロントフェイスが相まって人気となります。
以降、VR-4はギャランのトップグレードとなり、1992年に登場した7代目ではマイルドな印象の外観になりましたが、1996年に発売された8代目では再び迫力のあるフロントフェイスとなり、性能も大幅に向上。
VR-4は最高出力280馬力を誇る2.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンが搭載され、迫力ある走りも実現しています。
さらに1998年には、専用大型エアロパーツ、ラリーアート製スポーツマフラー、ハイグリップタイヤ、MOMO製本革巻ステアリングホイール、レカロ製バケットシートなどが装備された「スーパーVR-4」を発売しました。
ランサーエボリューションよりも迫力のある外観によって、大いに話題となります。
■まさに伝説的なちょいワルなセダンがあった!
●日産「スカイラインGT-R」
日産「スカイライン」は、現在でも販売されている同社のセダンのなかで、長い歴史を持つモデルです。
1968年に3代目スカイラインにモデルチェンジし、トップグレードの「2000GT」はスムーズな吹け上がりの2リッター直列6気筒エンジンを搭載し、走行性能や乗り心地向上のために4輪独立懸架を採用するなど、高性能セダンとして高い人気を誇りました。
そして1969年には、レースで勝つためのマシン「スカイライン2000GT-R」が登場します。レーシングカーのエンジンをデチューンした、160馬力を発揮する量産車世界初の2リッター直列6気筒DOHC4バルブエンジンを搭載。
また、装備を極端に簡素化することで軽量化も実現するなど、ストイックなセダンとなっていました。
現在まで続くGT-Rの系譜というと2ドアクーペを連想しがちですが、始まりは無骨な4ドアセダンだったのです。
●マツダ「ルーチェ ロータリーターボ」
1966年に発売されたマツダ初代「ルーチェ」は、ヨーロピアンテイストなデザインの4ドアセダンでしたが、1972年にモデルチェンジした2代目では、押しの強いアメリカンテイストの2ドアハードトップ/4ドアセダンとして登場しました。
当時、マツダはロータリーエンジン搭載車のフルラインナップ化を掲げており、2代目ルーチェは発売当初、ロータリーエンジンのみを搭載。
ロータリーエンジン搭載車は圧倒的な動力性能で、1970年代半ばには「サバンナ」と同様に若者を魅了します。
その後もルーチェにはロータリーエンジン搭載車がラインナップされ、1986年に登場した5代目では2リッターV型6気筒エンジンのほかに、トップグレードには2代目「サバンナRX-7」と同じ、最高出力180馬力を誇る1.3リッター2ローター・ロータリーターボエンジンを搭載。
外観はラグジュアリーな印象がある重厚なセダンですが、パワフルなロータリーエンジンとのギャップが新鮮でした。
市街地での実用燃費は5km/L弱だったといわれ、販売の主体は2リッターV型6気筒エンジン車でしたが、燃費を気にせずロータリーターボエンジンの豪快な加速を愛する層には、この上ないセダンだったことでしょう。
※ ※ ※
前述のとおり、レガシィB4 2.5GTは警察車両に採用されました。警察車両の選定基準は公表されていませんが、どうやら見た目も重要視されているようです。
警察車両のなかでもパトカーは走行性能や運動性能が高いことが要求されますが、取り締まりをおこなう際に、ある程度の威圧感を与えることで心理的な作用があるというのです。
全国的にパトカーといえばクラウンがもっとも多く採用されていますが、たしかに歴代クラウンは押し出しの強さがあります。
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みんなのコメント
仕様書に合致しているのなら、後は価格だけだと思いますけど
自分で確認できれば良かったけど、RSの試乗車なんてどこにもないからね。せいぜいGT-Bを乗るしかなかった。