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日産を背負うEV「アリア」購入するなら比較しておきたい国産&輸入モデルを幅広く検証してみた

掲載 更新 21
日産を背負うEV「アリア」購入するなら比較しておきたい国産&輸入モデルを幅広く検証してみた

「日産 アリア」が発売されてしばらく経ち、街で見かける機会も増えてきました。「リーフ」や「サクラ」とともに日産のEVラインナップを構成するアリアは、これからの日産を担う存在として期待されています。

そんなアリアですが、どのようなモデルがライバルになるのでしょうか? 国産車から輸入車まで、幅広く検証してみました。

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サイズからして国産EVのライバルは限られる
アリアの特徴は、言うまでもなくEVであること。電気モーターによる伸びやかな走りと、走行時に温室効果ガスを排出しない「ゼロエミッションビークル」というのが大きな魅力ですが、それに加えて、日産のフラッグシップモデルとなりうるだけのプレミアムな質感を備えている点にも注目です。

全長4595×全幅1850×全高1655mmの堂々たるボディをもつアリアですが、同等の車格のEVはそれほど多くはありません。

2022年5月に登場した「トヨタ bZ4X」とその兄弟車の「スバル ソルテラ」は、全長4690×全幅1860×全高1650mmと、アリアと直接的に競合するモデルとなっています。

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それ以外では「マツダ MX-30 EV」が挙げられますが、ボディサイズがひと回り小さく、同じ車格とは言えません。また、EVの特徴として、ボディサイズが小さくなると搭載されるバッテリーも小さくなるため、航続距離が少なくなります。

車の使い方そのものに関わるバッテリーサイズ
例えば、WLTCモードの一充電走行距離を見ると、アリアの「B6」では430km、大容量バッテリーを搭載した「B9」では610kmとなっています。bZ4Xとソルテラは約560kmとB9に近い数値ですが、MX-30 EVになると一充電走行距離は256kmと、アリアとは大きな差があります。

航続距離が変わると、クルマの使い方そのものが変わる可能性があるため、バッテリーサイズは、ガソリン車以上に重要と言えるでしょう。

このほか、「日産 リーフ」や軽EVの「日産 サクラ」、「ホンダe」、といった国産EVがありますが、車格や航続距離がアリアとは大きく異なるため、競合とはなりにくいでしょう。

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バラエティ豊かな輸入車。最大のライバルはアウディ Q4 e-tron
では、輸入車を視野に入れるとどうでしょうか?

SUVタイプのEVで真っ先に思い浮かぶのは、EV界の巨人であるテスラの「モデルX」です。

536km~560km(推定値)という必要十分な航続距離に加え、圧倒的な加速性能、未来的な機能やデザインはモデルXの大きな魅力ですが、アメリカ車らしい大柄なボディに加え、およそ1300万円~という価格は、539万円~のアリアと比較するのは現実的ではなさそうです。

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また、最近では欧州のプレミアムブランドもそれぞれEVをラインナップしています。例えば、「メルセデス・ベンツ EQC」や「BMW iX」、「アウディ Q4 e-tron」は、アリアと近いボディサイズ、そして航続距離のモデルです。

しかし、モデルX同様、価格の高さがやはりネックとなりそうです。EQCは991万円~、iXは1075万円~となっており、アリアを大きく上回ります。

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ただし、Q4 e-tronについては、599万円~716万円とアリアと重なる価格帯です。bZ4Xおよびソルテラをのぞけば、アリアと直接的に競合するのはこのQ4 e-tronと言えるかもしれません。

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ハイブリッド車やPHEVもライバル
一方、販売の現場で実際に競合するのは、EV以外のSUVかもしれません。

例えば、2022年7月に発売された新型「エクストレイル」は、発売から2週間で1万2000台もの受注を得るほどの人気を誇っています。

新型エクストレイルは、日産が誇るハイブリッドシステム「e-POWER」が全車に採用されており、ガソリンエンジンを搭載していながらEVのような滑らかな走りを楽しむことができます。

発電はエンジンで行うため、アリアのように充電設備は必要としません。あくまで、「ふつうのクルマ」でありながら、EVらしさを感じられる点が魅力です。

新型エクストレイルは、319万8000円から504万6800円となっており、補助金を考慮した場合のアリアと一部価格帯が重なります。ボディサイズも、全長4660mm×全幅1840mm×全高1720mmとアリアと近いため、EVに対して不安が残る人にとっては、現実的な選択肢のひとつになると言えそうです。

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元祖PHEVのアウトランダーもライバル
また、より先進感を味わいたい人には、プラグインハイブリッド車の「三菱 アウトランダーPHEV」という選択肢もあります。プラグインハイブリッド車のメリットを最大限享受するためには、アリア同様に充電設備の設置が必要となります。

バッテリーのみで最大87kmの航続距離を持つアウトランダーPHEVは、近距離であればほぼEV走行でまかなうことができます。その上、ガソリンエンジンを活用した長距離走行も可能であるため、攻守に優れた1台と言えます。

アウトランダーPHEVの価格は462万1100円~548万5700円となっているうえ、アリアと同等の補助金も期待できるため、コストパフォーマンスの高さがポイントです。また、アリアにはない7人乗り仕様も用意されているのは、大きなメリットでしょう。

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ハリアーに追加されたPHEVもライバル
さらに、2022年9月には、「トヨタ ハリアー」のプラグインハイブリッドモデル(Zグレード=620万円)も登場。国産ミドルクラスSUVのなかでは圧倒的な人気を誇るハリアーのプラグインハイブリッドモデルということで、アリアと競合することは必至です。

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とはいえ、現時点ではアリアと直接競合するモデルはそれほど多くはありません。また、EVはクルマとしての性格がガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車とは大きく異なるため、誰にでもおすすめできるものではないのも事実です。

このように考えると、アリアを検討する人の多くは、アリアを指名買いしているというのが現状なのかもしれません。

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文:ピーコックブルー

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みんなのコメント

21件
  • まぁ納期長すぎて買えないんですけどね
  • あえて、日本で購入できないし車格も違うテスラモデルXを出し、競合になるであろうテスラモデルYを外すところが憎いですね。
     
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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