中古車選びでもオトクな方が望ましい
「掘り出し物」という響きが嫌いな人はいるだろうか。「2品購入で1品無料」「閉店売りつくし」といった言葉に、思わず吸い寄せられた経験を多くの読者はお持ちだろう。物価高騰の続く現在にあっては、一層の吸引力があるように思う。
【画像】ポルシェやAMGも予算内? 今なら半額!な有能「中古」モデル ホットハッチ/SUV編 全132枚
中古車選びでも、オトクな方が望ましい。欧州では、近年続いていた取引価格の上昇は落ち着きつつある。現在は、緩やかな値下がり傾向にあるようだ。
販売店を自分の足で回れば、本当の掘り出し物へ出会えるかもしれない。今なら、インターネットという強い味方もある。あれこれ悩んでいる時間は、案外楽しい。
そこで今回は、英国編集部が思わず惹かれた中古車を、カテゴリー別にピックアップしてみた。共通するポイントは、新車時の半額以下で狙えること。まずはホットハッチとSUVからご覧いただこう。
フォード・フィエスタ ST-3(2018年式)
走行距離:7万4000km 英国価格:1万3600ポンド(約272万円)
フォード・フィエスタSTは、AUTOCAR英国編集部が高く評価してきたモデル。同社の技術者は、フォード・エスコート RSコスワースが最も楽しいクルマだと考え、小さなホットハッチを生み出してきた。
1.6Lターボエンジンは圧巻のパワーを発揮し、機敏なステアリングは喜びの塊。アクロバティックな走りに、笑いが止まらないかもしれない。前オーナーによって改造された例も少なくないが、今なら望ましいオリジナル状態の発見も、英国では難しくない。
BMW M135i(F20型/2013年式)
走行距離:14万4800km 英国価格:8450ポンド(約169万円)
豪快な直6サウンドを放ちながら、300馬力以上という圧巻のパワーをリアタイヤへ送り込む1シリーズが、F20型のM135i。ブランド力と相まって、一般的なホットハッチというカテゴリーには収まりきらない1台かもしれない。
シャシーは本物のMモデルほどシャープではないものの、後輪駆動の操縦性が満面の笑顔を生む。珠玉のBMW製直6エンジンを味わう、近道の1つだ。
メルセデスAMG A 45 S(2020年式)
走行距離:10万4600km 英国価格:3万990ポンド(約619万円)
ホットハッチ界でパフォーマンス王者に君臨する1台といえば、AMGが本気で仕上げたAクラス。A 45 Sなら、最高出力は420psで、0-100km/h加速は3.9秒がうたわれる。これに並べるライバルは存在しないだけでなく、上級のスポーツカーも焦らせる数字だ。
大パワーを路面へ伝えるグリップ力は揺るぎなく、車内には発売時点の最新技術が満載。新車時は、英国では7万ポンドを軽く超えていた。減価償却を進めてくれた、前オーナーへ感謝しよう。
トヨタGRヤリス・サーキットパッケージ(2020年式)
走行距離:3万3800km 英国価格:2万6250ポンド(約525万円)
正直にお伝えすると、このトヨタGRヤリスは半額ではない。だが、WRCドライバーズタイトルを獲得した選手を称えた記念仕様、オジエ/ロバンペラ・エディションの英国価格は、6万ポンド(約1200万円)だった。それを考えれば、お買い得だ。
専用のリアウイングやドライブモードは備わらないが、運転体験は遠からず。270psを発揮する3気筒ターボエンジンが、むち打ちする勢いのパフォーマンスを繰り出す。鋭敏なハンドリングは、まさにラリーマシンだ。
プジョー308 GTi(2016年式)
走行距離:7万8800km、英国価格:1万1995ポンド(約239万円)
ここ10年間のプジョーで、特に過小評価されてきた1台が、この308 GTi。ファッショナブルなクロスオーバーの影になってきた、フレンチ・ホットハッチだ。
チタン製コンロッドが組まれた、1.6Lターボエンジンの最高出力は270ps。プジョー206 WRCから譲り受けた大径ブレーキをフロントに奢るなど、高度な技術も投入されている。
7代目フォルクスワーゲン・ゴルフGTIも悪くない。だが、周囲とは違う個性を主張できるうえ、同等に速く扱いやすい。
フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI(Mk5/2006年式)
走行距離:16万1000km 英国価格:4795ポンド(約96万円)
発売から約20年が経過した、5代目フォルクスワーゲン・ゴルフ GTI。ホットハッチとして、当時の究極的な進化形にあった。パンチ力ある動力性能に、エンターテインメント性の高い操縦性、ファミリー層の期待へ応える実用性や上質感を、兼ね備えている。
その魅力は、季節を問わない。しかも、走行距離は伸びがちだが、英国では数1000ポンド(数10万円)から探せるという低価格も魅力。もう少し予算を増やして、状態の良い例を選んだ方が安心かもしれないが。
スズキ・スイフト・スポーツ(2009年式)
走行距離:13万3600km 英国価格:2450ポンド(約49万円)
ちょっとした新車の頭金と変わらないお値段で、世界ラリー選手権のホモロゲーション・マシンといえるホットハッチの中古車が、英国で売られている。ジュニアWRCで優勝した、スズキ・スイフト・スポーツだ。
自然吸気の小さなエンジンは124psと控えめだが、積極的に吹け上がる。コーナーでは、アクセルペダルの加減でライン取りが自在。スズキだからメカニズムの信頼性は折り紙付き。燃費に優れ、英国では任意保険も安く、維持費を抑えられるはず。
ポルシェ・マカン GTS(2017年)
走行距離:12万8700km 英国価格:2万6950ポンド(約539万円)
ここからは、SUVへ移ろう。かつて、需要が供給を上回っていた時期には、ポルシェ・マカンは投資対象になり得る価格で取り引きされていた。しかし現在は、充分な量が生産され中古車価格は下落。新車時の半額で探せる例も増えてきた。
初期型の4気筒エンジンなら、英国では1万5000ポンド(約300万円)から視界に入ってくる。しかし、折角選ぶならV6エンジンを搭載し、マカンの長所を詰め込んだGTSを選びたいところ。
車内空間は広く、ファミリーSUVとしても不足なし。操縦性はホットハッチ並みに軽快。高速道路での加速力は、ポルシェへの期待通りだ。
ランドローバー・レンジローバー・スポーツ SVR(2代目/2016年式)
走行距離:9万8100km 英国価格:3万5995ポンド(約719万円)
クルマでもしっかり自己主張したい、とお考えの人へオススメしたい1台が、2代目レンジローバー・スポーツのSVR。スーパーチャージャーで過給される5.0L V8エンジンの重厚サウンドで、姿を見せる前から周囲へ接近を伝えられる。
コーナリング性能は、ポルシェ・カイエンへ敵わないかもしれない。しかし、バックミラーへ映った姿の迫力は、それ以上といっていい。
アストン マーティンDBX(2020年式)
走行距離:9万6500km 英国価格:7万9990ポンド(約1599万円)
アストン マーティンの売れ筋モデルへ一気に躍り出たのが、SUVのDBXだ。ところが数が増えたことで、中古車価格も下降傾向にある。
ボンネット内に積まれるのは、メルセデスAMG由来のV8ツインターボエンジン。入念なシャシー・チューニングが施され、運動性能と快適性、悪路性能を驚くような次元で叶えている。
消耗品の価格は安くなく、維持費はお高め。初期のDBXが抱えていた小さな弱点は、ソフトウエアのアップデートで対策可能だ。
アルファ・ロメオ・ステルヴィオ 2.2D(2018年式)
走行距離:9万100km 英国価格:1万4900ポンド(約298万円)
アルファ・ロメオの好調を支えているのが、ライバルより遅れ気味に登場したステルヴィオ。イタリアンなスタイリングを、アルファ・ロメオ・ジュリアと同じプラットフォームが支え、ステアリングは甘美のヒトコト。
加えて信頼性も悪くない。ディーゼルターボの流行は過ぎたといえるが、トルクフルで燃費は良好。排気ガス規制のユーロ6に合致する、クリーンさもうれしい。
この続きは、今なら半額!な有能「中古」モデル(2)にて。
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みんなのコメント
一つの節目はコロナの蔓延、次に半導体不足、最後に円安。タラレバだが、これらがなければクルマは今よりも100万円は安かったと思う。