現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【一騎打ち】どっちがいい? 人気者「ルーミー」と先駆者「ソリオ」を比較

ここから本文です

【一騎打ち】どっちがいい? 人気者「ルーミー」と先駆者「ソリオ」を比較

掲載 更新 79
【一騎打ち】どっちがいい? 人気者「ルーミー」と先駆者「ソリオ」を比較

勢い止まらぬトヨタ・ルーミー

執筆:Takahiro Kudo(工藤貴宏)

【画像】先駆者「ソリオ」/人気者「ルーミー」【比べる】 全126枚

編集:Taro Ueno(上野太朗)

トヨタ「ルーミー」が売れている。

毎月の新車販売ランキングを見ると、相変わらずトヨタ「ヤリス」がトップを走る状況が続いているが、興味深いのがそれに続く2位。

登録車(小型車と普通車を対象とし軽自動車は除く)のランキング2番手は、ルーミーという状況が今年に入ってからずっと続いているのだ。

ルーミーは、全長わずか3.7mしかない箱形のコンパクトカー。全高は1.7mを超えてスライドドアを組み合わせる。

小さい車体ながらリアシートをできるだけ後方に寄せて装着することで驚くほど広い後席スペースを用意するパッケージングが特徴である。

それはホンダ「Nボックス」をはじめ軽自動車でもっとも人気を誇るジャンルの「スーパーハイトワゴン」と同じ考え方であり、言うなれば軽自動車よりもひと回り大きな車体を持ったスーパーハイトワゴンだ。

