現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > いま新車を買うなら絶対「クルコン」に注目! 「付いてるだけ」じゃなく「本当に使える」ACC搭載車11選

ここから本文です

いま新車を買うなら絶対「クルコン」に注目! 「付いてるだけ」じゃなく「本当に使える」ACC搭載車11選

掲載 3
いま新車を買うなら絶対「クルコン」に注目! 「付いてるだけ」じゃなく「本当に使える」ACC搭載車11選

 高精度3Dマップを利用したACCが理想形のひとつだ

 ACC=アダプティブクルーズコントロールは、高速道路上で前車に追従し、ペダル操作から解放され、渋滞追従機能付きの場合は、ドライバーがもっとも疲れやすい渋滞時に停止保持を含めた制御によって、渋滞時のストレスを低減してくれる、じつに便利な先進運転支援機能のひとつ。

一度経験すると付いていないクルマに乗れなくなるほど便利な装備11選

 しかも、前車との距離を一定に保つため、前車が接近すればこちらは減速するので、プレ自動ブレーキの役割を果たし、あおり運転に間違えられない。追従中はブレーキを踏まなくても減速が可能なため、ブレーキパッドの減りを減少してくれるほか、筆者の実体験からすれば、電子制御ゆえ下手にアクセル、ブレーキ操作をするより巡航燃費が10%程度向上するなどのメリットさえある。

 そんな、高速走行の機会の多いドライバーにとって有益なACCだが、じつは、機能はピンキリ。これからACC付きのクルマを買うなら、渋滞追従機能付きが必須であり、できれば高速道路の最高速度引き上げに対応する120km/hをカバーするタイプがおすすめだ。

 加えて、同じACCと呼ばれている機能でも、筆者がこれまでさまざまな車種のACCを使った経験から気になるのが、レーンキープ性能を別にすれば、再加速性能だ。つまり、追従走行中、設定速度より測位速度で走っていた前車がいなくなった場合、料金所などで減速し、ゲートをくぐったあとなどの再加速シーンである。この再加速性能がもっさりしていたり、妙なタメがあったりすると、それこそ追突されそうになるし、後続車をイラつかせる原因にもなる。いやいや、ドライバー自身、思わずアクセルを踏み増したくなるに違いない。

 では、どんなACCが理想なのか。ひとつの答えが、国産車では日産スカイラインのプロパイロット2.0+高精度3Dマップや、スバル新型レヴォーグの、やはり3D高精度地図データを組み合わせたアイサイトXを使っているような場合だ。

 どんなに優れた(3Dマップなしの)ACCでも、設定した速度をキープするのが基本。だから、前車がいる追従走行、前車のいる料金所では、一定の車間を空けて走ってくれるからいいものの、前車のいないカーブ、料金所ゲートでは、上限速度を80km/hにセットしていれば、80km/hで突っ込むことになる。結果、スイッチでの減速操作や一時的なOFF操作、ブレーキング(ACCは一時的に解除される)をする必要がある。ACCとレーンキープ機能を、自動運転の第一歩の機能と考えれば、その点だけは物足りなかったのである。

 その点、スカイライン、新型レヴォーグはGPSだけでなく、現在4機体制の真上から電波を送る準天頂衛星のみちびきなどからの情報が得られる3Dマップを用いているため、マップデータと合わせ、カーブや料金所を認識できるため、カーブや料金所ゲートに差しかかる前に、絶妙に減速してくれるのである。さらに、受信の難しいビルの谷間や山間部などでの測位率が向上し、安定した測位を行うことが可能となるため、リルートの早さも、抜群といっていい。ACCをより快適に、安全に使うには、今後、3Dマップ機能は欠かせない……といっていいだろう。いい換えれば、自動運転により近づいたACCとなる。

 停止保持機能や再加速性能、スイッチの押しやすさなどがポイント

 とはいえ、現時点で、国産車で3D高精度地図データを使ったナビゲーション、ACCを装備しているクルマは限定される。ここでは、3D高精度地図データなどのナビゲーション+ACCのクルマのなかで、比較的ACC機能に優れたクルマを紹介したい。なお、渋滞追従機能なし(一例として約35km/h~約115km/hでしか追従しない)の低機能ACCのクルマは除外する。

