フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) 「保険料ダウンと燃費向上で思わぬ得したとい...」のユーザーレビュー

保険料ダウンと燃費向上で思わぬ得したとい...

2007.4.21

総評

保険料ダウンと燃費向上で思わぬ得したというのが最初の感想です。１．６リッター車と比べ、排気量が上で車両価格もはるかに高いのですが、保険会社によると「事故が少ない」ということで、更新したばかりの前車ベースの保険料が２万円も安くなりました。確かに、ＧＴＩはよくみかけますが、皆さん、ゆったりした余裕の運転をされており、ディーラーでみかけるワーゲンファンの方々も、常識的な運転をしそうな雰囲気の人ばかりなので、こういうところに恩恵が出るのでしょうか。
昔の国産ハイパワー車と比べると、普段はゆったりと、そして必要なときには恐ろしいほど速くという切り替えができる素晴らしい車です。欧州車の２ペダルＭＴはいろいろ試乗していますが、ＧＴＩ以前のギクシャクしたモノでも、自分はＣＶＴより操作しているという感覚があって好きです。ＶＷ／ＡＵＤＩのＤＳＧは完成度も抜群で、初期に言われていた弱点である、上り坂のノロノロ運転も、新型ではまったく苦労がありません。スーパーの上り坂になっている駐車場入り口での混雑によく出くわすのですが、一時乗っていた、トヨタやホンダのＣＶＴよりはるかに気を使わなくて済みます。坂道ホールドは、測ったことはないですが、１秒以上あるような気がします。
燃費がよいのも、予想外でした。一度出かけると３００キロから５００キロは走ってしまうことが多いですが、先日などは久しぶりに常磐道、首都高の数十キロにおよぶ大渋滞にやられてしまったにもかかわらず、燃費計は１３．２を示していました。偶然の産物なのですが、これまでのトリップコンピュータの区切りがすべて１３．２というのも不思議ですが、それ以上に、それなりの加速をしているのにこの燃費であることが驚きです。それまでのＶＷエンジンと比べ、高速のハイスピード領域での瞬間燃費が高いことは、エンジンの余裕からくるものでしょうか。オーナーの方ならおわかりですが、平坦路６速３０００回転ぴったりの運転を続けても、瞬間燃費は１４以上を示します。ＧＴＩでこうですから、新登場のＴＳＩを低負荷で走らせれば、更に素晴らしい燃費になるのでしょう。レギュラーとハイオクの違いはありますが、これまで乗った数台の国産２リッタークラスのどの車よりも、２割程度は燃費がよいのは立派です。

満足している点

なんといっても乗り心地が快適なことでしょうか。　さすがに、首都高の大きめのギャップがあるジョイントや地下鉄工事の道路では、ギャップ越えで大きな「音」がしますが、ショックはそれほどでもありません。普通の高速ではとても滑らかで、それでいて必要なロードインフォメーションはきちんと伝えてきます。静粛性も、試乗程度ではそれほど高いレベルだとは感じませんが、何キロ乗っても、耳の慣れで特定の周波数が耳に付くことがありません。自分の可聴周波数帯域にたまたま合っているだけかもしれませんが、ワーゲン車はどれも同じ傾向です。
ハンドリングの正確さも、すくなくとも常識的な走りしている限り、山道でも首都高でも、きわめて安心して走れる、優れたレベルにあります。ＦＲのライバルドイツ車のような軽快感はないですが、試乗で比べる限り、最新車同士の比較でも、ＧＴＩの方がブッシュのチューニングとスタビのバランスが自分の好みにあっています。加速については、ようやく慣らしが終わって、エンジンを高回転まで回すようになりましたが、ランタボやインテＲ以来、何年もハイパワー車に乗ってこなかったこともあり、４０００回転以上を使うことはあまりありません。ローギアで首都高や山道を走ったり、瞬間の加速で高回転域を使う程度です。
ＤＳＧは最初は面白いのでマニュアルで使っていましたが、昔、スポーティーＭＴ車を何台も乗ってきた割には、自分のシフトワークがヘタクソだと思えるほどＤＳＧのオートプログラムがよく出来ているので、最近はほとんどＡＴ状態で乗っています。燃費にも効果があるようです。

不満な点

一部で批判されていますが、確かにオートライトは、使いはじめは、なぜか明るいところに出てもつきっぱなしになり、手動操作をしてしまいますが、中央道や松本、高山界隈を走るにはとても便利です。オートワイパーも、雨滴センサーの感度ムラと車速応答とのアンバランスが若干気になりますが、これも運転には支障がないレベルでしょうか。しばらく気づかなかったのですが、後席のシートが平板で角度も含めて、乗り心地が不評のようです。広さは十分のようですが３時間ほど乗ると疲れるということです。国産車の同様の機能でもそうですが、サイドミラーのリバース連動は調整をうまくやって、かつ慣れないと、狭いところへのバック駐車ではかえって苦労させられます。ミラーのヒーターはパワーが弱いようで、一応雨滴は減るのですが、従来モデルのような強力なパワーはありません。標準装備のタイヤはグリップや良路での静粛性は申し分ありませんが、なぜかコンクリート舗装のザラザラした路面ではミシュランＰｉｌｏｔあたりより大きな音になってしまい、最初はビックリしました。　今のところ、エンジン警告灯（排気センサ）、ヘッドランプ結露、ミラーコントロール障害などのＧＯＬＦⅤおなじみのトラブルはひとつも発生していません。はじめての、ＶＷお膝元のドイツでなく南ア製のワーゲン車ということで品質に不安がありましたが、内装やエンジンルームの組み付けを見ている限り、品質管理はかつてのドイツ製と変わらないレベルに仕上がっています。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験