ルーミーはトヨタから販売されている車種だが、開発や生産を担当しているのはダイハツ。OEMモデルとしてトヨタへ供給されている。

同じボディを使う兄弟車としてはダイハツ「トール」やスバル「ジャスティ」が存在。

また以前はトヨタから「タンク」という顔つきなどが異なるデザインの兄弟車も販売されていたが、2020年9月のマイナーチェンジを機にルーミーに統合された。

トヨタ販売店での全車種併売がはじまったことで存在意義が薄れたことが、その理由だ。

ルーミーはソリオをみて誕生

さて、そんなルーミーは現行モデルが初代に相当し、発売されたのは2016年11月(デビューから5年近く経つのに販売が衰えないどころか勢いを増したのが凄い!)。

しかし、ここで注目したいのはコンパクトカーに軽自動車スーパーハイトワゴンの考え方を持ち込んだ車種としてははじめてではないということだ。

スズキに「ソリオ」というクルマがあり、スライドドアを組み合わせる現在のパッケージングとなったのが2011年1月の2代目デビュー時だった。

そのソリオが、背が高いミニマムサイズのボディに両側スライドドアを組み合わせた2列シートコンパクトカーのパイオニアである。

ルーミーはそんなソリオの成功を見て開発された存在なのだ。

たしかに、それ以前からホンダ「フリード」「モビリオ」やトヨタ「シエンタ」など小さい車体ながら背が高くてスライドドアを組み合わせたモデルも存在した。

しかし、それらは3列車として開発されたミニバンであり、全長は4mを超える。

対してルーミーやソリオは、3列目を考えず後席(2列目)の広さに重点を置いた2列シート車として開発され、全長3.8mを割り込む超コンパクトボディなのがポイントだ。

というわけで、商品企画としては極めて似ているソリオとルーミー。

では果たして、両車の違いはどこにあるのだろうか。実用面を中心にチェックしてみよう。

ソリオが優勢 ラゲッジルーム

まずは車体サイズの比較だ。

実は、「現行モデルのソリオ」とルーミーでは車体サイズが微妙に異なる。

ソリオは2020年末にフルモデルチェンジしているが、それまでのモデルの車体サイズ(標準車)は全長3710m×全幅1625mm。

一方でルーミーは3700mm×1670mm。全長に関してはわずか10mmの差でしかなかった。

しかし新型ソリオのサイズは3790mm×1645mm。全長が伸び、ルーミーに対して90mmも大きくなったのだ。

実は、このソリオの全長拡大こそが実用面における両車の最大の違いにつながっている。具体的にいえば、積載性能に差をつけているのだ。

機内持ち込みサイズのスーツケースを基準に両者のラゲッジルームを比べてみよう。

ルーミーの場合、複数の機内持ち込みサイズスーツケースを積もうと思うと、リアシートを最後端から10cmほど前へスライドして「床上に4つ」となる。

その状態でも後席足元はゆったり広いし、積載量も必要にして十分だ。

一方ソリオは、リアシートスライドを最後部の状態で床上に5つ、さらに床下に1つと合計6つを積載可能。

ソリオのフルモデルチェンジにおける全長拡大はすべてが荷室長の延長に充てられていて、その結果として両車の積載量に差をつけているのである。

これが実用面における両車の最大の差といっていいだろう。

いずれにせよ、両車ともにパッケージングの緻密さに驚くばかりだ。

積載量 使い方ではルーミー優勢?

一方で、シートスライドを活用し、後席に人が座れる状態をキープしたままでの最大積載量ではルーミーが勝る。

その理由はシートスライド幅。ソリオのそれは165mm、ルーミーは240mmとルーミーのほうがシートを前へ出すことができるので、荷室奥行きを広げられるというわけだ。

つまり、後席スペースを最大にした状態での積載量を求めるならソリオ、後席に人が座れる状態での最大積載量を求めるならルーミーを選ぶといい。

また、後席の格納方法にも違いがある。いずれも格納時はフラットな床となるのだが、ソリオがワンタッチで簡単に後席を床下へ格納できる一方で、ルーミーは「背もたれを倒す」と「全体を床下へ沈める」の2アクションが必要で格納/展開の手間が多い。ソリオ優勢だ。

リアシートの左右分割は、ソリオが50:50でルーミーは60:40。いずれも左右独立でスライドと格納がおこなえるので大きな違いはないが、左右非対称のルーミーには狭い側の片側を格納しても(実際にはスペース的にきついが法律上は)後席に2人座れるというピンポイント的な長所もある。

もう1つ、ルーミーが優れているのは床の低さだ。

テールゲート開口部下端の地上高はソリオの665mmに対してルーミーは527mmと驚異的な広さで、これは自転車を積む際などに大きな意味を持つ。

またルーミーの床には反転すると現れる汚れ防止のマットが組み込まれていて、自転車を積む際に重宝する。

NAならソリオ ルーミーはターボ選べる 

気になる後席の広さは、両車とも互角。

どちらもリクライニング調整が可能。ただし後席センターアームレストの採用はソリオだけである。

実用面以外の大きな違いとなっているのはパワートレインだ。

ソリオは全車に排気量1.2Lの4気筒自然吸気エンジンを積むのに対し、ルーミーは排気量1.0Lの3気筒で自然吸気とターボを選択できる。

自動車税はルーミーがソリオより年間5000円安いものの、自然吸気同士で比べると魅力的なのはソリオだ。

出力&トルク(ソリオが最高出力91ps/最大トルク12.0kg-mでルーミーは69ps/9.4kg-m)で優り走りに余裕があるのに加え、気筒数が多いぶんだけエンジンのフィーリングも滑らかだからである。

一方でターボのメリットは大きく、ルーミーのターボ車は最高出力こそ98psと控えめだが、最大トルクは14.3kg-mもあるから加速の力強さは段違い。

郊外のバイパスや峠道、高速道路を走ることが多いならルーミーのターボ車を選びたくなる。

また、高速道路を走る機会が多い人にとっては周囲の流れにあわせて車両が速度を調整してくれるACC(アダプティブクルーズコントロール)の作動範囲も気になるところ。

ソリオ(一部グレードに採用)が全車速対応なのに対し、ルーミーの「カスタム」系グレードでは全車速対応の上に停止保持機能まで組み込む。

つまり渋滞する高速道路を走ることが多いなら、ルーミーのカスタム系グレードの魅力は大きいといえる。

同じジャンルでライバルとして存在するソリオとルーミーだが、細かく見ると違いがあり、選択の際には自分自身のカーライフが両車の優れた部分とどうマッチングするかを考えてみるのがいいだろう。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN

