2017年10月
■2017年10月
ボルボ・カー・ジャパンは、フルモデルチェンジで2代目となったXC60のプラグインハイブリッドモデル、「XC60 T8ツインエンジンAWD」を2017年10月16日に発表、同日より販売を開始した。
2代目「XC60」は上級モデル「XC90」と同様のプラットフォーム「SPA」を採用。ドライビングプレジャーとパッケージングの改善、軽量化と同時に電動化(PHEV)に対応、高い安全性を備えたモデルだ。
エクステリアは「XC90」との近似性を感じさせるものの、よりスポーティさを印象づける仕上がり。T字型LEDデイライトの採用、縦長のリヤライト、フロントオーバーハングの短いFR車的なプロポーションなど、新世代のボルボデザインを踏襲。ボディサイズは全長4690mm×全幅1900mm×全高1660mm。ワイド&ローが強調されたプロポーションでホイールベースが90mm長くなり、室内スペースにゆとりが増している。
インテリアはクオリティの高さをアピールする。コントラストステッチを施したテイラード・ダッシュボード、スウェーデンの高級ガラスメーカー、Omefors社製のクリスタルガラスを使用したシフトノブ、流木をモチーフとした「ドリフトウッドパネル」、質感の高いメタルを用いたデコレーションパネルの採用など、細部にわたって洗練されたまとまりを見せている。
機能装備としてはメーター内に12.3インチのドライバーディスプレイを採用したほか、センターパネルに縦長の9インチセンタースタックディスプレイを装着。ナビゲーション以外にもエアコンやオーディオ、電話の操作、メッセージ(SMS)の受信、Siri(音声認識)などを赤外線方式タッチスクリーン上で実行することが可能だ。操作系をタッチスクリーンに集約化することでスイッチ・ボタンの数が削減。XC90に続き、「BOWERS&WILKINS(バウアース&ウィルキンス)」のサウンドシステムも用意された。
「T8」に搭載されるパワーユニットは2.0リッター4気筒スーパーチャージャー直噴ターボエンジンと電気モーターの組み合わせ。システムトータルで233kW+65kW(318ps+87ps)のパワーと、JC08モードで15.7㎞/Lの経済性を実現するプラグインハイブリッドだ。電気モーターのみで45.4㎞のゼロエミッション走行が可能で、「ハイブリッドモード」をはじめ、電気モーターだけで駆動する「ピュアモード」、2つのパワーソースを最大限に活用する「パワーモード」などを選択することができる。なお、平成29年度エコカーCEV補助金対象となり、自動車取得税、重量税が免税、自動車税が75%軽減となる。
足まわりはフロントがダブルウィッシュボーン、リヤはマルチリンク。4輪電子制御エアサスが標準装備されており、Four-C(アクティブダンパー)との組み合わせで快適な乗り心地と操縦安定性を両立。状況や速度に応じて車高を調整する機能も用意されている。
初代で先鞭をつけた日本初の自動ブレーキ「シティセーフティ」の導入以降、ボルボの先進安全システムは大きな進化を遂げている。2代目は最新のテクノロジーを活用し、乗員のみならず車外の人も守る16種類以上の先進安全・運転支援機能「インテリセーフ」を標準装備。新型XC60では「ステアリングサポート」(衝突回避支援機能)、「オンカミング レーン ミティゲーション」(対向車線衝突回避支援機能)、「ステアリングアシスト付きBLIS」(後車衝突回避支援機能付きBLIS)を新たに装備。衝突回避・軽減ブレーキシステムを車両については60㎞/hまで高めた「シティセーフティ」をはじめ、ACCに追加された車線維持支援機能を140㎞/hまでとするなど、高い安全性と快適性を両立させている。