2016年9月
■2016年9月
ルノー・ジャポンは、コンパクトカーのトゥインゴをフルモデルチェンジし、2016年9月15日に発売した。
既存のプラットフォームを用いることなく、すべてをゼロから開発したトゥインゴ。新型は基本設計を共用するスマートフォーフォー同様、エンジンをリヤに搭載するRRレイアウトを採用する。全長3620mm、全幅1650mm、全高1545mmのボディは国産リッターカー並み。ボンネットフード内からエンジンをはじめとする多くの機器がなくなったことでタイヤの切れ角が増しており、軽自動車並みの最小回転半径4.3mを実現している。取り回し性のよさと広い視界がもたらす運転のしやすさも大きな特徴と言えよう。
パワーユニットは最高出力66kW(90 ps)、最大トルク135Nmを発揮する0.9リッターの3気筒ターボ。組み合わされるトランスミッションはデュアルクラッチの6速ATのみ。スタート&ストップ(アイドリングストップ)機構、減速時にオルタネーターを稼動させてバッテリーに充電する回生機構、エコモードスイッチなどによって燃費消費を抑制。燃費はJC08モードで21.7㎞/Lを実現している。
エクステリアはルノーのアイデンティティとなっているブラックグリルとルノーブランドの象徴“ロザンジュ”、4灯のポジションランプ、バンパー下部に設けられた大型のエアインテークを採用。サイドビューは5ドアでありながらリヤのドアノブをサッシュに隠すことで3ドアのような仕上がりを見せる。リヤは一枚ガラスのリヤゲートがユニーク。背の高いボディでありながらコントロールドフラップ、ボディ下面の空気の流れをスムーズにするアンダーボディフェアリングなどにより空気抵抗の低減が図られ、このクラスでは良好なCd値0.31を達成している。ボディカラーは「ブルードラジェ」、「ブランクリスタル」、「ジョンエクレール」、「ルージュフラムM」、「カプチーノ」、「ブルーメディテラネM」の全6色。
インテリアはボディカラーに合わせて「ブルー」、「ルージュ」、「ブラン」の3色を設定。ヘッドレスト一体型のフロントシートを採用し、先代よりも125mm長いホイールベースによって後席ニールームを拡大している。リヤシートは5:5分割式となり、助手席まで倒すことで2.2mの奥行きが得られる。ダッシュボードには専用クレードル(アクセサリー設定)でスマートフォンを取り付けることが出来、オーディオと接続することが可能だ。
装備は充実しており、防塵フィルター付きオートエアコン、オートライト、雨滴感応式オートワイパー、クルーズコントロールなどを標準で装備する。グレードはインテンスのみで電動スライド式のキャンバストップの選択も可能だ。
なお、トゥインゴのデビューに合わせて、ブランクリスタルのボディに専用ストライプ、16インチアルミホイール、専用レッド&ブラックの内装などが採用された「トゥインゴパックスポール」(199万円)、最高出力52kW(71ps)、最大トルク91Nmの1.0リッター3気筒DOHCエンジンに5速MTが組み合わされた「トゥインゴ5S(サンクS)」(169万円)がそれぞれ50台限定で発売された。
■2017年1月
ルノー・ジャポンはコンパクトカーの「トゥインゴ」にシンプルな装備の「ゼン」を2017年1月6日に追加し、同年1月12日より販売を開始した。
デビュー当初は装備の充実した「インテンス」のみを設定。新たに設定された「ゼン」は装備をシンプルにして買い得感のある価格を実現している。「インテンス」に対してサイドプロテクションモールクロームフィニッシャーを省き、ホイールもアルミからスチールに変更してホイールカバーを装着。さらにバックソナー、オートライト、フロント雨滴感応式オートワイパーが未装着となり、エアコンもマニュアルタイプとなるなど、シンプルに徹したグレードだ。
「ゼン」に搭載されるパワーユニットは、「インテンス」と共通の0.9リッター3気筒ガソリンターボに6速EDC(エフィシエントデュアルクラッチ)と、最高出力52kW(71ps)、最大トルク91Nmを発揮する1.0リッター3気筒ガソリンエンジンに5速MTの2タイプが設定されている。
■2017年6月
ルノー・ジャポンはコンパクトカーの「トゥインゴ」に特別仕様車「ノクターン」を設定して、2017年6月29日に100台限定で発売した。
