スズキ ソリオハイブリッド 「実用性の高さと経済性でライバルをリードする出来映え」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

一条 孝
一条 孝(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
3
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
5

実用性の高さと経済性でライバルをリードする出来映え

2023.1.19

年式
2020年12月〜モデル
総評
コンパクトなソリオは取りまわしやしやすく、それでいて2列目までの広さはミニバンと遜色のないレベルにある。サードシートは不要と考えている人にとってはもっとも合理的なモデルであり、経済性も優秀。200万円台のモデルとしては装備内容もよく、あらゆるユーザーにオススメすることができる。
満足している点
4人家族が使っても十分な居住空間がアリ、ラゲッジルームも広くなった。インテリアの質感もこのクラスとしては納得できるもの。センターメーターを踏襲することで運転席前にはインパネアッパーボックスが装備されるなど、収納やトレイが豊富に用意されている。
不満な点
クルマにさほど興味がないという人にとってはソリオとルーミーは同じように見えるかもしれない。ベースモデルの価格が安く、さらにトヨタブランドであることがルーミーの人気を支えている。個人的にソリオはもっと売れていいと思うし、ちゃんと内容を比べてみるとソリオの優位性は明らか。
デザイン

3

従来モデルに対して全長を80㎜延長したことでスタイリングに伸びやかさが増し、見た目にはミニバン的な雰囲気を印象づけるようになった。フロントマスクのインパクトではバンディットに分があるものの、標準タイプのデザインもなかなか精かんにまとめられている。
走行性能

4

試乗したのはマイルドハイブリッドを採用する「ハイブリッドMZ」。パワーユニットは1.2L直4にCVTの組み合わせだ。ライバルのルーミーよりも軽量かつパワー&トルクで勝るソリオは加速の伸びがよく、3気筒のルーミーよりもスムーズな走りが確かめられる。見た目から想像するよりも軽快な走りが得られ、首都高速の短い合流でもしっかりと加速してくれる。
乗り心地

4

4気筒のメリットは加速時のノイズや振動が3気筒よりも抑えられていること。マイルドハイブリッドはアイドリングストップからの復帰の際も無音で立ち上がり、耳障りなキュルキュル音を発しない。路面のギャップを通過する際の突き上げもおだやか。後席は足元が広く、左右別々にスライド機構が備わる。平板な造りのシートはサポート性はいまひとつだが、左右別々のアームレストを備えるなど、居心地はライバルよりもすぐれている。
積載性

4

全長を80㎜延長し、そのほとんどをリヤオーバーハングに充てられたことでラゲッジルームの奥行きは確実に長くなっている。機内持ち込み可能なキャリーバッグは立てて収納することができる。フロアはやや高めでも、スクエアな開口部の形状により、かさばる荷物が積みやすい。フロア下にはアンダーボックスも備わっている。
燃費

4

マイルドハイブリッドMZのWLTCモード燃費は19.6km/L。1Lエンジンを搭載するルーミー(18.4km/L)よりもすぐれている。2022年12月に追加されたハイブリッドSZはWLTCモード22.3km/Lの経済性をアピールする本格ハイブリッドモデル。経済性を重視するならこちらを選んだほうがいい。
価格

5

ソリオよりも売れているルーミーと比べると、全般的に高価な設定だ。しかし、ソリオにはACCやサイドカーテンエアバッグが備わるなど、装備内容の充実ぶりではソリオが有利。安く買えると言う点ではルーミーだが、内外装の質感や走行性能を踏まえると、ソリオのほうが魅力的に思えるだろう。
一条 孝
一条 孝
自動車ジャーナリスト
自動車専門誌の編集&ライターとして活動後、自動車ジャーナリストとして専門誌やWeb、タブロイド紙などに寄稿。運転する楽しさを追求するとともに、環境性能やパッケージングにもこだわりを持つ。これまで保有した車の大半はFRレイアウトのマニュアル車。日本自動車ジャーナリスト協会会員
スズキ ソリオハイブリッド 新型・現行モデル

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