 まず注目してほしいのは、再加速性能において、電動車が有利だということ。EV、PHVなどはトルクが瞬時に立ち上がり、再加速性能に優れているからだ。ガソリン車より、クリーンディーゼル車が有利なのも、同じ理屈である。

 もうひとつのポイントが、加速、減速時のスムースさ。クルマによってはとくに減速時、乗員がつんのめるような減速制御を行いがちなクルマ、ACCもある。せっかくのACC機能も、かえって不快になってしまうのだ。

 1)スバル・レヴォーグ(アイサイトX)/日産スカイライン(プロパイロット2.0)

 ステーションワゴンのジャンルでは、ドライバーの気持ちをリアルタイムで察してくれているかのような制御を行う新型レヴォーグのアイサイトX搭載車、セダンのジャンルではスカイラインのプロパイロット2.0搭載車がベストなのは当然である(高価だが)。

 2)スバルXV アドバンス/日産エクストレイル

 それ以外のクルマのACCでは、クロスオーバーモデルならスバルのアイサイト搭載の、豊潤なトルクをもつスバルXV アドバンス、日産車のプロパイロット搭載車のなかではエクストレイルが追従性能において合格レベル。以前セレナとエクストレイルのプロパイロット装着車を比較したが、追従性能やレーンキープ性能でエクストレイルが優れていた。クルマとの相性、と言ってしまえばそれまでだが、重心、空気抵抗、車重などの要件が、プロパイロット機能に影響するということだ。

 3)ホンダ・フィット

 コンパクトカーではホンダ・フィットが秀逸だ。電子パーキングブレーキの採用で渋滞追従機能が付き、停止保持まで可能になっただけでなく、加減速のスムースさ、ステアリング制御を含めた総合性能で国産コンパクトカーのACCをリードしている。ちなみにガチライバルのトヨタ・ヤリスのACCは電子パーキングブレーキが見送られたため、渋滞追従機能なし。軽自動車でさえ全車速域対応のACCがある時代にもかかわらず、30km/h以下では作動しない旧世代タイプのままなのがとても残念だ。

 4)トヨタ・ヤリスクロス

 しかし、コンパクトクロスオーバーのジャンルでは、ヤリスクロスがいきなりトヨタ最新のトヨタセーフティセンス、電子パーキングブレーキとともに、渋滞追従機能付きACCを採用。高速走行の機会が多いユーザーなら、ヤリスよりヤリスクロスがベターだと思える。

 5)ホンダN-WGN/日産ルークス/三菱ekスペース/三菱ekクロススペース/ダイハツ・タフト

 最後に軽自動車のACCについて。日本で一番売れている軽自動車のN-BOXは旧世代の約30~115km/hでしか作動しないが、N-WGNは渋滞追従機能&停止保持機能付き。プロパイロット付きの日産ルークス、プロパイロット同様のマイパイロット付きの三菱ekスペース、ekクロススペースも同様だ。ダイハツでは最新のタフトからACCに停止保持機能(3分間)が付くようになっている。ただ、減速制御はやや唐突だ……。

 念のため、これからのACCに必要なポイントを整理すると、全車速域追従(渋滞追従含む)、電子パーキングブレーキ採用による停止保持機能、再加速性能の良し悪し、そしてもちろん、ステアリングスイッチによる操作、設定のしやすさである。

