2017年5月
■2017年5月
スバルは、クロスオーバーモデルの「スバルXV」をフルモデルチェンジして、2017年3月9日に先行予約を開始し、同年5月24日に発売した。
2代目となる「スバルXV」は、「Fun Adventure」をコンセプトとする都会的で洗練されたデザイン、すぐれた走破性、世界トップクラスの安全性能を備えたクロスオーバーSUVだ。
ベースとなったのは先代と同じくインプレッサスポーツ。スバル共通のデザインフィロソフィー"DYNAMIC×SOLID"を採用したエクステリアは、力強いSUVテイストと取り回し性のよさ、実用性を兼ね備えた仕上がり。ボディは全長4465mm×全幅1800mm×全高1550mm、ホイールベース2670mmと、全高以外は先代よりもわずかに拡大している。
インプレッサスポーツ同様、次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用し、すぐれた操縦応答性と操縦安定性をアピールポイントとしている。背の高いSUV特有のロールを抑え、危険回避性能を大幅に向上させたという。さらにAWD制御システム「X-MODE」をXVでは初採用。200mmのロードクリアランスを兼ね備え、本格SUV並みの悪路走破能力を実現させている。
インテリアの基本デザインもインプレッサスポーツと共通ながら、インテリアの各所にオレンジステッチをアクセントとして加えることで遊び心やアクティブ感を表現。シートは4種類のシートトリムを設定し、適度な高さのヒップポイントにより、スムーズな乗り降りが行える。
パワーユニットは直噴化された2.0リッター4気筒、さらにXVでは初となる1.6リッター4気筒を搭載する。2.0リッターエンジンは最高出力113kW(154ps)、最大トルク196Nm、1.6リッターエンジンは85kW(115ps)、148Nmの実力を有する。トランスミッションはリニアトロニック(CVT)のみでMTは未設定。アクティブトルクスプリットAWDを全車標準装備し、シンメトリカルAWDの走破能力をさらに高める「X-MODE」も採用されている。
足まわりは前ストラット、後ダブルウィッシュボーン。サスペンションは取り付け部剛性を高めることでダンパーの動きをスムーズにし、減衰力を最適化している。さらにリヤスタビライザーをボディに直接取り付けることで車体の揺れを抑制。また、サスペンションは構造を刷新することで剛性アップを実現し、ボディもフレームワークを一新することで従来型に対して+70~100%の大幅な剛性アップを実現した。
新プラットフォームの採用によって衝突安全性能は大幅に向上。衝突時のエネルギー吸収量を増大して乗員保護性能を一段と高めている。ボディ構造の最適化と高張力鋼板の適切な配置により、質量増を抑えながら衝突安全性をレベルアップしている。運転支援システム「アイサイト(ver.3)」は全車に標準装備となる。