フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) 「ゴルフⅧ1.0eTSI試乗～まぎれもなくゴルフだが～」のユーザーレビュー

ゴルフⅧ1.0eTSI試乗～まぎれもなくゴルフだが～

2021.7.17

総評

最新型のゴルフを体感してみたく、ディーラーを訪問した。
走りの部分においてはまぎれもなくゴルフ、居室・荷室のパッケージングもほとんどいじられておらず、車幅が少し狭くなったのは好感が持てた（車両感覚としては7とほとんど同じ）。
強いて言えば、ドアトリムなどにコストダウンの痕跡が見えることくらいか。
新型ゴルフは、相変わらず中身の濃い車だと思うが、400万円超の大衆車と考えるとやはり二の足を踏んでしまう。
ゆえに★５つは素直にあげる気になれず、★４つ。
長年国産車に乗り慣れた人や、ミニバンなどからのダウンサイジングといった需要には、おすすめできる。
ただ従来のゴルフユーザー（特に7代目）には、もろ手を挙げてお勧めはできかねる。

満足している点

アイドリングオン、オフ時や発進時のギクシャクをマイルドハイブリッドが上手く補っている。

走り始めから、終始穏当かつスムーズな動き。ボディ剛性、乗り心地、ハンドリング、パワー感等々運転していて「ここがイヤ」という部分がない。
3気筒1リッターというネガはちょい乗りでは見付けられなかった。

不満な点

特徴的な太いCピラーのくの字の部分に、またキャラクターラインが入ってしまった。
物理スイッチが劇的に減った分、ブラインドタッチが難しくなった。（特にエアコン）
マイルドハイブリッド化した分、バッテリーの容量は明らかに大型化しているはず。3-4年後の交換時期にかかる費用がこわい。
日本に上陸しているゴルフⅧの1.0版は、ディスカバープロ及びテクノロジーパッケージ計40万円が全て装着されているとの由。
eTSI アクティブでも車両価格350万円になり乗り出し410万円になるとのこと。
私の甲斐性が無くなったのか、ゴルフが高くなったのか分からないが、少なくとも新車で欲しいと思う車ではなくなった。

デザイン

5

シンプルイズベスト、ベーシックカーの本分を忘れていない。

走行性能

5

街中でエアコン全開で走ったが、非力感は特になし。

乗り心地

5

しなやかで頼もしい足回り。

積載性

4

旧型とほとんど変化なし。

燃費

-

価格

3

総額400万円超えの「ピープルズカー」ってどうよという、もうひとりの自分がいる。
Cクラスの中古の方が、豊かなカーライフを送れるかのような錯覚に陥る。

故障経験