 ACCに多くを期待してクルマを購入するなら、ぜひ、試乗でACCを使ってみることをすすめる。高機能と使いやすさ、自然な制御は別だからである。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
AM放送が聴けない「電気自動車」が数多く存在! FMラジオは搭載されているのになぜ?
THE EV TIMES
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
ヤマハがNetflixアニメ用に未来のレースマシン「Y/AI」をデザイン、実物大モデルも
レスポンス
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
”第2の波”を生んだ挑戦者、それはレズニー傘下で喘ぐamtだった…!【アメリカンカープラモ・クロニクル】第39回
LE VOLANT CARSMEET WEB
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
レッドブルのペレス、今季6度目の予選Q1敗退。3戦続けてRBの角田&ローソンに敗れる「マシンに根本的な問題がある」
motorsport.com 日本版
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
トヨタ「コンパクトSUV」なぜ消滅? “全長3.9m”級の元祖「ヤリスクロス」的存在な「ヴィッツSUV」に注目! 14年で幕を閉じた「ist」とは?
くるまのニュース
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
シャープでクールなNEWグラフィック! SHOEIが「NEOTEC 3」の新たなグラフィックモデル「ANTHEM」を発売
バイクのニュース
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
ラリージャパン唯一の女性ドライバー、平川真子が意気込み。兄・亮に「クラス優勝をするところを見てほしい」
AUTOSPORT web
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
トヨタ陣営の23XIとフォードのRFKが、来季2025年NASCARカップシリーズにて3台体制に拡充
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGP FP1:序盤から上位につけたメルセデスがワン・ツー。ノリス、ルクレール、フェルスタッペンが続く
F1ラスベガスGP FP1:序盤から上位につけたメルセデスがワン・ツー。ノリス、ルクレール、フェルスタッペンが続く
AUTOSPORT web
ラッセル、サインツ抑えポールポジション! ガスリー驚異の3番手、角田裕毅もQ3進出7番手|F1ラスベガス予選
ラッセル、サインツ抑えポールポジション! ガスリー驚異の3番手、角田裕毅もQ3進出7番手|F1ラスベガス予選
motorsport.com 日本版
新潟~青森直結 壮大な「日本海東北道」全通まであと少し!? 約320kmの「すごい高速」最後の未開通部どこまで工事進んだ?
新潟~青森直結 壮大な「日本海東北道」全通まであと少し!? 約320kmの「すごい高速」最後の未開通部どこまで工事進んだ?
くるまのニュース
F1ラスベガスGP予選速報|ラッセルPP獲得! ガスリーが驚きの3番手。角田裕毅も7番手と好結果
F1ラスベガスGP予選速報|ラッセルPP獲得! ガスリーが驚きの3番手。角田裕毅も7番手と好結果
motorsport.com 日本版
ヒョンデ、旗艦EVの『アイオニック5』を刷新。次世代800V電源システムで航続距離は703kmに延伸
ヒョンデ、旗艦EVの『アイオニック5』を刷新。次世代800V電源システムで航続距離は703kmに延伸
AUTOSPORT web
名神ICに直結! 「彦根お城トンネル」が12月開通 高速道路から市中心部へ一気にワープ
名神ICに直結! 「彦根お城トンネル」が12月開通 高速道路から市中心部へ一気にワープ
乗りものニュース
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」に大反響! 「V6ワゴン」から進化の“最上級クーペSUV”に「カッコイイ」「モダンな見た目」の声も! 13年ぶりの「アヴァンシア」がスゴイ!
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」に大反響! 「V6ワゴン」から進化の“最上級クーペSUV”に「カッコイイ」「モダンな見た目」の声も! 13年ぶりの「アヴァンシア」がスゴイ!
くるまのニュース
ロバート・クビサ、2025年も3台目のフェラーリ499Pをドライブへ。AFコルセ残留が決定
ロバート・クビサ、2025年も3台目のフェラーリ499Pをドライブへ。AFコルセ残留が決定
AUTOSPORT web
アルファ・ロメオ・トナーレでジュリエッタ乗りに出会う【新米編集長コラム#9】
アルファ・ロメオ・トナーレでジュリエッタ乗りに出会う【新米編集長コラム#9】
AUTOCAR JAPAN
ル・マン優勝のポルシェ「917K」がなんと550万円!? ホンダエンジンを搭載した子供向けジュニアカーの大きさは実車の7割…おもちゃにしては高すぎる!?
ル・マン優勝のポルシェ「917K」がなんと550万円!? ホンダエンジンを搭載した子供向けジュニアカーの大きさは実車の7割…おもちゃにしては高すぎる!?
Auto Messe Web

みんなのコメント

3件
  • 逆にマツダのレーンキープはゴミ。
    ピンボールで低速ですら千鳥足。

  • 複雑な設定」
    見ないと設定出来ないスイッチ」など

    複数のアクションを起こさないと使えない」機能は
    →使えない」ですね
    d( ̄  ̄)
    ギミックは→基本☆ワンアクション」です

    ボタン1つ」で使えないギミックは=使えない」ですね

    停車中に設定」なら→見ながら」でも安全ですが…
    走行中に→見ながら設定する」とすれば=危険」と
    感じますね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村