スバル XV のみんなの質問

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スバルXVに乗ろうと考えているのですが、XVはAWDと書いてあったのですが、AWDとはフルタイム四駆の事ですか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

「フルタイム4WD」という言葉の意味から、これのみが「AWD(全輪駆動)」と呼ばれるべきと思います。しかし、フルタイム4WDではない四輪駆動車でもAWDというバッジをつけているケースもあります。4WDとAWDの違いを含め、以下にご説明申し上げます。

■ パートタイム式4WDはAWDではない

分かりやすいところでは、昔ジープのように手動で四駆へ切替する「パートタイム式4WD」については「AWD(全輪駆動)」とは呼びせん。なぜかというと、パートタイム式4WDは、四輪を駆動するドライブトレインは持っていますが、通常は2WDだけで走行し、オフロード走行等の緊急時のみ4WDに切り替える仕組みだからです。車両の一生のほとんどを2WDで走ることが多く、これを「AWD=全輪駆動」と呼ぶには不十分なポジションにあるからです。この種の四駆は、一般的には「4WD」または「4×4(フォーバイフォー)」と呼ばれていますね。

■ AWDという言葉の普及

昔から「AWD」という言葉はありましたが、実際によく使われ始めたのは1980年以降になります。これはアウディ・クワトロの登場によって、「センターデフ式フルタイム4WD」が普及したことと大きく関係しています。それまでは先に登場した「パートタイム式4WD」が主流でしたが、これはオフロードでしか4WDにしませんでした。しかし、フルタイム4WDは常時4WDで走行し、それはオンロードでの運動性能を高める目的もあったことから、これまでの四駆の常識をブレークスルーしました。各社挙ってセンターデフ式フルタイム4WDをリリースしましたが、そこで、これまでの「パートタイム式4WD」との差別化のために、常時全輪が駆動していることを示す意味で「AWD (All Wheel Drive)」という名称を各社使い始めたのです。

■ スタンバイ式4WDは「AWD」か?

「センターデフ式フルタイム4WD」は正真正銘の全輪駆動=フルタイム4WDです。しかしながら、四駆システムのコスト増や重量増の問題でセンターデフ式フルタイム4WDを採用できないケースが多くなっています。特に、世の中で一般的となったエンジン横置FF車の場合、センターデフ式フルタイム4WDにするには複雑な機構を要します。それによる駆動ロスも大きくなるため、燃費と価格が重要な昨今では、より簡素な「スタンバイ式4WD」が中心となっています。

<スタンバイ式4WD>
例えば、FFベースのスタンバイ式4WDの場合、エンジンの出力は前輪に直結しています。勿論、後輪はプロペラシャフトで繋がれていますが、通常の直進走行ではほぼ前輪駆動で走行します。どのように四駆になるのかというと、前後輪の間に油圧式カップリングを装備していて、この装置は入口と出口で回転差が発生すると装置内の油圧を高めて直結に近づけようとします。なので前輪が空転などすると、前後輪に回転差が生まれて装置内の油圧が高まり後輪が動き始めます。滑らないための四駆なのに、滑ってからでないと四駆にならないので「なんちゃって4WD」とも呼ばれていますが、何といっても軽量安価に4WDが作れるので今では世の中の主流です。この「スタンバイ式4WD」は「パートタイム式4WD」のように手動で四駆へ切り替えるのではなく、車両側で勝手に四駆にします。そのため、ズズキ等の一部のメーカーが簡素なスタンバイ式4WDであるにもかかわらず、カタログに「フルタイム4WD」と背伸びした記載をしているケースがあります。間違えて買ってしまった人もいるほどなので、いつか消費者庁のメスが入るでしょう。

