欧州もハイブリッド車の時代へ 欧州の最もクリーンなディーゼル車は、いまだにEUの排ガス規制を達成できません

Question

Europe’s cleanest diesel cars still fail strict EU emissions rules
(NL Times Mar 11, 2016)

TNO( オランダ応用科学研究機構)の試験によると、EUの排ガス規制をクリアできるディーゼル車は存在しなかった。

平均すると規制値(80mg/km)の３～５倍のNOxを輩出し、特に急加速、急ブレーキを繰り返した場合、１０～２０倍にもなることが判明した。

*2017年9月1日から2.1倍以下、2020年9月1日には1.5倍以下の新車しか販売できない。

最新モデルのフォルクス・ワーゲン Passat CC、BMW 518、メルセデス・ベンツ C220、オペル Zafira は規制値に遠く及ばず、Audi Q7、プジョー 308も良い結果ではなかった。唯一 BMW 530は規制値に近い値だった。
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型式登録の時間を考慮すると、
あと1年で大幅に低減させるのは難しく、
数車種からはディーゼルが無くなってしまいそうですね。

英国のオズボーン財務相とロンドン市長のジョンソンは、
排ガス規制をクリアできないディーゼル車に、
年間£800～£1,00の環境汚染税を支払わせることを計画。
Call for pollution tax on sales of new diesel cars in Britain
(the guardian 11 March 2016)

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ハイブリッド車の販売は厳しいCO2ルールによって欧州で3倍になると予想されます
Hybrid sales expected to triple in Europe as tougher CO2 rules loom
(Automotive News Europe March 15, 2016)

LMC Automotiveのアナリストによると、今後3年間で欧州でのハイブリッド車の台数は現在の3倍の75万台以上になると予測される。自動車メーカーが2020年までのCO2排出規制を達成するためだ。

*乗用車と小型商用車の平均CO2排出量を、2014年の187g/kmから2017年には175g/km、2020年には147g/kmにする。

昨年度のハイブリッド車の販売は約28万だった。

特にプラグイン・ハイブリッドの成長は著しく、昨年は前年度比163%増の96,451台が販売された。今後もこの勢いは続くとみられる。

2015 Eurpop's Top-selling Hybrids

1.Toyota Auris 75,810 +13%
2.Toyota Yaris 68,902 +22%
3.Lexus NX 15,222
4.Lexus CT 9,716 -3.9%
5.Lexus IS 7,251 -1.8%
6.Toyota Prius+ 6,865 +19%
7.Toyota Prius 6,578 -3.7%
8.Mercedes C class 4,587
9.Peugeot 508 3,895 -17%
10.Peugeot 3008 3,212 -45%
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欧州でもトヨタを筆頭に日本車が大躍進する？

補足

Report: 250,000 Plug-In Hybrids To Be Sold Annually In Europe By 2018 (inside EVs March 22, 2016) LMC Automotiveによると、プラグインハイブリッド車は25万台まで上昇します。その理由は電気自動車とプラグイン・ハイブリットに対する減税と補助金です。 例えばオランダでは年間総額で€7,000(88万円)ものインセンティブがあります。 そういえば、アムステルダムも 環境ゾーン内へのディーゼル車の乗り入れを禁止しましたね。 2015 Eurpop's Top-selling Plug-in Hybrids 1.Mitsubishi Outlander 31,214 +57% 2.VW Golf GTE 17,300 - 3.Audi A3 e-tron 11,791 - 4.BMW i3 6,566 +67% 5.Volvo V60 6,349 +17% 6.Mercedes C class 5,006 - 7.VW Passat GTE 4,922 - 8.Porsche Cayenne 3,921 9.BMW i8 2,051 +82% 10.BMW x5 1,875 -

