世界ラリーについて。知識がないので質問させて頂きます

Question

トヨタのヤリスですがコロンとしていて素人の私にはよく走るイメージの車とは違います。トヨタの86みたいなフォルムの方がスピーディーな感じで猛スピードが似合うように感じるのですが、フェラーリやポルシェみたいなのとか...
ラリーではクルマの規定があるのですか？
それともあのヤリスのような形がどんな道でも対応しやすいということでしょうか
素人の知りたがりですみませんが、教えてください。

補足

こんなにたくさん回答いただけて嬉しいです！ ヤリスである理由がわかって腑に落ちました！ 知らない単語がたくさんあるので調べて見ます。 追加で質問ですが、 ワイルドスピードに出てるような車達がレースする大会とかはないんでしょうか？ ディズニーのカーズみたいな感じとか！ F1は、マリオカートみたいな車で？ 好みの車の感じと違ってウーン(´･ω･`)という感じです

Answer 1

他の回答と重複しますが。
現在の世界ラリー選手権（ＷＲＣ）の最高峰クラスでシリーズチャンピオン争いをできる車のサイズ、構造、エンジン排気量は主催者の世界自動車連盟（ＦＩＡ）が決めています。
ここ10年くらいは、国産車で言えばヤリス、スイフト、デミオのような大きさに決められていますので、そのサイズ内でトヨタが選んだのがヤリスだったということです。
他の回答にＷＲカー（ワールドラリーカー）が現在使用されているように書いてありますが、このＷＲカー規定は2021年で終了し、現在ではラリー１というラリーカーの規定に変わっています。
ちなみにエンジンは1,600ccターボ、これにラリー１はハイブリッドユニットを積んでいるので瞬間的には500ps程度の出力が得られるモンスターマシンになりました。
ＷＲカーは市販車をベースに作らなければいけませんでしたので、市販車の設計段階からラリーで勝てるようなスタイリングや構造まで盛り込んでいました。
現在のラリー1の場合、サイズはほぼ同じですが、骨格は丈夫な金属製のパイプを組み合わせて作り、そこに外板を貼り付けるような構造になっていますので、市販車の影響は基本的に受けません。
見た目もある程度は拡大縮小（スケーリング）も許されていますので、極端な話が８６を縮小した形にすることもできます。実際にＭスポーツというワークス（参加チーム）は、協力を得ているフォードの少し大きめのピューマという市販車を縮小した形にして参加しています。
質問者さんが８６の方が速そうに思える、ということですがトヨタの判断でヤリスの形で参加している、ということです。
私も関係者ではありませんので推測ですが、ラリーに自動車メーカーが参加するのはイメージアップとそれを通じた販売数の増加が目的です。販売数が多くはない８６よりも全世界で販売しているヤリスの名前をもっと有名にしたい、ということなのかもしれません。
加えてラリー１の下にはラリー２等のラリーカーの車両規定もあり、そちらは市販車ベースになってきます。各自動車メーカーはそこにも自社のラリーカーを送り込み勝とうとしていますので、そことの関連性も狙っているのかもしれません。
残念ながらここ何年もワークスの数が増えずに現実にはトヨタと韓国のヒョンデの２ワークスが争っている少し寂しい状況です。Ｍスポーツはワークス扱いはされていますが、現実は極めてワークスに近いプライベーターという感じです。もっと参加ワークスが増えると良いのですが。
フェラーリやポルシェも参加してくれれば面白いんですが、どちらも大きな車なのでいくらスケーリングしても違和感はあるし、Ｆ１やサーキットの方が得意なので難しいでしょうね。
このようにＷＲＣとしての車両規則が決まっていて、参加するワークスと自動車メーカーの意向でどの市販車のイメージの形にするか決まっています、ということになります。
興味を持たれたようなので是非国内で開催されているラリーもご覧ください。
今年はまだ全日本ラリー選手権も観戦できます。
https://www.jrca.gr.jp
そして11月には世界ラリー選手権が愛知県・岐阜県で開催されます。
https://rally-japan.jp

追加の質問の件ですが、市販車のイメージを残して一緒に競争するのであればサーキットレースの方に多くあるのではないでしょうか。
ラリーカーのような車でよろしければ世界ラリークロス選手権でしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=2fcPJ8K5ad8

質問者からのお礼コメント

全てが知らないことばかりの貴重なご回答で、全部ベストアンサーにしたいくらいです！
親切に教えてくださった皆様ありがとうございました！
これを機に色々と興味を持って調べたいと思います
それと、世界ラリーのチケットが高くてびっくりしました（´-`）
伊勢神トンネルは神霊スポットで前回事故があったのにまたやるんですねぇ、、、(´･ω･`)

