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どうせイジるなら「ちょい古」が最高! いま狙いたいカスタム派御用達なクルマ6台

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どうせイジるなら「ちょい古」が最高! いま狙いたいカスタム派御用達なクルマ6台

新型への乗り換えで下取り車が増えているモデルが吉

 クルマに好みのスパイスを足してオリジナリティを追求し、自分だけの1台に仕上げて楽しむカーカスタム。クルマ好きには釈迦に説法だと思うが、カスタマイズの世界はじつに奥深く幅広い。終わりを決めるのは自分自身で、どこまでも手を加えられるため無限にお金は掛かるが、その分愛着も増していく。究極の自己満足の世界だが、ハマるとなかなか抜け出せないものだ。

取り外した「クルマの純正部品」断捨離してもOK? 手元に残しておいた方がいいパーツ、そうでもないパーツの線引きは

 また、ベース車についてはアフターパーツメーカー/ショップやトレンドリーダーたちは新型車を使って時代を作っている。だが、これからモディファイを始めてみたい初心者には予算、パーツの少なさなどを含めてちょっとハードルが高すぎる。

 初心者がカスタムベース車として選ぶときに重要なのは、

1:中古車市場にある程度台数が流通している2:サードパーティ製パーツが出揃っている3:クルマについて解析が終わっていること

 つまり、ある程度購入費用を抑えられ、イジりやすい環境が整っているのが基本だ。新車でなく中古車を選ぶのだから、所有する満足度まで満たせればなおよしだろう。ただ、あまり年式が古すぎるとメンテナンス費用だけでなく、リフレッシュ作業も必要となるためカスタムに潤沢な予算を投入できなくなる。こうしたことを総合すると、専門の販売店やカスタマイズショップが存在する現行車のマイナーチェンジ前、もしくは1世代前がオススメだ。今回は2022年も主力となるだろう6台のベース車両をピックアップした。

ミニバン代表:トヨタ・アルファード(現行前期)

総額250万円で量販グレードのSを狙いたい

 ミニバンカテゴリーなら定番だが、王者アルファードを選びたい。圧倒的な居住空間と迫力あるスタイリングは他の追随を許さない。値落ち率でいえばエルグランドやオデッセィのほうが上だが、前者は古すぎるし、後者はカスタムを前提にするとパーツが少なすぎるのが難点。顔つきが兄弟車のヴェルファイアが好みならばそちらを選ぶのもありたが、リセールでは今後差がつきそうだ。

 人気車種ゆえに値落ち率は低く、とくに2020年まではかなり強気だった。ただ、2021年に入ってから徐々にだが値下がりは進んでいる。狙い目は売れ筋の2WD 2.5LエンジンのSグレード(前期)で総額250万円。6~7年落ちで残価率60%程度と割高感は否めないが、人気ミニバンをこの価格帯で選べるようになってきたのはトピック。上級グレードには2.5Lのハイブリッドと3.5LのV6が用意されているが、カスタムベースとして選ぶなら割高感もあるため、今回は選択肢から外した。

 ただし、走行距離は総じて10万km近くになってしまう(10万km以上ならもっと安いものもある)ため、内外装のコンディションの確認は必須。距離の多さが気になるのならば花形のブラックやホワイトパールを外せば、6万km台もちらほら見つかる。廉価グレードのXも同予算で選べるが、外観もエアロなし、装備が簡素になるためプレミアムミニバンとしては少し物足りない。今後リセールも考えると少し無理してもS以上を選びたい。

 また、カスタムパーツも豊富で、数年乗っても価値がゼロになることもないので、自分好みに仕立てて楽しむミニバンとしてはうってつけの1台といえる。

 ちなみに2017年11月以降の後期型は、同グレードでまだ総額350万円~(残価率は85%以上)なので、これなら新車を買った方がいい。また、後期型はやり過ぎ感が強く、前期の方が好みという方もいるのではないだろうか。

セダン代表:レクサスLS(現行前期)

