DJデミオのコーナー旋回時の四輪への荷重の掛かり方のアンバランスさ

Question

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日本のコンパクトカーでも走りに定評のあるデミオですが、コーナー旋回時、斜め後ろのタイヤに極端に荷重が掛かりますが、コレには何か理由があるのでしょうか？ガソリンデミオもディーゼルデミオも同様の事象を確認致しました。

上記の欠点に加えて路面の凹凸を乗り越えた時にボヨンボヨンと跳ねてしまいます。

その他の部分は特にネガはありませんので残念に思います。


同じく走りに定評のあるスイフトは前後輪に綺麗に荷重が掛かりますし凹凸を乗り越えた時のバウンドの様な現象も殆どありません。 。ポロやルーテシアも同様です。

マツダ車が全部アンバランスなのかと思ったのですが、アクセラはスイフトやゴルフの様に前後輪への荷重の掛かり方は均一性がありますし凹凸に拠るバウンドもありません。どうやらデミオと、そのプラットフォームを共有するCX-3だけの事象の様です。
先代DEデミオにこの様なネガが無かっただけに、ワザとロール量を大きくしているのでしょうか？

構造的な部分は詳しくないので、この辺りの知識がある方ご教授お願い致します。

補足

なんと無くですが、DJデミオは女性が運転する事を念頭に設計されている様な気もします。直進時の安定感やステアリングの据わり、ステアリング操舵がシルクの様に非常に滑らか点、柔らかめの乗り味等。ちょっと欧州車(主にドイツ車)とは趣向が違う気がしました。 たとえば山坂道を、トランザクラスのタイヤが鳴く程飛ばした場合、DJデミオではロール量が多すぎて気持ちよく旋回しません。アクセラやロードスターの様にガッチリとしてませんので。 個人的にDJデミオには、スイフトやポロの様なガッチリ系でありながらしなやか乗り味を目指して欲しかったです。

Answer 1

DJデミオ ディーゼル車オーナーです。
５０キロくらいの速度では丁度良いサスペンションですが、それを過ぎる速度ではギャップで跳ねてしまいます。サスペンションのダンパーが吸収というか初速が追いついていないように感じます。特にリヤサスがフロントの動きを吸収してくれれば良いのですが、トーションビームなので上手く制御仕切れないのとダンパーの圧側の動きが遅い事が原因だと思われます。現行のアクセラと乗り比べをしましたが、マルチリンクサスが優秀で抜群の乗り心地でした。デミオ・CX-3は基本的な構造は同じなので仕方の無いレベルだと思います。ネットでリヤのサスペンションだけカヤバのSR SPECIALを入れたらすごく良くなった記事が有りました。車高も変わらないで簡単に交換できるし、アライメント調整も必要無いので私も購入して自分で取り付けをしようかと思っています。

DJデミオはアンダーステア気味のハンドリングだと思います。

質問者からのお礼コメント

ほうほう勉強になりました。ではスイフトやポロのリアサスはやはり優秀といったところでしょうか？

Answer 2

デミオユーザーではないのですが、興味深いご質問ですので僭越ながら回答させていただきます。また引用が多く長文にて失礼いたします。

まず私が憶測する結論ですが、DJデミオの足回りはディーゼルエンジン搭載によるフロントヘビー対策を最優先に設計されたが、コスト制約の厳しいコンパクトカーゆえ妥協点が低くなった、ということではないかと思います。

ユーザーの皆様はご承知かと存じますが、デミオの車両重量、前後軸重、重量配分のデータです。

(グレード 車重/前後軸重/重量配分)
DJデミオ
13S 1,030kg/660kg:370kg/64:36
XD 1,130kg/760kg:370kg/67:33
ディーゼル車はガソリン車より明らかにフロントヘビーである。

DEデミオ
13C-V 990kg/640kg:350kg/65:35
13-スカイアクティブ 1,010kg/670kg:340kg/66:34
同じガソリン車でも、スカイアクティブ車は車重増かつフロントヘビー傾向。

ここで参考となりそうな、DJデミオディーゼル車の試乗インプレッションを2本紹介します。(いずれも試乗車はXDツーリング Lパッケージ)

マツダ新型デミオ公道試乗 ─ フロントヘビーながらリヤ接地感が安心を生む
https://clicccar.com/2014/10/01/270936/3/

clicccar.com 試乗レポートの山本晋也氏は、「リヤ接地感」について公道での通常走行を念頭に好意的に評しています。

> フロントヘビー＝曲がりにくい、といった想像をしてしまいがちですが、公道を法定速度で走っているレベルで曲がらないと感じることはないだろうという印象。
> その基本骨格は「SKYACTIVシャシー」と呼ばれるもので、リヤのグリップ力を引き出して、クルマの動きを安定させるというのがコンセプトのひとつとなっています。

欲を言わせていただくならば……
http://www.webcg.net/articles/-/31504

webcg.net 試乗レポートの山田弘樹氏は、箱根でのワインディングロード試乗にて率直な感想を述べておられます。

> 簡単に言えばフロントのロール剛性が足りないと感じた。だから真剣に走ると、ちょっと怖い。
> どうやらマツダは、フロントで軽快感を演出するため、加えて乗り心地の良さのために、あえてフロントのロール剛性を落としているようである。
> その証拠にリアセクションは、XD、13Sともにシッカリとタイヤの接地感を持っていた。だからこそ、街中と高速道路を中心にした試乗会を行えばいいのに、と思った次第である。

質問者様の疑問と両レポートを拝読しての私の憶測は以下です。

(1)DJデミオのシャシーおよび足回りの設計は、ディーゼル車を念頭に行われた。ガソリン車として設計されたDEデミオとは前提が異なる。
(2)ディーゼル車の宿命ともいえるフロントヘビー対策として、フロントサスは回頭性の演出に振り、リヤサスは接地感の演出に振った。しかしコンパクトカーゆえのコスト制約から、走行条件によってはアンバランス(フロントが負け過ぎリヤが勝ち過ぎ)と感じる妥協点の低さが隠れているのではないか。
(3)ガソリン車はフロントが軽くなるが、それでもスカイアクティブ車は車重がありフロントヘビー傾向。デミオの場合コスト制約から、ガソリン車にもディーゼル車と基本的に同じサスペンションを装備しているのではないか。

ちなみに、アクセラの試乗レポート(2014年)では「XDは専用サスペンション」と書かれていますが、デミオの試乗レポートにはそのような記述が見受けられません。
http://www.motordays.com/newcar/articles/axela_xd_mazda_imp_20140314/

> 前後重量配分は、2リッターガソリンの810kg：500kg（62：38）に対して、940kg：510kg （65：35）。つまり前軸にガソリン車より140kgも多く荷重が掛かっている。サスペンションは当然、XD専用にチューニングされている。