<アウディやスバルのアドバンテージ>
一方、スバルやアウディは、なんと元はFF車なのにエンジンは縦置なので、プロペラシャフトをリアまで伸ばせばシンプルに本格的な4WDができてしまいます。この2社は乗用型4WDで圧倒的なアドバンテージがありますが、それはこのエンジン縦置FFベースだからです。前輪も後輪も少ないパーツでシンプルに強靭なドライブトレインを組めてしまうのです。さらにスバルは左右対称かつ低重心の水平対向エンジンを積んでいるので、他メーカーからしたら反則といえるほど四駆に有利な構造になっています。これをスバルでは「シンメトリカルAWD」と呼んで差別化しているわけです。確かに「AWD」を名乗るに相応しい構造ですね。

<AWDを名乗るクルマたち>
それに比べると「スタンバイ式4WD」は常時四輪に駆動配分されているわけではなく「全輪駆動」を語るのは無理があります。なので基本的にはAWDの名称を使っているスタンバイ式4WD車は少ないのですが、罰則があるわけではないので、スタンバイ式4WDでも「AWD」のバッジをつけている車両が存在します。

例えば、マツダの「i-Active AWD」というのは、平凡なエンジン横置FFベースのスタンバイ式4WDなのですが、20個以上のセンサーを駆使してジェイテクト製の電子制御カップリングや電子デバイスを統合制御して、滑る路面ではフルタイム4WDに近い性能を持たせています。スタンバイ状態で若干リアに駆動力は発生しているので「AWD」を語れるとの判断もあるのかもしれません。また、トヨタのスタンバイ式4WDには2種類ありますが、1つは典型的なスタンバイ式4WDである「アクティブ・トルク・コントロール4WD」というものと、もう1つはレクサスNX等に搭載される「ダイナミック・トルク・コントロールAWD」というものです。後者には「AWD」という名称が使われているのは、マツダと似たような電子デバイスとの統合制御を行っているからですね。なので差別化のために「AWD」とあう呼称をつけて大丈夫という判断のようです。ホンダはSH-AWDは「AWD」を語るに足る制御を行っていますが、ヴェゼルAWDに搭載される「リアルタイム4WD」は、電子デバイスと連動させたとしても、AWDを語るには背伸びした表現と思います。こうした事例から、「4WD=AWD、単に呼び名が違うだけで同じもの」という拡大解釈が増えてしまったようです。メーカーも高度に見せたいのでAWDを使いたがりますね。それが現状ですが、今後は徐々に拡大解釈が進んで「AWD」という名称をつけるメーカーが増えそうです。無論、6輪駆動の6輪車等もAWDには変わりないですし、アメリカでかつて「The Four Wheel Drive Auto Company」というメーカーがあった時代は、商標の関係で4WDを使わない競合もありました。しかしながら、AWDという言葉を明確に使うようになったのは、1980年以降であり、フルタイム4WDの台頭が影響しています。

長くなり失礼いたしました。また、読んでいただきありがとうございました。何かご不明な点がございましたら、追加でご質問いただけましたら回答申し上げます。

質問者からのお礼コメント

2017.1.15 22:01

わかりやすい回答ありがとうございました

その他の回答 (4件)

  • 厳密には違います。
    スバルの場合はフルタイムしかないので必然とフルタイムになりますけどね。

    AWDとは世界標準の四輪駆動の呼び方。
    4WDとは日本独自の四輪駆動の呼び方。

    フルタイムだろうがスタンバイ式だろうが4輪で駆動する事がある車はすべからくAWDで間違っていません。

    スバルは呼称を世界標準に合わせただけだったりします。
    (これは社長がかつて話している事)

  • スバル車の場合は、そのとうりです。

    http://www.subaru.jp/brand/technology/technology/driving_awd.html
    ↑参考にして下さい。

    スバルXVは「アクティブトルクスプリットAWD」です、
    60:40〜50:50で切り替わります。

  • AWDとはフルタイム四駆の事ですか?

    そうです

    回答の画像
  • 四駆は単純に4輪が駆動するもので
    AWDは四駆プラス電子制御が付いた物を言います
    FFの時もあれば比率で制御する物も含まれます
    フルタイムやパートタイムを付けない物でしょうね

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