「マークII」を前身モデルに持つトヨタのFRセダン「マークX」が、2019年12月に生産を終えます。同じトヨタのFFセダンの「プレミオ」と兄弟車の「アリオン」も、2007年の現行型発売からすでに12年が経過しました。フルモデルチェンジをおこなうとすれば、すでに次期型の噂があるでしょう。プレミオ/アリオンは、現行型が最後かもしれません。
近年はセダンの人気が低調となっていますが、そうなると気になるのが、4種類ものセダンを揃えるレクサスです。そのなかでも「GS」と「ES」はボディサイズが似ているクルマですが、今後どちらかがリストラされることはあるのでしょうか。
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はたしてレクサス「GS」は生産継続となるのか 他社のセダンラインナップを見ると、日産では現行型「フーガ」の登場が2009年、「シルフィ」と「シーマ」も2012年と古いです。
マツダの「マツダ6セダン/マツダ6ワゴン」は、比較的規模の大きなマイナーチェンジを実施しているものの、現行型は2012年に発売されています(登場時の車種名は『アテンザ』)。
同じマツダ内でも、SUVの「CX-5」は、先代型が2012年に登場した後、2016年には現行型へ一新しましたが、マツダ6(アテンザ)のフルモデルチェンジは見送られました。
このように最近は、各メーカーともセダンの開発に消極的です。フォードはセダン市場から撤退する方針を打ち出しており、SUVが増える代わりに、セダンが衰退する構図が世界的に見られます。
そうなると気になるのがレクサスでしょう。最上級の「LS」、ラージサイズの「GS」と「ES」、ミドルサイズの「IS」という具合に、幅広くセダンをそろえているからです。
前述のとおり、この4車種のなかでGSとESはボディサイズが似ています。ESが少し大きいですが、全長で100mm、全幅では25mmくらいの違いなので、ほぼ同程度と見て良いでしょう。
GSは後輪駆動なので、運転感覚が少し機敏で、最小回転半径は5.3mに収まります。ESは前輪駆動ですから、後席を含めて居住空間が広く、最小回転半径は5.8mあるいは5.9mと大回りです。
従来のセダンの性格分けに当てはめると、GSはスポーティな印象で、ESはラグジュアリー寄りといえるでしょう。
両車の日本における現行モデルの発売は、GSが2012年から、ESが2018年からなので、かなり開きがあります。この経緯から「GSが国内販売を終えるのではないか」という声も聞かれるようになりました。
そこでレクサスの販売店に聞いたところ「いまのところ、GSを廃止する話はメーカーから聞いておりません。お客様から注文をいただけば、発注できます」とのことです。
レクサスは全体的に納期が長く、通常でも2か月から3か月を要するため、生産を終えたり改良のために受注を中断するときは、販売店へ早めに伝えられます。現時点でGSを終了する話はきていないようです。
販売面で苦戦中の「GS」が持つ独自の個性とは ただしGSの売れ行きが下がっていることも事実です。最近は1か月の登録台数が100台前後で推移しているので、「IS」や「LS」と比べても少ない水準といえます。
レクサス「GS」 レクサスの販売店にGSの売れ行きが下がった理由を聞いたところ、次のように説明します。
「ESが2018年に発売されて売れ行きを伸ばすと、GSを選ぶお客様が減りました。ESはハイブリッドのみですが、GSに比べると車内が広く、価格は、GSの2.5リッターハイブリッド仕様と比べて40万円から70万円ほど安いです。
ESは高級感があり後席も快適なので、レクサスのセダンではもっとも多く売れています。
また、ESは先代型LSからの乗り換えも多いです。現行型LSはボディを大型化したので(全長5235mm、全幅1900mm)、お客様の環境によっては車庫に収まりません。
そこで、そういったお客様がESに乗り換えています。ちなみに、いまのLSのお客様には、社用車として使われる法人ユーザーが目立ちます」
このような経緯を考えると、GSをラインナップから削る判断が成り立つかもしれません。スポーティなセダンが欲しいユーザーには、ミドルサイズで後輪駆動のISがあり、居住性や豪華さを重視するニーズには、ESで対応できるためです。
また2018年にはコンパクトSUVの「UX」も加わり、以前に比べるとレクサスの取り扱い車種が増えました。従って、GSがリストラされる可能性も高そうです。
ただし、レクサスは慎重に対応する必要があるでしょう。GSはレクサスが2005年に国内開業した時から用意されており、ブランドの中心的な存在であるからです。
GSが後輪駆動であることも見逃せません。いまは前輪駆動の操舵感覚も洗練され、ESでも不満はありませんが、後輪駆動の淀みのない滑らかさには、独特の上質感が伴います。
そもそも「前輪駆動でも後輪駆動でも走りに差はない」としたら、実用性よりも運転感覚にこだわるプレミアムブランドを選ぶ意味が薄れてしまいます。
また、トヨタ「RAV4」のように、一度廃止した後にGSを復活させるのは、愛用しているユーザーに失礼で共感も得られません。車種を廃止すると、そのユーザーは、乗り換えるクルマを失ってしまうからです。GSに限らず、車種の廃止には、相当な覚悟が必要でしょう。
とくにいまはセールスマンの話にもあったとおり、LSのボディが極端に拡大されて、一般のユーザーは選びにくくなりました。後輪駆動の上級セダンが欲しいときに、GSは大切な選択肢になっています。
GSをリストラするのか存続させるのか、レクサスは難しい選択を迫られています。
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