出だし好調のCX-60。そのライバルは?
マツダの次世代を担う「ラージ商品群」の第1弾として登場した「CX-60」は、月間目標販売台数2000台に対し、およそ2か月半の先行受注期間で8726台のオーダーを受けるなど好調なスタートとなっています。
これまでは、「CX-8」や「マツダ6」が事実上のフラッグシップを担っていましたが、ボディサイズや機能面でより上級モデルを求める声も多く、そうしたニーズに応えるためにCX-60をはじめとするラージ商品群が企画されたと言われています。
とはいえ、SUV全盛の昨今ではどのセグメントにおいても多くの強力なライバルが存在します。そこで今回は、CX-60のライバルになり得るモデルを、ボディサイズやパワートレイン、価格面から分析してみたいと思います。
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国産車離れした堂々のボディサイズ
CX-60の大きな特徴となっているのが、全長4740mm×全幅1890mm×全高1685mmという堂々たるボディです。特に1890mmという全幅は国産SUVとしてはめずらしく、流麗なデザインもあいまって国産車離れした印象を与えています。
国産SUVでCX-60以上の全幅を持つモデルはそう多くありません。全幅1990mmのトヨタ「ランドクルーザー300」およびレクサス「LX」は別格ですが、それ以外では、まもなく登場するとされるレクサス「RX」が全幅1920mmとなっている程度です。
トヨタ「ランドクルーザープラド」は、全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mmでCX-60とほぼ同等の全幅を誇りますが、全長と全高が大きく異なるため実際のプロポーションも大きく違って見えます。
一般的に、日本のユーザーは全幅の小さいクルマを好むとされていることから、国産車の多くが全幅1800mm程度かそれ以下に設定されています。そのため、1890mmというCX-60の全幅は異例と言えるものとなっています。
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一方、輸入車ブランドのSUVも視野に入れると、CX-60に近いサイズ感のモデルを見つけることができます。
例えば、BMW「X3」は全長4720mm×全幅1890mm×全高1676mm、メルセデス・ベンツ「GLC」は全長4670mm×全幅1890mm×全高1645mmと、CX-60と同程度のボディを持っていることがわかります。
そのほか、アウディ「Q5」やボルボ「XC60」など、輸入車というカテゴリーのなかではCX-60に近いボディサイズのモデルは少なくありません。
しかし、エントリーモデルの「25S S Package」(ガソリン/2WD)が299万2000円、量販グレードになると見られる「XD L Package」(ディーゼル/2WD)でも400万4000円のCX-60に対し、BMW X3は721万円から、GLCは768万円からと、価格面で大きな差があります。
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パワートレインの独自性がCX-60の魅力
パワートレインもCX-60の大きな特徴です。
CX-60には、2.5Lの直列4気筒ガソリンエンジンに加え、3.3Lの直列6気筒ディーゼルエンジン、さらに3.3Lの直列6気筒ディーゼルエンジンにモーターを加えたマイルドハイブリッドと、EV走行が可能なプラグインハイブリッドの4つのパワートレインがラインナップされています。
駆動方式ですが、ガソリンモデルとディーゼルモデルは2WD(FR)と4WDから選べ、マイルドハイブリッドモデルとプラグインハイブリッドモデルが全車4WDとなります。
2022年10月現在、ディーゼルエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせたモデルをラインナップしている国産メーカーはCX-60以外には存在しません。輸入車を含めてもかなり珍しく、このパワートレインを選択する場合は、事実上競合となるモデルはないと言えそうです。
ディーゼルモデルについても、3.3Lという大排気量のエンジンを搭載する乗用車は現在皆無であり、こちらも唯一無二のパワートレインと言えます。ガソリンモデルも、FRレイアウトのSUVは決して多くありません。
このように考えると、ディーゼルモデルとマイルドハイブリッドモデルに関しては、既存のモデルとはほとんど競合することはなくCX-60の独自性の高い部分と言えます。
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価格ではハリアーやエクストレイルが競合
最後に、価格面を見てみましょう。
上述のとおり、CX-60には4つのパワートレインが設定されていますが、さらにそれぞれに多くのグレードが存在しています。
それぞれのパワートレインごとの価格は下記のとおりです。
・ガソリンモデル・・・・・・299万2000円~407万円
・ディーゼルモデル・・・・・・323万9500円~465万8500円
・マイルドハイブリッドモデル・・・・・・505万4500円~547万2500円
・プラグインハイブリッドモデル・・・・・・539万円~626万4500円
パワートレインの違いによって価格帯は大きく異なりますが、ラインナップの中心を占めるディーゼルモデルの場合、オプションなどを含めた乗り出し価格は400万円~450万円前後となる見込みです。
この価格帯で見ると、例えばトヨタ「ハリアー」や「RAV4」のハイブリッドモデルや、「e-POWER」を搭載する日産「エクストレイル」が競合モデルになると見られます。
>>トヨタ ハリアーハイブリッドの価格・スペックはこちら
>>トヨタ RAV4ハイブリッドの価格・スペックはこちら
>>日産 エクストレイルの価格・スペックはこちら
同様に、ガソリンモデルの場合は、ハリアーやRAV4のガソリンモデル、スバル「フォレスター」、そしてマツダ「CX-5」や「CX-8」は比較検討されやすい価格帯です。
>>トヨタ ハリアーの価格・スペックはこちら
>>トヨタ RAV4の価格・スペックはこちら
>>スバル フォレスターの価格・スペックはこちら
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>>マツダ CX-8の価格・スペックはこちら
また、マイルドハイブリッドモデルやプラグインハイブリッドモデルでは、三菱「アウトランダーPHEV」やトヨタのRAV4 PHVなどが価格帯の近いモデルと言えそうです。
>>三菱 アウトランダーPHEVの価格・スペックはこちら
>>トヨタ RAV4 PHVの価格・スペックはこちら
輸入車勢を視野に入れた場合、VW「ティグアン」やボルボ「XC40」、ジープ「レネゲード」や「MINIクロスオーバー」、プジョー「2008」などが比較対象となりうる価格帯です。ただ、いずれもボディサイズや性格が異なるモデルであるため、直接的には競合しづらいかもしれません。
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>>ジープ レネゲードの価格・スペックはこちら
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>>プジョー 2008の価格・スペックはこちら
これらを総合すると、CX-60には多くの面で独自性の強いモデルであり、直接のライバルは見当たりません。しかし裏を返せば、多くのモデルが間接的にライバルとなりうることを意味しています。
国産車離れしたデザインとパワートレインを持ちながらも、国産車らしい価格帯を持つCX-60は、トレンドであるSUV市場において独自のポジションを築けるか注目です。
文:ピーコックブルー
写真:マツダ、トヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車
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