「ノクターン」は「インテンス」をベースに、「パリの夏の夕暮れをロマンティックに過ごす特別な時間」をイメージした、紫がかった青のボディカラー「ブルーノクターン」を採用。またブルーノクターンの内装トリムや16インチアロイホイール、レザー調×ファブリックコンビシート、専用サイドストライプなどを装備した。
■2017年10月
ルノー・ジャポンは、5速MTとターボエンジンを組み合わせた「ルノートゥインゴGT」を2017年9月28日に発表、同年10月19日から200台限定で発売した。
今回追加された「ルノートゥインゴGT」はルノー・スポールが手掛けたトゥインゴのホットハッチ仕様。リヤに搭載される0.9リッター3気筒ターボエンジンはサイドインテーク(空気吸入口)の採用をはじめ、燃料供給、エンジン冷却、エキゾーストシステムの改良により、パワー、トルクを向上させている。トゥインゴインテンスのターボエンジン(最高出力90ps、最大トルク135Nm)に対してGTは最高出力109ps、最大トルク170Nmまで高められている。
足まわりについてもダンパーは減衰力が変更された専用品となり、アンチロールバーも直径の大きなタイプに変更された。ESCの制御も変更されており、きついコーナーでアクセルを開けてもスピードを大きく損なうことなく、リヤエンジン・リヤドライブのハンドリングが楽しめるという。また、ステアリング機構にはバリアブルギヤレシオ(VGR)ステアリングが採用され、正確なハンドリングと取りまわしのしやすさを両立させた。
ボディカラーは火の粉をイメージさせるオランジュブレイズM。特徴的なデザインの17インチアロイホイール、NASAダクトをイメージしたデカール、クロームデュアルエキゾーストパイプに合わせてデザインされたブラックリヤディフューザー、サイドスカートなどを採用するエクステリアは、コンセプトカー「Twin’Run」をイメージさせるスポーティなまとまり。
ボディカラーのオレンジを採り入れたインテリアもスポーティさを印象づけるもの。レザー調×ファブリックコンビシートやドアトリムにはオレンジのステッチが施され、RENAULT SPORTロゴ入りキッキングプレート、アルミペダル、ZAMACシフトノブも装着される。
■2018年1月
ルノー・ジャポンは「トゥインゴ」に特別仕様車「ラ・パリジェンヌ」を設定し、2018年1月11日に250台限定で発売した。
「ラ・パリジェンヌ」は、他人の意見にとらわれず、自らのセンスで自由にオシャレを楽しむパリジェンヌをイメージして開発。専用ボディカラーのヴェール ピスタッシュ(ピスタチオの緑)、専用チェック柄サイドストライプ、 ヴェール ピスタッシュ内装トリム、前席シートヒーター付専用レザー調×チェック柄ファブリックコンビシート、専用チェック柄キャンバストップなどを装備した。
■2018年2月
ルノー・ジャポンは「トゥインゴ」にGTを追加設定して、2018年2月1日に発表、同年2月22日に発売した。
GTは、ルノー・スポールがチューニングした109psを発生するターボエンジンと専用シャシーを搭載。リアに搭載される0.9リッターターボエンジンは、サイドエアインテーク(空気吸入口)を採用した。また燃料供給やエンジン冷却、エキゾーストシステムの改良により、最高出力が109ps、 最大トルクが170N・mに向上した。
トランスミッションは、5速マニュアルトランスミッションと6速EDCの2種類を設定。シャシーは、ダンパーが専用となり、アンチロールバーも強化された。さらに、横滑り防止装置(ESC)は、標準モデルに比べ介入を遅らせ、曲がりくねったコーナーで後輪のスライドを感じることができるようなチューニングが施された。
同年4月2日には価格改定を実施した。
■2018年6月
ルノー・ジャポンは「トゥインゴ」に特別仕様車「PH(ぺーアッシュ) マカロン」を設定して、2018年6月28日に100台限定で発売した。
「PH マカロン」は、21世紀のパティスリー界を先導する第一人者ピエール・エルメ氏のブランド「ピエール・エルメ・パリ」の誕生20周年を記念して、ピエール・エルメ・パリを代表するスイーツのマカロンをイメージした限定車。「インテンス」をベースに、ピエール・エルメ・パリのフレーバーの中でもひときわ人気の高い「Infiniment(アンフィニマン)」シリーズと「Mogador(モガドール)」をモチーフにしたデザインの、専用CABANA製シートカバーや専用サイドストライプ、専用サイドステッカー、16インチアロイホイールなどを装備した。またLDW(車線逸脱警報)を特別装備して、安全性を向上した。
