現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 実はライバル不在!? マツダ CX-60の競合モデルを、ボディサイズ・パワートレイン・価格から比較してみた

ここから本文です

実はライバル不在!? マツダ CX-60の競合モデルを、ボディサイズ・パワートレイン・価格から比較してみた

掲載 123
実はライバル不在!? マツダ CX-60の競合モデルを、ボディサイズ・パワートレイン・価格から比較してみた

出だし好調のCX-60。そのライバルは?
マツダの次世代を担う「ラージ商品群」の第1弾として登場した「CX-60」は、月間目標販売台数2000台に対し、およそ2か月半の先行受注期間で8726台のオーダーを受けるなど好調なスタートとなっています。

これまでは、「CX-8」や「マツダ6」が事実上のフラッグシップを担っていましたが、ボディサイズや機能面でより上級モデルを求める声も多く、そうしたニーズに応えるためにCX-60をはじめとするラージ商品群が企画されたと言われています。

>>マツダ CX-60の専門家レビューをチェックする

とはいえ、SUV全盛の昨今ではどのセグメントにおいても多くの強力なライバルが存在します。そこで今回は、CX-60のライバルになり得るモデルを、ボディサイズやパワートレイン、価格面から分析してみたいと思います。

>>マツダ CX-60のスペック詳細はこちら
>>マツダ CX-8のスペック詳細はこちら
>>マツダ6のスペック詳細はこちら

国産車離れした堂々のボディサイズ
CX-60の大きな特徴となっているのが、全長4740mm×全幅1890mm×全高1685mmという堂々たるボディです。特に1890mmという全幅は国産SUVとしてはめずらしく、流麗なデザインもあいまって国産車離れした印象を与えています。

国産SUVでCX-60以上の全幅を持つモデルはそう多くありません。全幅1990mmのトヨタ「ランドクルーザー300」およびレクサス「LX」は別格ですが、それ以外では、まもなく登場するとされるレクサス「RX」が全幅1920mmとなっている程度です。

トヨタ「ランドクルーザープラド」は、全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mmでCX-60とほぼ同等の全幅を誇りますが、全長と全高が大きく異なるため実際のプロポーションも大きく違って見えます。

一般的に、日本のユーザーは全幅の小さいクルマを好むとされていることから、国産車の多くが全幅1800mm程度かそれ以下に設定されています。そのため、1890mmというCX-60の全幅は異例と言えるものとなっています。

>>トヨタ ランドクルーザーのスペック詳細はこちら
>>トヨタ ランドクルーザープラドのスペック詳細はこちら
>>レクサス LXのスペック詳細はこちら
>>レクサス RXのスペック詳細はこちら

一方、輸入車ブランドのSUVも視野に入れると、CX-60に近いサイズ感のモデルを見つけることができます。

例えば、BMW「X3」は全長4720mm×全幅1890mm×全高1676mm、メルセデス・ベンツ「GLC」は全長4670mm×全幅1890mm×全高1645mmと、CX-60と同程度のボディを持っていることがわかります。

そのほか、アウディ「Q5」やボルボ「XC60」など、輸入車というカテゴリーのなかではCX-60に近いボディサイズのモデルは少なくありません。

しかし、エントリーモデルの「25S S Package」(ガソリン/2WD)が299万2000円、量販グレードになると見られる「XD L Package」(ディーゼル/2WD)でも400万4000円のCX-60に対し、BMW X3は721万円から、GLCは768万円からと、価格面で大きな差があります。

>>BMW X3のスペック詳細はこちら
>>メルセデス・ベンツ GLCのスペック詳細はこちら
>>アウディ Q5のスペック詳細はこちら
>>ボルボ XC60のスペック詳細はこちら

パワートレインの独自性がCX-60の魅力
パワートレインもCX-60の大きな特徴です。

CX-60には、2.5Lの直列4気筒ガソリンエンジンに加え、3.3Lの直列6気筒ディーゼルエンジン、さらに3.3Lの直列6気筒ディーゼルエンジンにモーターを加えたマイルドハイブリッドと、EV走行が可能なプラグインハイブリッドの4つのパワートレインがラインナップされています。

駆動方式ですが、ガソリンモデルとディーゼルモデルは2WD(FR)と4WDから選べ、マイルドハイブリッドモデルとプラグインハイブリッドモデルが全車4WDとなります。

2022年10月現在、ディーゼルエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせたモデルをラインナップしている国産メーカーはCX-60以外には存在しません。輸入車を含めてもかなり珍しく、このパワートレインを選択する場合は、事実上競合となるモデルはないと言えそうです。

ディーゼルモデルについても、3.3Lという大排気量のエンジンを搭載する乗用車は現在皆無であり、こちらも唯一無二のパワートレインと言えます。ガソリンモデルも、FRレイアウトのSUVは決して多くありません。

