スバル インプレッサ スポーツ のみんなの質問

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先日インプレッサスポーツの4WD(AWD)マニュアル車を購入したのですが装着されているタイヤが前後で違うメーカーのものとなっておりました(フロントは国産、リアは海外)ホイールは純正でサイズ自

体は前後共に同じだとは思いますが、調べてみると4WD車はセンターデフが焼けるだのなんだのでタイヤは全部同じ物にしないとヤバいみたいな話を目にしたのですが実際どんなものなのでしょうか?、当方車の使用方法としては普通に毎日30キロ程の通勤、時々高速使用程度です。

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ベストアンサーに選ばれた回答

大原則のお話としては、前後で同サイズ同銘柄で、前後を指定空気圧にするというものです。また、交換の際には4輪同時に新品交換というのが基本です。ここで最も重要なポイントは、4輪とも走行時のタイヤ外径を同一にすることですね。メーカー側のお話は4輪の外径に差が出るようなことは避けてほしいということです。差が出る要素は以下の通り。

<タイヤ銘柄>
まず、タイヤは同じサイズでも銘柄によって外径が異なる場合があります。以下、ヨコハマタイヤの「195/65R15」を例に外径を記載しましたが、銘柄によって外径が微妙に異なります。4輪の銘柄を揃えてほしいといわれるのはそのためなのですね。また装着するリム幅が変わるとタイヤ外径も変わりますのでリム幅も前後同じというのが基本です。

195/65R15 標準リム幅6インチ
・理論計算値=外径634mm
・Blue Earth1 EF20=外径 637mm
・ADVAN dB V551=外径 633mm

<空気圧と摩耗>
例えば、スバルの場合は、前輪の方が指定空気圧が高めになっていますが、これはフロントの方が重たく前輪の方が潰れて外径が小さくなるのを防ぐためです。また、擦り減ると外径が小さくなりますから、1輪だけ新品に交換は避け、4輪一緒に新品に替えるということですね。

従って、外径そのものが大きくなっても、小さくなっても、4輪同じであれば機構上は問題ないということになります。

■ 外径差があると何が問題か?

一般論として、前後で外径差が出ていると前後輪をつなぐデフ類が徐々に過熱していき、最悪の場合は車両火災に至る場合があります。これは実際に結構発生しているので、国土交通省やJAFなどでも注意を呼び掛けていますね。特に高速での長時間移動でリスクが高まります。

<ご参考:国土交通省>
http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/carsafety_sub/carsafety001.html

・・・と、冒頭からここまでのお話は、教科書通りのことで、実際のところについてお話をしておきますね。

<前後差が全く同じにするのは難しい>
まず、自動車というのは、走っていると気が付かないうちに空気圧が減ったり前輪のみ摩耗したりします。また、4名乗車と2名乗車では前後輪の外径が変わってしまいます。従って、極端な差でなければ多少の前後差があっても機構に問題がないように予め設計をされています。とはいえ、程度問題なのであまりに大きな差がある場合はトラブルになりますので、4WD車の空気圧やタイヤ摩耗には注意を払う必要があります。

<4WD機構によって異なる>
次に、4WDとはいっても沢山の機構があり、前後の外径が出ても問題のない機構のものもあれば、問題があっても過熱してくると安全装置が働いてクルマ側で2WDに切り替えてしまうものなどもあります。上記の多少の前後差を超えた状態で高速走行をして確実に問題になるのは・・・

・フルタイム4WDでセンターデフに機械式LSDやビスカスLSD装着車
・スタンバイ式4WDで機械仕掛けで4WDに切替車両(例ビスカスやRBC)

・・・となります。インプレッサスポーツのAWDのMTに関しては上記に該当します。

■ インプレッサスポーツの四駆システムについて

スバルには数種類の4WDシステムがありますが、インプレッサスポーツのMTに関しては「ビスカスLSD付 センターデフ方式AWD」というものです。具体的な制御方法を知ると、そこからトラブル発生のイメージがわきやすいと思います。

