冬に短距走行が多いと起こるエンジンオイルの乳化現象。オイル粘度を下げると、温まりやすくなって水分を蒸発させる効果はありますか？

Question

https://faq2.nissan.co.jp/faq/show/60672?category_id=198&site_domain=default

Answer 1

粘度では、変わらないですね。
ベースオイルの特性に左右されます。
乳化になってるのは、加水分解で、オイルの分子が破壊されてるからです（破壊された部分のオイルは、元に戻らないので、早めのオイル交換は必須）。

短距離走行での、低温でエンジンを切った結果、適温での熱で蒸発しきれない水分（ガソリンが燃焼すると水になるので、必ず、水分は出ます）、または、冬季での結露による水分の液化で、オイルパン内で、オイルと水が撹拌されて混ざり合うことで起きます。
通常は、エンジンオイルに、乳化防止の添加剤も配合されてるので、それで、ある程度は、防げる筈ですが、余程の短距離走行の連続なのか、使用してるエンジンオイルが、耐乳化に劣るものと推測します。

鉱油系は、元来、加水分解に強いのですが、鉱物油は、不純物の混入があるので、分子が均一化されてないので、ベースオイルの品質により、特性に相反して、乳化しやすかったりします。
グループⅢのベースオイルでのVHVIは、鉱物油でも、限りなく、分子を均一化されてるので、強いのですが、それでも、添加剤には、耐乳化剤を配合してると想います。
ベースオイルが強くても、実は、ベースオイルの劣化の前に、添加剤が劣化することで、ベースオイルの性能を弱めるってことが起きます。
ベースオイルが鉱物油の場合に、交換スパンを早めるのは、添加剤の寿命が、多いと想います。
高いVHVI と、安いVHVIでは、配合してる添加剤の質の違いが大きいと思うので。

なので、同じ粘度でも、グレード（同じメーカー製なら）を上位に変える、他メーカー製に変える、そもそも、グループⅣの100%化学合成油の、PAO ベースのエンジンオイルに変えるなどが、オイルの変更には、有効な方法です。
PAO は、鉱油系で、人工的に作られたオイルなので、そもそも、不純物が無く（だから高いけど）、加水分解しないです（加水により分子を壊されない）。
俺は北海道で、グループⅣ（PAOベース）の0W-20で、年中走行してて、オイル交換は、毎年、３月の中頃～終わり頃の１回のみ（約１万km）ですが（夏を越えての冬季を越えてますが）、一度も、乳化になってません。
冬場は、長距離運転が激減して、週３回くらい、車で５分くらいのスーパーの地下駐車場に行くのが大半になりますが、それでも、少なくても、過去６年で、今の車で、乳化を確認してません。

ただ、常に、水温計（バータイプですが）は気にしてて、少なくても、1／3まで温度が上がるまでは、エンジンを切らないってことは、徹底してます。
乳化対策の前に、点火プラグのかぶり対策としてですけどね。

なので、使用オイルの変更をする前に、最低でも、２０分くらい走る様に意識するとか、俺のように、水温計を意識して、低いうちにエンジンを切らない様にするなどの、冬季の使い方に、工夫をしてみるのが、最初って気がします。
それでも、乳化が起きるなら、オイルの変更で、オイルを変更しても、上記の、冬季の使い方での、乳化対策は、継続した方が良いですよ。

質問者からのお礼コメント

皆様ありがとうございました。

Answer 2

無いと思いますよ。油温が上がる速さは変わらないと思います。ウチのライズターボも0ｗ20で普通に乳化します。

Answer 3

お答えします。オイルの粘度変更で乳化現象を改善させることはできません。
これはそのエンジンが生まれつき持っている物だからです。一口で言わなくても設計ミスと言うやつです。ガレージを暖房すると結露しにくくなるので改善が期待できる。