5年で約50%OFF! 総額600万円で最高峰を堪能

 セダンでイチ押しなのはレクサスLS。VIP好きなら誰もが一度は乗ってみたい憧れのクルマであるが、日本におけるセダン人気の凋落によって相場は大きく下落している。現行LSは2017年10月に登場し、今年でまだ5年目なのにもかかわらず、すでに新車の50%以下の個体も登場。1年前と比べると100万円以上根落ちしているのだ。

 流通台数の多いのは前期型の2017~2018年式のIパッケージで、3.5LV6ツインターボと3.5Lハイブリッドともに総額600万円をベースに選びたい。最高峰の衝突回避支援&運転支援システム(レクサスセーフティシステム+A)を搭載し、エグゼクティブサルーンに相応しい動力性能/質感/静粛性/乗り心地がこの価格で手に入る。決して安い買い物ではないが、LSしか味わえない感動の世界は確かにある。

 走行距離はほとんどが6万km以上となるものの、最高峰のセダン、そのくらいでは何ら問題なし(10万kmの個体は数少ない)。オプション(カラー、装備)を含めて大きく相場に影響しないので、好みのパーツがあれば探してみるのも悪くない。さらに上級グレードになればなるほど値落ち率は高くなるが、こちらもアルファード同様にカスタムベースならそこまで気にする必要はない(同じ走行距離ならFスポーツで30~50万円、エグゼクティブで100~150万円ほど高い)。

 2020年11月にマイナーチェンジし、少々コンサバなフェイスデザインとなったが、カスタムの世界では前期のアバンギャルドな雰囲気のほうが映える。ローダウンに大径ホイール、フロントリップ、サイドステップ、リヤアンダーでスポーティさを演出、年齢が若くても様になるスタイリッシュさも魅力だ。セダン好きで予算が許すなら一度体感してほしい! そのほかのレクサスのセダン(GS、IS、ES)も相場を下げているので、こちらも要注目。

ハイブリッドカー代表:トヨタ・プリウス(現行前期)

先進安全装備標準の前期Aを総額150万円以下で狙う

 ハイブリッドカーのジャンルは続々車種が増えつつあるが、エコイメージ/カスタムベース/コスパを含めて考えると、現行プリウスが抜きん出ている。居住性を重視した先代に比べて、燃費スペシャルマシンとしての資質(空力性能)を高め、スタイルも前衛的になった。

 ただ万人受けではなく、マーケットでは先代ほど販売台数を伸ばせなかったため、2018年12月のマイナーチェンジでエクステリアはやや大人しいイメージに変更した。ただ、個性が強かった前期型はカスタムで際立つ存在で、多くのメーカーからエアロパーツが登場。専門店を中心に個性豊かなカスタム車両も市場に溢れている。

 2022年12月のフルモデルチェンジすることが発表されたためか、前期型の乗り換えが進んでいるのか、2021年になって中古車流通量が増えたことで相場が大きく下落した。100万円を切る個体も出てきたが、駆動用バッテリーのコンディションを考えると総額150万円以下で6万km以下がターゲットとしたい。

 イチ押しグレードはノーマルのまま乗るのであれば、17インチホイールの装着と外観がスポーティなデザインを採用したツーリングパッケージとなるが、カスタムベースならともに交換が前提となるのでとくにこだわる必要なしだ。

 ではどのグレードがいいのか? 量販グレードのSと上級グレードのAの価格差は10万円程度(2022年1月現在、同じ先進安全機能トヨタセーフティセンスP付き。Aは標準、Sはオプション)。Aは装備が充実しており、内装も豪華だ。新車時30万円程度の価格差があったので、タマ数は少ないが後者を選ぶ方が満足感は高い。カラーはシルバー、ガンメタ、ホワイトが主流である。ただし、プリウスは雑に扱われたクルマが多く、ノリっぱなしで状態が悪いものも少なくないという話も聞くので内外装、整備記録簿の確認などは必須だろう。