Answer 1

ＨＶは増えますが、トヨタの一人勝ちになる事は有りません。
トヨタのＨＶは高速走行時の燃費が悪いので、欧州では人気が有りません。

欧州では４８ＶマイルドＨＶの開発を進めており、２０１７年以降、ダウンサイジングターボ＋ｍＨＶや、ライトサイジングターボの登場が見込まれています。

トヨタのＨＶは非力なアトキンソンエンジン＋高価なＨＶなので、高価なのに高速走行は非力で高速燃費も良くなりません。（非力でﾋﾟﾝﾎﾟｲﾝﾄ以外の燃費が悪い）

欧州メーカーは既に、２０２０年のＣＯ２/９５ｇ規制にはディーゼル車では達成が難しいことを認識しており、４８ＶマイルドＨＶと高級車向けのＰＨＶの開発を進めて来ています。

ＶＷのディーゼル不正で、さらに電動化への流れは速まったと思われます。
欧州メーカーの脱ディーゼルでの動きは早いと思われます。


脱・ディーゼル中心主義 欧州勢、独自ＨＶでトヨタ対抗
http://ganbaremmc.exblog.jp/23987204/

質問者からのお礼コメント

確かにPHVではドイツ車の追い上げが激しいようです。

みなさま、ありがとうございました。

Answer 2

どうにも現状のNOx処理装置付は現実の走行シチュだとどれも厳しいですね。この間の国交省のアレにしても処理装置なしのマツダのみクリアでしたし。

ガソリンにしてもPM規制が厳しくなったら欧州自慢の直噴エンジンは不利になる可能性もありますしね。規制値に合わせて調整するから大丈夫とかいう人もいますが環境対策をすると性能が落ちるのが常ですし、もし後処理で対応するならGPFでコスト増と。
そう考えるとポート噴射で頑張るハイブリッドの優位性がより高くなるような気も。

Answer 3

しません
VW.OPEL.セアト、プジョー、シトロエン、欧州フォード、が大衆車のシェアが大多数です
割高な日本車は、これらよりシェアは低いからね

Answer 4

排ガスの有害物質削減は、エンジン低負荷時のNOx等を減らすために対策が必要です。
折角、排ガス対策のためにEGRがあっても、VW不正のようなことをやったのでは意味がありません。
きちんとEGRやクールドEGRで対策すれば基準をクリアすることはできるでしょう。
尿素SCRという対策方法もあります。
実施にはコストに跳ね返りますから、小型車以外ではディーゼルエンジンでの対策は厳しい面がありますけど。

排ガスの有害物質だけでなく、温暖化ガスのCO2削減が必要です。
欧州のCO2排出量規制は、2021年には車両に関係無く95g/km以下となります。
そのため、排気量1L以下の小型車ではクリーンディーゼル車が、中大型車はプラグインハイブリッド車が期待されています。
Smart クリーンディーゼルは、既に85g/kmと規制を先取りクリアして販売されています。
昨年からドイツメーカーはプラグインハイブリッド車を次々と投入しています。
日本にも、VW GTE、Audi A3 e-tron、BMW 330e、Mercedes C350eが投入もしくは投入待ちです。
プラグインハイブリッド車を充電して利用する事で、CO2排出量は激減します。
単に車の燃費性能だけ求めている日本と違い、充電という利用形態も訴求する事でインフラ基盤を含めて社会全体で対策するという考えが根本から違います。
この考えは、子供と大人程の違いがあります。

日本の環境基準は、車両重力区分で規制値を決めるといった、大型車ほど優遇される制度になっています。
規制をクリアするために、車重を増やす等の本末顛倒な対策まで行われる、諸外国から見ると頭の悪いメーカー優遇策になっています。

(genkou_etanさんへ)

Answer 5

欧州、特にドイツは抜け穴・抜け道を作るのに躍起になっています

抜け穴「ECE R101」の詳細はコチラから
http://minkara.carview.co.jp/smart/userid/1933191/blog/33438188/

規制を厳格に遵守するにはこれしか無いかも
http://matome.naver.jp/m/odai/2141507537408737901

Answer 6

トヨタが席巻しそうですね。
ＶＷの自爆と欧州での躍進でトヨタの世界一は当面安泰かもしれません。

コリアン以外のネタ初めて見ましたが何か心境の変化でも？

Answer 7

貴殿の情報通りですと、日本車大躍進ですね。早速株取引をしてる知人にこの情報を知らせます。