こんな記事も読まれています

時速50kmの速度差は「僕が覚えている限り初めて」とベアマン。コラピントのドライビングに不満、互いに敬意が必要だと主張
時速50kmの速度差は「僕が覚えている限り初めて」とベアマン。コラピントのドライビングに不満、互いに敬意が必要だと主張
AUTOSPORT web
祖父から孫へ継承された「日野コンテッサ」は21歳大学生が自ら整備しながら、家族の絆と名車の歴史を未来へと繋ぐ物語
祖父から孫へ継承された「日野コンテッサ」は21歳大学生が自ら整備しながら、家族の絆と名車の歴史を未来へと繋ぐ物語
Auto Messe Web
電撃引退の「りくりゅう」ペア! 過去には“高級外車”での2ショットに反響も!「2人とも本当にステキ!」「めっちゃ尊い…」とファンの声! “超リラックス”な極上オフショットが素敵すぎた!
電撃引退の「りくりゅう」ペア! 過去には“高級外車”での2ショットに反響も!「2人とも本当にステキ!」「めっちゃ尊い…」とファンの声! “超リラックス”な極上オフショットが素敵すぎた!
くるまのニュース
ディフェンダーの世界観を体感! 4月24~26日に高輪ゲートウェイシティでブランドポップアップイベント開催
ディフェンダーの世界観を体感! 4月24~26日に高輪ゲートウェイシティでブランドポップアップイベント開催
AUTOCAR JAPAN
ちょっと前までジャカルタ中心部はBEVバスだらけだったのに……再び「エンジンバスだらけ」になっている理由
ちょっと前までジャカルタ中心部はBEVバスだらけだったのに……再び「エンジンバスだらけ」になっている理由
WEB CARTOP
千葉の「あとちょっと延伸してくれたら…」な道路に橋脚ニョキニョキ!  ここができれば「環状線」完成 激混み“湾岸道路”を変える?
千葉の「あとちょっと延伸してくれたら…」な道路に橋脚ニョキニョキ! ここができれば「環状線」完成 激混み“湾岸道路”を変える?
乗りものニュース
電子制御サスが荒れた道をいなし、ウイングレットが風を裂く! スズキ「GSX-S1000GX」2026モデルが4/23に発売
電子制御サスが荒れた道をいなし、ウイングレットが風を裂く! スズキ「GSX-S1000GX」2026モデルが4/23に発売
WEBヤングマシン
千葉~東京のメインルート「国道357号」“地獄の渋滞”解消に一歩前進! ゆくゆくは「無料で信号ゼロ」道路に大変貌!? 市川の“最悪の渋滞ポイント”「塩浜立体」完成に近づく
千葉~東京のメインルート「国道357号」“地獄の渋滞”解消に一歩前進! ゆくゆくは「無料で信号ゼロ」道路に大変貌!? 市川の“最悪の渋滞ポイント”「塩浜立体」完成に近づく
くるまのニュース
レッドブルが技術部門の組織変更を発表。7月にはフェラーリやレーシングブルズに所属した技術者も加入へ
レッドブルが技術部門の組織変更を発表。7月にはフェラーリやレーシングブルズに所属した技術者も加入へ
AUTOSPORT web
シトロエンのフラッグシップSUV、新型『C5エアクロス』発売 最新ハイブリッド搭載 価格は535万円から
シトロエンのフラッグシップSUV、新型『C5エアクロス』発売 最新ハイブリッド搭載 価格は535万円から
AUTOCAR JAPAN
ハリアーのカーオーディオを刷新、フォーカル『ユートピアM』が描く上質サウンドとは[Pro Shop インストール・レビュー]by サウンドステーション クァンタム 後編
ハリアーのカーオーディオを刷新、フォーカル『ユートピアM』が描く上質サウンドとは[Pro Shop インストール・レビュー]by サウンドステーション クァンタム 後編
レスポンス
ローラン・ギャロスの気品を纏う次世代EV。新型「ルノー 4」が提示するスポーツシック
ローラン・ギャロスの気品を纏う次世代EV。新型「ルノー 4」が提示するスポーツシック