 ちなみに後期型はSが総額180万円~(距離はほぼ5万km以上)。進化したセーフティセンスが全車標準装備となるほか、装備が充実。3年新しいクルマが30万円高で手に入るところをどう見るか。これは個人の判断に委ねたい。

スポーツカー代表:トヨタ86&スバルBRZ(先代前期)

総額150万円の初期AT車がイチ押しだが希少なMT車も捨てがたい

 年式を考えれば本来安価になるべき、ミレニアム以前のスポーツカーの中古車相場高騰が著しく、それ以降のスポーツカーも徐々に値段を上げている昨今。そのような状況のなかでプッシュしたいのは、2021年のフルモデルチェンジで旧型になったばかりの86&BRZだ。

 2021年中盤ごろまでは新型への不安感を含めて高値をキープしていたが、新型GR86のデリバリーが始まった昨年末くらいからジワジワと値段を下げつつある。スポーツカーゆえに荒く扱われている個体が多いかといえば、じつはそうでもないようだ。専門店によると「思った以上に大切に乗り続けられている個体が多い」と聞く。

 最近の傾向はAT車とMT車の中古車相場に開きが出てきたことだ。今や車両状態のよい200万円以下のFRのMTスポーツカーは、先代86&BRZが代表格ということもあり、同年式、同様のコンディションなら30万円以上の開きがある。

 まずAT車だが、順調に値段を下げており、程度良好の初期型(修復歴なし、5万km以下)が新車の半値以下となる総額150万円前後、2016年以降の後期型でも総額200万円で見つかる。セレクタリーカーとして、イージーに楽しむスポーツカーとしてならいい買い物だ。

 対するMT車は総額180万円を見ておきたいところ(修復歴なし、7万km以上)。総じてAT車のほうが程度はいいが、希少な3ペダルで操るMT車はやはり捨てがたいところ。また、廉価版のG/Rグレードなら安く買えるが、装備面で見劣りするので、走るクルマと割り切る以外はオススメできない。86ならGT以上、BRZならS以上がマストだ。全体的にはBRZのほうが86よりも若干安いが、タマ数は86のほうが圧倒的に多く(約3倍)、選択肢は幅広いので悩ましい。

 マーケットには数多くのパーツが出揃っており、サーキット仕様からドレスアップ仕様まで思うのまま。中古車もサス、ホイール、マフラーといったライトチューンが施されている個体も多く、好みのパーツが装着されていれば、今後のカスタマイズ費用が抑えられるメリットがある。気軽に楽しめるMTのFR車として注目が集まりつつあるので、今後はふたたび値上がる可能性は大。手に入れるなら今がチャンスかもしれない。

SUV代表:トヨタ・ハリアー(先代)

先進機能&装備充実の最上級モデルを総額200万円で選びたい

 ここ数年、人気のカテゴリーであるSUV。世界中の主流といえるクロスオーバータイプから最近再注目のランドクルーザーを筆頭とするクロカンタイプまで、多くの車種の高値が続いている。

 そのなかで値落ち傾向が著しいのが、モデルチェンジ間近の日産エクストレイル。2013年デビューなので今年で9年目だ。ライバルが新型になっているので、商品力として見劣りするのは致し方がないが、3年落ちの2019年式、プロパイロット付きの上級Xi4WD(直列4気筒2Lガソリン車)でも、総額200万円以下で選べる。確かに魅力的だが、現行車を買うなら2022年に発売が予定されている新型登場以降のほうがいい。つまり現在は待ちだ。

 では、カスタムベースと考えたときに同様の予算で何を選ぶか? 所有する満足度を優先し、国内販売の国産車では高級クロスオーバーとして支持を得てきた3代目ハリアーを推したい。これは前述したアルファードと同じで、他の追随を許さない独自の存在感、所有する満足がある。しかも、4代目のヒットで少し流通台数も増えてきた。

 2020年に登場した4代目に比べるとデザインはオーソドックスとなったが、洗練された佇まいでありながら、やや全高が高くSUVらしさも感じさせる絶妙なフォルムは今見ても古さを感じさせない。