Answer 2

WRCに出すには、
市販台数の前にちゃんと4人乗りの車であることは大前提
フェラーリやらポルシェには無理難題を吹っ掛けてある
その上で、全長の規定で86でも長過ぎです。いわゆるコンパクトカーしかベースに出来ないよう規定で決まってます。

そして、お金のあるトヨタが作ってきたヤリスのように見えるだけのGRヤリスには、もう他メーカーは太刀打ちできません。

市販ベースのモータースポーツには、
スーパーGTやスーパー耐久、
カーズそのもののアメリカのNASCARなどありますが、
ワイスピのように何でもありありだとむしろスーパーGTのほうが近い

Answer 3

今のＷＲＣだと、水平対向エンジンが
レギュレーションで禁止されたのが大きいんじゃないですかね？
あと、時々みてますけどみんなグラベル(土や雪の上)で
ターマックラリーってやってるのみたことないし・・
土埃や雪を跳ね上げてはいますが、あまり速そうには見えない
４輪駆動でコンパクトなのが重要なんじゃないでしょうか？(あとトルク)
どう考えても空力が重要なレースに見えないですしおすし・・

Answer 4

見た目ヤリスでも中身は別物

Answer 5

ラリーもレースもコースに最適で最速な車を使用してる訳ではなく、レギュレーションと販売戦略で妥協した結果でしか無いです。

特にラリーは最適かどうか関係なく販売戦略に沿って宣伝したい車が参加してると思えば良いです。
参加台数確保の為に最近はメーカー間とFIAで事前に協議してますので販売戦略に沿ったレギュレーションに収束してます。
そのため最上位クラスのラリー1は昔のようなホモロゲモデルのような物を出さなくても参加可能になってますので、ベース車両自体の競技向けの素性の良さや戦闘力などは不要です(全く不要と言う訳でも無いけど)。

そんな事言っても市販車のGRヤリスは凄い性能じゃ無いか、と思うでしょうけど、いまのWRCヤリスはGRヤリスに見た目が似ただけのパイプフレームの横置き1600cc 4気筒 ハイブリッドでベースのGRヤリス由来はボディ形状だけでエンジンや駆動系などはベース車両と無関係です。
(市販車ベースの競技も有るのでGRヤリス 自体の存在意義は大きいですけどね)

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ラリー1

Answer 6

今の規定で参戦認められているトヨタの車両がヤリスであるって他に、ラリーでは「極力前後のオーバーハングがなく、スペアタイヤ含め車両中心に重量物を搭載する」ほうが有利なので、ハッチバックに競争力あるって事情もあります。

Answer 7

eyi********さんへ

既に付いている回答へ追加という事で。。。
ラリーだと、路面状況の視認性が重視されたりします。ので、少しでも目の位置が高い方が良い。
という事で、クーペのフォルムよりも眼の位置が高く取れる様な、アップライトな乗車姿勢が可能な車体形状が優先される事が在ります。

僅か1〜2cmでも違うモンなんですよ d(^^;) 自分で座席の取り付けで工夫してみたりすると判る

Answer 8

自動車競技では、参加車両に色々と規則（レギュレーション）があります。

現在の世界ラリー選手権は、『WRカー』という市販車を改造したクラスしか参加出来ませんが、このWRカーを『市販車』と判断するホモロゲーション（公認資格）は、『ベース車となるグレードモデルが連続した12カ月間に2500台以上生産され、且つ同型車全体で2万5000台以上生産されていること』とされています。
この台数、量販車のヤリスなら楽勝、トヨタ86でも条件を満たしそうですが、フェラーリやポルシェではムリでしょう。

また。
WRCに参戦しているメーカーは、主に『宣伝』のためにやっています。
高性能を示して、そのクルマの販売台数を増やすことが目的です。
そこで元々あまり販売台数を期待していないスポーツカーより、大量に売れてほしい量販モデルを参戦させます。

それがトヨタではヤリスだった、というだけです。
勿論、トヨタにヤリス以外で『知名度を上げて販売台数を増やしたい』と考えるクルマがあれば、今後それが参戦してくる可能性はありますが、しかし例えば86で勝ってファンにアピールしても、リヤシートが狭く実質2人乗りのクルマでは、大して売上は伸びないでしょうね。

Answer 9

ラリーとターマックレースでは求められる性能が違います。

ラリーは頑丈で軽いコンパクトカーのトルクが重視されます。
ターマックレースでは空力に優れたセダンカーのトップスピードが重視されます。

>それともあのヤリスのような形がどんな道でも対応しやすいということでしょうか

セダンカーがラリーに出ていた時期もありましたがハッチバックの方が頑丈、軽量で今のラリーでは殆どコンパクトカーです。