LEVOLANT
ヤマハの扱いやすい「スーパースポーツ」が更に進化!! クルーズコントロール追加&シート高5mmダウンでよりフレンドリーに!! 「YZF-R7」2026年モデル発売
ヤマハの扱いやすい「スーパースポーツ」が更に進化!! クルーズコントロール追加&シート高5mmダウンでよりフレンドリーに!! 「YZF-R7」2026年モデル発売
バイクのニュース
【話題のクルマ最新事情】マツダCX-60 & CX-80は「ドライバーズGT」の新たな提案。FRプラットフォームと直6ディーゼルに気持ち昂る
【話題のクルマ最新事情】マツダCX-60 & CX-80は「ドライバーズGT」の新たな提案。FRプラットフォームと直6ディーゼルに気持ち昂る
カー・アンド・ドライバー
“1450km”も走れる! 日産「新型SUV」“NX8”を日本初公開! シンプルで美しい「スッキリ顔」デザイン採用! “冷温庫”まで搭載した「技術の日産」らしい“先進モデル”中国仕様とは!
“1450km”も走れる! 日産「新型SUV」“NX8”を日本初公開! シンプルで美しい「スッキリ顔」デザイン採用! “冷温庫”まで搭載した「技術の日産」らしい“先進モデル”中国仕様とは!
くるまのニュース
「北斗星の機関車」天敵はまさかのネズミ!? 「何とか直して動かしたい」満身創痍のDD51を世話する日タイ合同チームの奮闘
「北斗星の機関車」天敵はまさかのネズミ!? 「何とか直して動かしたい」満身創痍のDD51を世話する日タイ合同チームの奮闘
乗りものニュース
【カワサキ(KAWASAKI)エリミネーター全史】最速マシンの心臓を持つ“ドラッガー”から、Vツイン、そして深化する現行モデルへの軌跡
【カワサキ(KAWASAKI)エリミネーター全史】最速マシンの心臓を持つ“ドラッガー”から、Vツイン、そして深化する現行モデルへの軌跡
WEBヤングマシン
約375万円! トヨタ「“新”ヴォクシー」改良モデル発売へ! お手頃サイズ&「精悍2段ライト」採用の「キング・オブ・3列中型ミニバン」 上質感アップした“熟成”最新モデルの内容とは?
約375万円! トヨタ「“新”ヴォクシー」改良モデル発売へ! お手頃サイズ&「精悍2段ライト」採用の「キング・オブ・3列中型ミニバン」 上質感アップした“熟成”最新モデルの内容とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

79件
  • 私はトヨタファンですが、これだけはスズキソリオの圧勝。
    乗り心地も、燃費も。内装の質感も。
    ソリオの真似したルーミーは後だしのくせに燃費ダメ、安全装備ダメ、乗り心地ダメ。
    値段だけ一丁前に高価格です。
    ルーミーのカスタムやらターボ買うなら、シエンタの標準グレード楽々買えますよ。
    ルーミーかうならNAの質素なグレード一択。
    またはタントですね、マジで。
  • 販売力以外、ルーミーに有利な要素は無いと思うけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

164 . 8万円 177 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4 . 8万円 328 . 0万円

中古車を検索
スズキ ソリオの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

164 . 8万円 177 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

4 . 8万円 328 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村