このように考えると、ディーゼルモデルとマイルドハイブリッドモデルに関しては、既存のモデルとはほとんど競合することはなくCX-60の独自性の高い部分と言えます。

>>マツダ CX-60のスペック詳細はこちら
>>マツダ CX-60 PHEVのスペック詳細はこちら

価格ではハリアーやエクストレイルが競合
最後に、価格面を見てみましょう。

上述のとおり、CX-60には4つのパワートレインが設定されていますが、さらにそれぞれに多くのグレードが存在しています。

それぞれのパワートレインごとの価格は下記のとおりです。

・ガソリンモデル・・・・・・299万2000円~407万円
・ディーゼルモデル・・・・・・323万9500円~465万8500円
・マイルドハイブリッドモデル・・・・・・505万4500円~547万2500円
・プラグインハイブリッドモデル・・・・・・539万円~626万4500円

パワートレインの違いによって価格帯は大きく異なりますが、ラインナップの中心を占めるディーゼルモデルの場合、オプションなどを含めた乗り出し価格は400万円~450万円前後となる見込みです。

この価格帯で見ると、例えばトヨタ「ハリアー」や「RAV4」のハイブリッドモデルや、「e-POWER」を搭載する日産「エクストレイル」が競合モデルになると見られます。

>>トヨタ ハリアーハイブリッドの価格・スペックはこちら
>>トヨタ RAV4ハイブリッドの価格・スペックはこちら
>>日産 エクストレイルの価格・スペックはこちら

同様に、ガソリンモデルの場合は、ハリアーやRAV4のガソリンモデル、スバル「フォレスター」、そしてマツダ「CX-5」や「CX-8」は比較検討されやすい価格帯です。

>>トヨタ ハリアーの価格・スペックはこちら
>>トヨタ RAV4の価格・スペックはこちら
>>スバル フォレスターの価格・スペックはこちら
>>マツダ CX-5の価格・スペックはこちら
>>マツダ CX-8の価格・スペックはこちら

また、マイルドハイブリッドモデルやプラグインハイブリッドモデルでは、三菱「アウトランダーPHEV」やトヨタのRAV4 PHVなどが価格帯の近いモデルと言えそうです。

>>三菱 アウトランダーPHEVの価格・スペックはこちら
>>トヨタ RAV4 PHVの価格・スペックはこちら

輸入車勢を視野に入れた場合、VW「ティグアン」やボルボ「XC40」、ジープ「レネゲード」や「MINIクロスオーバー」、プジョー「2008」などが比較対象となりうる価格帯です。ただ、いずれもボディサイズや性格が異なるモデルであるため、直接的には競合しづらいかもしれません。

>>VW ティグアンの価格・スペックはこちら
>>ボルボ XC40の価格・スペックはこちら
>>ジープ レネゲードの価格・スペックはこちら
>>MINI クロスオーバーの価格・スペックはこちら
>>プジョー 2008の価格・スペックはこちら

これらを総合すると、CX-60には多くの面で独自性の強いモデルであり、直接のライバルは見当たりません。しかし裏を返せば、多くのモデルが間接的にライバルとなりうることを意味しています。

国産車離れしたデザインとパワートレインを持ちながらも、国産車らしい価格帯を持つCX-60は、トレンドであるSUV市場において独自のポジションを築けるか注目です。

文:ピーコックブルー
写真:マツダ、トヨタ自動車、日産自動車、三菱自動車

>>マツダ CX-60の価格・スペックはこちら
>>マツダ CX-60 PHEVの価格・スペックはこちら

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[F40]だって夢じゃねぇ! [中古車]バブルが崩壊したらあなたは何を買う
[F40]だって夢じゃねぇ! [中古車]バブルが崩壊したらあなたは何を買う
ベストカーWeb
突如裏切る日本の路面。「あちこちでスライド」「一体どこでパンクしたのか」/ラリージャパン デイ2コメント
突如裏切る日本の路面。「あちこちでスライド」「一体どこでパンクしたのか」/ラリージャパン デイ2コメント
AUTOSPORT web
フェルスタッペンが2024年チャンピオンに輝く。これで4連覇! 優勝はラッセルでメルセデス1-2。角田も耐えのレースを凌ぎ9位入賞|F1ラスベガスGP決勝
フェルスタッペンが2024年チャンピオンに輝く。これで4連覇! 優勝はラッセルでメルセデス1-2。角田も耐えのレースを凌ぎ9位入賞|F1ラスベガスGP決勝
motorsport.com 日本版
勝田貴元、3度目のWRCラリージャパンは総合4位。トヨタのメーカータイトルに安堵も「来年は表彰台の一番上で」
勝田貴元、3度目のWRCラリージャパンは総合4位。トヨタのメーカータイトルに安堵も「来年は表彰台の一番上で」
motorsport.com 日本版
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
Merkmal
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
レスポンス
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
motorsport.com 日本版
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
乗りものニュース
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
motorsport.com 日本版
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
WEB CARTOP
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
くるまのニュース
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
Auto Messe Web
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
AutoBild Japan
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
レスポンス
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
motorsport.com 日本版
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
くるまのニュース
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
AUTOSPORT web
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
くるまのニュース

みんなのコメント

123件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

322.3567.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

269.9565.0万円

中古車を検索
CX-60の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

322.3567.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

269.9565.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村