■2018年9月
ルノー・ジャポンは「トゥインゴ」に特別仕様車「GT ブラン」を設定して、2018年9月6日に150台限定で発売した。
「GT ブラン」は、ソリッドホワイト(ブランクリスタル)のボディカラーに、ブラックサイドストライプやブラックストライプ(ルーフ)、ブラックデカール(ボンネット)を組み合わせ、レーシーな雰囲気ながらもフレンチシックな洗練さをあわせ持つデザインとした。なおこのボディカラーとブラックストライプ/デカールの組み合わせは、日本専用にデザインされたものだという。また装備面では車線逸脱警報(LDW)を搭載し、安全性を向上した。
■2018年10月
ルノー・ジャポンは「トゥインゴ」に特別仕様車「テンポ」を設定して、2018年10月18日に150台限定で発売した。
「テンポ」は「インテンス」をベースに、フランスが生んだ世界を代表するオーディオメーカー「フォーカル」のサウンドセットを装備。最上位システム「Focal Music Premium」が搭載され、ツイーター、サブウーハーを含む5スピーカーのサウンドシステムで、迫力ある重低音から艶やかな中・高音域まで、臨場感あふれるパワフルなサウンドを実現した。
ボディカラーは「ノワール エトワール M(黒/ルノー トゥインゴ初採用)」と「ブラン クリスタル(白)」の2色ががラインアップされ、ボディサイドにはシルバーの専用サイドストライプが走り、伸びやかな印象を与えている。
また前席シートヒーター付レザー調×ファブリックコンビシートやLDW(車線逸脱警報)などを装備して、快適性と安全性を向上した。
■2019年1月
ルノー・ジャポンは「トゥインゴ」に特別仕様車「プレイ」を設定して、2019年1月24日に発表、同年1月31日に150台限定で発売した。
「プレイ」は、ブルードラジェのボディカラーにはホワイト、ブランクリスタルのボディカラーにはレッドのアクセントカラーを取り入れ、フレンチタッチでアクティブなデザインに仕上げている。
エクステリアは、ドアミラーやフロントグリルフィニッシャー、サイドプロテクションモールフィニッシャー、ボディサイド2ラインをアクセントカラーで統一。またトリコロールのフロントグリルバッジや15インチアロイホイールが装備され、アクティブな印象を高めている。取り回しがさらに楽になるバックソナーも装備された。
インテリアは、メーターパネル部トリムやエアコン吹き出し口、ドアパネルの一部、センターコンソールボックスのフタが、ブルードラジェのボディカラーはブルー、ブランクリスタルのボディカラーはアクセントカラー同様のレッド(ルージュ)となり、ドアを開けるとエクステリアとコーディネートされたカラーデザインの室内空間が広がる。
■2019年2月
ルノー・ジャポンは「トゥインゴ」に特別仕様車「ラ・パリジェンヌ」を設定して、2019年2月7日に発表、同年2月14日に200台限定で発売した。
「ラ・パリジェンヌ」は、自らのセンスで自由にオシャレを楽しむパリジェンヌをイメージして開発。ボディカラーと内装トリムに、専用色のヴェール ピスタッシュ(ピスタチオの緑)を採用した。またボディ同色サイドプロテクションモール(La Parisienneロゴ入り)、専用サイドストライプ、専用レザー調×ファブリックコンビシート(前席シートヒーター付)、専用キャンバストップ(キャンバストップモデルに装備)、16インチアロイホイール、車線逸脱警報(LDW)などを装備した。
■2019年5月
ルノー・ジャポンは「トゥインゴ」に特別仕様車「GT ノワール」を設定して、2019年5月23日に30台限定で発売した。
「GT ノワール」は、ボディカラーに専用色の「ノワール エトワール」を採用し、ルーフやボンネット、サイドにオレンジストライプをあしらった。またオレンジリアスポイラーやフロントグリルオレンジフィニッシャ―、オレンジサイドプロテクションモールフィニッシャー、オレンジドアミラーを装備したほか、車線逸脱警報(LDW)を搭載した。