ボルボ XC60 プラグインハイブリッド 「強豪ぞろいのSUVにガチンコ勝負できる実力」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

山本 シンヤ
山本 シンヤ(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
5
燃費
4
価格
4

強豪ぞろいのSUVにガチンコ勝負できる実力

2022.2.12

年式
2017年10月〜モデル
総評
同クラスのプレミアムSUVは強豪ぞろいだが、ニッチではなくガチンコ勝負できる実力を備えている。ドイツ車以外で初めて輸入車を買う人にも安心して進められる一台と言ってもいい。
満足している点
世界で最も売れているボルボだけあり、パッケージ、デザイン、走りなど総合性能が全ボルボラインアップの中で最も優れている事。
不満な点
強いて言えば、飛び道具のような驚きが感じにくいこと。
デザイン

4

XC90からスタートした新世代ボルボのデザインを身に纏うが、少しだけスポーティな印象がプラスされている。インテリアは2021年にフェイスリフトで新デザインのメーターと9インチの大型ディスプレイがGoogleと共同開発のインフォテイメント機能に刷新。本当にスマホのように使える。
走行性能

4

パワートレインはガソリンの48Vマイルドハイブリッドとプラグインハイブリッドの2タイプ。兄貴分のXC90を軽々と走らせるポテンシャルを備えるため、XC60では余裕すら感じる。フットワークはエレガントさを損なわずに少しだけシャキッとしたスポーティな味付け。世界で最も発売されているボルボだけあり、走りのバランスは高い。
乗り心地

4

公式なアナウンスは一度もないが、エアサス仕様/コイルバネ仕様共に初期モデルと比べると突き上げの衝撃の粗さが薄れ、プレミアムブランドに見合ったシットリした足の動きを持った快適性を備える。熟成なのか? それとも生産品質があがったのか?
積載性

5

エクステリアはFRのようなプロポーションバランスが採用されているが、ロングホイールベース化でパッケージは先代よりも良くなっている。リアシートは足元、頭上共に大人でも余裕のスペースを確保。ラゲッジはリアドアの角度が寝ているが、広さは十分以上のスペースが確保されている。
燃費

4

XC90と同じで、初期のガソリンモデルの燃費はあまり褒められた数値ではなかったが、最新モデルは48Vマイルドハイブリッド化と共に大改良。街乗りは10km/L前後と言うイメージだが、高速では15km/Lオーバーも可能だ。プラグインハイブリッドは最新モデルでEV航続距離がアップされたのは朗報の1つである。
価格

4

48Vマイルドハイブリッドが649万円~、プラグインハイブリッドが799万円~だが、同クラスのプレミアムSUVと大きくは変わらない。ただ、ベーシックグレードでも装備充実でトップレベルの安全・運転支援システムはフル装備と言うことを踏まえると、コストパフォーマンスは高いと思う。
山本 シンヤ
山本 シンヤ
自動車ジャーナリスト
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるべく「自動車研究家」として活動を行なう。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員ワールド・カー・アワード選考委員
ボルボ XC60 プラグインハイブリッド 新型・現行モデル

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