 インテリアもプレミアムSUVに相応しい上質感とクーペのようなスポーティさを上手に融合。登場は現行エクストレイルと同じ2013年だが、高級感は明らかに上であるし、新型登場以降であっても鮮度も相場も大きく落ちていない。

 予算200万円で選ぶならば、2014~2015年式の2.0プレミアムアドバンスパッケージの4WD(直列4気筒2Lエンジン)をレコメンドしたい。7~8年落ちとなるが、先進運転支援システムを標準装備するほか、JBLプレミアムサウンドなど装備が充実しているのがポイント。上位グレードのプレミアムと新車時50万円以上の価格差があったが、中古車では10~15万円程度の価格差なので、最上級グレードを選ばない手はない。走行距離は多くが7万km以上となるが、ホワイト、ブラック、ガンメタ以外を選べば、もう少し走行距離の短い個体が見つかる可能性はある。

軽自動車代表:スズキ・アルト(先代)

新型にMT未設定の影響か相場は上昇機運

 最後は軽自動車。普通車に比べて維持費、パーツ代が安いことで、1/1のプラモデル感覚で自分好みに仕立てクルマ趣味をエンジョイしている人も多い。単にドレスアップが軸ならば流行りの軽トラ(ハイゼット、キャリーなど)となるが、今回はスポーツして遊ぶことを優先し、先代アルトをプッシュしたい。もちろん、車検対応の範囲で少し車高をアップした、現在のカスタムトレンドのひとつであるアゲスタイルも良く似合うのだが。

 2014年に登場し、数少ないマニュアル車を用意。さらに新時代のプラットフォーム「ハ―テクト」の採用で約60kgダイエット。もっとも重いワークスのATで740kg(ちなみにMTは670kg)と、イマドキの軽自動車のなかでは最軽量であることもポイントが高い。

 2015年12月に登場したトップグレードであるターボのワークスは、すでにチューニングだけでなく、先進機能の対応策まで含めて速く走らせるための解析は完成している。パワーは現時点でノーマルの3倍に迫る、170psまで引き出すことが可能。上級車を楽々かもる激辛ホットハッチとして、サーキットからストリートまで下剋上的に走る喜びを満喫できる。

 もっとローコストで走って遊びたいなら、NAセダンのFかバンのMT車もあり。エンジンは49ps/5.9kg-mとターボに比べると明らかに非力だが、車重は610kg(直接的なライバルであるミライースと比べても40kg軽い)なので、乗れば想像以上によく走る。何よりパワーを使い切る楽しさに溢れているのが一番の魅力だ。

 こちらもターボ同様、制御系の解析もひと通り終わっているので、サスとブレーキ、タイヤ&ホイールの交換程度でサーキット遊びを楽しめる。東北、関西を中心に人気の高い軽自動車レースで今後の主力車種として考えられており、ますます盛り上がっていくはずだ。

 肝心の中古車相場は、2021年まで順調に下がっていたのだが、新型にMTの設定がなくなったことが判明すると一転上昇傾向に。すでに各モデルとも今年1月に入って10万円程度アップしている。ワークスは総額100万円以下の個体がほぼなくなり、相場の中心は5万kmで130万円、FとバンVPの下限は総額30万円~で、中心は50万円となっている。これまでのほかのMT車スポーツモデルの動向から想定すると、今後さらに中古車相場がアップする可能性があるので、狙っている人は即決断したほうがいい。

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みんなのコメント

70件
  • プリウスなんかいじらなくて良い! 現行86で、パーツは色々出ているから、チョイ古とかじゃなくて現行86でよい。
  • みんながみんな同じ使い方をする訳じゃ無いし、これがベストなんて無い。
    30万円で買ったAW11をエンジン載せ替えてフルコンにした事も有るし、新車のGDBをエンジンを弄らずタービンとECUだけの時もある。
    歳を取ってしまえば馬鹿な無駄使いだったが、楽しい時だった。
    他人にアレが最高と言われる筋合いは無い、余計なお世話。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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