まず、センターデフ式フルタイム4WDというのは、正真正銘本格的なフルタイム4WDです。センターデフの「デフ」というのは「デファレンシャルギア」のことで、2WDでも左右の駆動輪の回転差を差動制御する優れものです。一方、デフギア(オープンデフ)の欠点は駆動輪の片側が滑るなどして空転すると、反対側の車輪へ駆動力が伝わらなくなり、進めなくなることです。そのためLSD(リミテッド・スリップ・デフ)を入れることで不用意な空転を防ぎ、トラクションを確保するなどしている車種もありますね。

この左右輪に使うデフギアは、エンジンからの出力を受けて左右輪に分配します。このデフギアを前後輪の間に使用したのが「センターデフ」です。エンジンの出力は1度センターデフが受けて前後輪に分配します。このセンターデフがオープンデフであれば前後輪の外径が異なっていても四駆の機構は壊れません。左右のオープンデフが左右に回転差があっても問題ないのと同じです。しかし、センターデフがオープンデフの場合、前輪のみ空転しても、後輪のみ空転してもクルマは進みません。これでは困るので、インプレッサスポーツのMTのAWD仕様では、センターデフに「ビスカスLSD」を装着しています。これにより、前輪が空転しても後輪にじんわり駆動力が伝わり、後輪が空転しても前輪にじんわりと駆動力が伝わる仕組みとなっています(注:ビスカスを使ったスタンバイ式4WDとは異なるものです。)

この「ビスカスLSD」というのは「ビスカスカップリング」を利用したものですが、装置の内部はネバネバとした粘液と沢山の金属板が密封されています。前後輪で回転差がない時はこの装置には何も圧力はかかりません。前後輪でわずかに回転差が出た時には、粘液を通じてデフの働きを制限します。さらに回転差が広がってくると粘液が膨張して金属板を押し付け直結にしようと頑張ります。しかし完全に直結になるほど強い圧着ではありません。コーナリングなどでの前後回転差では、じんわり効くので「タイトコーナーブレーキング現象」が起こらず、アンダーステアも起こりにくいです。一方、前輪または後輪のみが空転した時には、前後の回転差が大きいので直結に近づき走破性が高まるということになります。・・・という仕組みです。

なので、前後輪でわずかな回転差であればいいのですが、回転差がある一定以上の差になるとビスカスが過熱して故障、または炎上ということなるわけですね。概ね前後のタイヤの外径比は1%以内というところまでは許容範囲と思います(保証できる値ではありません)。

一方、自動車メーカーやディーラー等ではシビアで、何かしら駆動系にトラブルが発生した場合、純正指定でないサイズのタイヤを入れていると、それがメーカーが責任のトラブルであっても保証されない恐れがあります。なので、色々なリスクを回避する意味でも、前後の銘柄は合わせておいた方が賢明と思います。

以上長くなり失礼いたしました。何かご不明な点がございましたら、追加でお問い合わせいただけけましたら幸いです。

その他の回答 (6件)

  • 前後で同じサイズであればメーカーや銘柄が違っても問題は無いです。


    ワタシ、4駆でスタッドレスは前後で違うメーカーで同サイズのを履かせていますが、もう6年以上も無問題です。

  • 取り扱い説明書をお読みいただければ答えが出るかと思いますが。

    同一サイズ、同一メーカー、同一銘柄及びパターンで4輪揃えなければ車両火災になる恐れがあると明記されているので、それに従わず問題が起きれば自己責任ですよ。

  • 通勤に使う程度じゃ気にする程のことじゃ無いよ。

  • 恐らく前オーナーが4駆のタイヤサイズは基本前後同メーカー同種類ということを知らなかったと思います。ローテーションをしないでフロントが減ったため前2本だけを交換した可能性があります。タイヤは新品でも同サイズでもメーカー、種類によって外径が変わります。更に今回の場合は前後どちらか減ったためどちらか2本だけを交換したと思われます。前後のタイヤ外径の違いにより回転差で常にセンターデフが働き続け故障することがあるのは本当です。今前後で外径が異なっていますので故障のリスクを避けるのであればタイヤ4本を同メーカー同種類に交換したほうが良いですね。

  • タイヤの前後の外径がちがっていても問題ありません

  • タイヤの外径が同じなら問題有りませんよ。

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