立ち位置が・・・
以前、ノーマルHVのレビュー書いた者です。今日RSHVに試乗してみました。走行距離3400キロでした。
乗ってみての第一印象はフィッ
2012.9.9
- 総評
- 立ち位置が・・・
以前、ノーマルHVのレビュー書いた者です。今日RSHVに試乗してみました。走行距離3400キロでした。
乗ってみての第一印象はフィットの最上級グレードじゃないかな?という印象でした。車両本体価格で言えば確かに最高値の車です。メカニカルな点から言っても一番排気量の高いハイブリッドなんだから当たり前だろ。何言ってんだコイツは・・・と思われますが、グレード表を見ると1300のハイブリッドにHXという高級志向のグレードがあります。それを考えるとあくまでHVRSは走り志向のグレードであるという認識でレビューしました。
まず、硬すぎず柔らかすぎないちょうどいい足回りにモーターアシストの恩恵で得たトルクフルなエンジン、ステアも軽めですが、動きも良いです。CR-Zよりも長いホイールベースでスタビリティも良いです。重量バランスも悪くないです。CR-Zとのヒエラルキーを壊してまでHVRSを作った点は評価できる気がします。「CR-Zではちょっと実用性ないし価格も高くて手が出ない。ただ、ハイブリッドのスポーティカー欲しいな」という方にオススメの一台かと思います。
しかし、スポーツグレード、ホットハッチという点から見たら弱い気がします。RSグレードのキャラクターに合うかどうかについてちょっと疑問が残ります。ガンガン走るというユーザーはガソリンのRSや○イフトがいいと思います。走りにまつわるカタログ数値にしか目が行かない方は今月末出る後期型のCR-Zに期待しましょう。
HVRSは上級グレードにちょっとスポーティな車。確かに内装もノーマルのフィットより多少上等なものですし、派手さはないけどスポーティ。例えるならT社の○ラウン○スリートみたいなものといったところでしょうか。乗り味もRSにしては少しソフトです。
ホンダが打ち出す「ロードセーリング」というツーリング志向だった当初のRSのコンセプトを忠実に表現しているモデルではあるのですが、大半のユーザー(私も含めて)はRS=スポーツグレードと思っているはずです。
それを考えると決して悪い車ではないのですが、尖った部分がない、どこか中途半端な立ち位置に立ってしまったという印象です。
しかし、比較対象は国産ホットハッチではなく、欧州のスポーティなコンパクトカーなんでしょう。それを考慮すると200万を切るRSHVは価値ある選択になると考えます。
- 満足している点
- ・トルクフルなエンジンで乗りやすい。レスポンスも良い(ただし、スポーツとノーマルのみ)
・ギア比も街乗りにちょうど良いので乗り慣れていけばMTの実燃費が良さそう。カチッと決まり、ショートストロークのシフトは好感触。
・内装の質感が高く、派手さがないが好印象。飽きが来ない印象です。
・フィットHV全体に言えるがリアが安定しており、乗り心地良好。ツーリングや峠道にはピッタリ合うチューニングです。
・明らかに高い実用性。特にCR-Zや他のホットハッチと比較しても高いと思います。
・CR-Zとのヒエラルキーを壊してまでこのモデルを作ったホンダに拍手。まだ、ユーザーを見捨てていない証拠ではないでしょうか?
- 不満な点
- ・ちょっと外装が派手すぎる。
・ECONモードの必要性皆無。走りに必要ないのでは?
・シフトレバーの位置が低いのか、もしくはシートポジションがリフター全下げにしても高すぎてなのかレバーを握ろうとすると腕が伸びきる。ショートストロークシフトにしたい気持ちは解らなくはないのですが、ドライバーを乗せる位置を考えて設計して欲しい。
・キャラクターと実車のギャップ(上級グレードで走りもエコも独り占めしたい人にはオススメ)
- デザイン
-
-
- 走行性能
-
-
- 乗り心地
-
-
- 積載性
-
-
- 燃費
-
-
- 価格
-
-
- 故障経験