ボルボ XC60 プラグインハイブリッド 「燃費性能だけでなく動力性能重視の人にも魅力」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
4
燃費
3
価格
2

燃費性能だけでなく動力性能重視の人にも魅力

2023.7.20

年式
2017年10月〜モデル
総評
室内は快適で居心地がいい、そして優しく包まれる感じがあってロングドライブで疲れない。デザインもシンプルで洗練されていて乗っている人がスマートに見える。いいクルマじゃないですか、ボルボって。実際に乗ってみないと魅力がわかりにくいかもしれませんが、親しむとどんどん引き込まれるんですよね。
満足している点
内外装の洗練された雰囲気はボルボの大きな魅力だと思っています。あと、昔のおっとりしていた、アメ車みたいにハンドリングがダルかった時代からは信じられませんが今どきのボルボは運転感覚もスポーティで、特にXC60は峠道が楽しかったりもします。Googleを内蔵した独自のインフォテイメントは、音声操作でできる範囲が広くて結構便利です。
不満な点
それなりに高い……ですよね。それに見合う魅力がしっかりとあるのは間違いないですが。あと、大画面のタッチ式センターパネルにほとんどの操作を集約したインターフェイスはスマホ感覚で先進的。でも、ちょっと詰め込みすぎな印象。たとえばスバルみたいに、最小限のオーディオとエアコンの操作は物理スイッチを残してくれたらもっと使いやすいような気がします。
デザイン

4

シンプルで実用的で洗練されている。そういえば最近はあまり聞かない言葉のような気もしますが、そういった北欧テイストのことをかつて「スカンジナビアンデザイン」って言っていましたね。インテリアも含め、これ見よがしな豪華さはないけれど上質で結構好きです。
走行性能

4

まずパワートレインは、マイルドハイブリッドの2.0Lターボで力は十分。エンジンのフィーリングなんかも滑らかで心地よいです。ちなみにマイルドハイブリッドですが、モーター感はありません。そしてプラグインハイブリッド車はさらにパワフルで、燃費性能だけでなく動力性能重視の人にも魅力だと思います。ただ、それなりの価格アップがありますが……。ハンドリングに関していえば、極端にクイックだったりはしませんが、しっとりと素直な動きで峠道が楽しいです。ボルボってこんなにスイスイ走るんだ……。
乗り心地

4

不満全くなし。フラットライド感が強くて、出来の良いSUVの見本のような感じです。乗員を包み込んでくれるシートもいいですね。
積載性

4

通常時(後席を起こした状態)でもクラスに見合う広さですが、注目は後席を倒した状態。ボルボ伝統の完全フラットフロア(完全に段差なし)になり、荷物が積みやすいし、その気になれば車中泊だって楽勝。
燃費

3

FFもAWDもWLTCモード燃費は12km/L台。郊外路や高速道路の実燃費だとこれを超えることもあります。いずれにせよ、ひと昔前のボルボからすると信じられないレベルでよくなりましたね。燃費の話をすると、かつて存在したディーゼルのほうが燃費がいい&燃料単価が安くてサイフにやさしかったですね。でも今はディーゼルがないので、惜しんでも仕方ありません。
価格

2

ベーシックモデルで約700万円。いわゆる「Dセグメント」で国産車でいえばマツダ「CX-60」と同じくらいのポジションですが、輸入車なのでちょっとばかし高めのプライスですね。どう判断するかはあなた次第。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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