ルノー メガーヌ (ハッチバック) 「CVTのフィーリングが何とも古い 日本ではニッチでマニアックなメガーヌも、驚くなかれ、ヨーロッパ市場ではゴルフと同じくらい“フツウ"のクルマ」のユーザーレビュー

CVTのフィーリングが何とも古い 日本ではニッチでマニアックなメガーヌも、驚くなかれ、ヨーロッパ市場ではゴルフと同じくらい“フツウ"のクルマ

2011.12.31

総評

CVTのフィーリングが何とも古い
日本ではニッチでマニアックなメガーヌも、驚くなかれ、ヨーロッパ市場ではゴルフと同じくらい“フツウ"のクルマである。欧州Cセグメントにおいて、フォルクスワーゲン ゴルフに対抗できるモデルはといえば、オペルアストラとフォードフォーカスの日本未輸入2モデルに、このルノーメガーヌくらいのもの、という状況なのだった。
3世代めとなる現行メガーヌのデビューは、2008年のパリショーだったから、もうかれこれ3年も前の話である。RSこそ先に入ってきていたものの、ノーマルモデルの日本導入が遅れた要因は、本国デビュー当初から当然のように2ペダルモデルの設定がなかったため。5ドアハッチバックモデルと右ハンドル+CVTが世に出るのを待っていたというわけだ。
ちなみにこのメガーヌIIIにおいてCVTが積極的に導入された理由は、2ペダルオンリーの日本市場を考えて、では当然ながらなく、ロシアなど新興市場における需要を配慮した、という。
ルノージャポンによって日本向けに供給される(フツウの)メガーヌは、プレミアムラインとGTラインの2グレードのみ。GTラインはルノースポールがアシ回りをチューニングしており、プレミアムラインよりもスピリングレートやダンパー減衰力が上げられている。車高も12mm、重心高に至っては30mmも低められた。

満足している点

インテリアとエクステリア
先代のメガーヌは、ルケモンデザインのシャポールックスで、非常に個性的なカタチをしていた。唯一無比であったと言っていい。それから比べると、がらりと姿を変えてのフルモデルチェンジとなった。
その背景には、コンパクトハッチバックモデルといえばゴルフ、というマーケットへの挑戦があるように思う。ゴルフがあまりにも強過ぎるゆえ、ゴルフとは180度異なるデザイン言語を採用したなければならなかった、という事情は以前から続くものだが、このたびキーワードとなったのは“エアロダイナミクス"であり、結果、立ち上がり気味のシャポースタイルを捨てて、低く幅広く身構えるデザインとなったのだろう。なるほど、ゴルフとの違いは明確で、誰も新型メガーヌを見て“ゴルフっぽいカタチ"とは言わないはず。
そんなメガーヌの方針転換が、どうやらアンチゴルフ派にとっての“正解"であったことは、その後にモデルチェンジしたアストラやフォーカス、さらにはアルファロメオジュリエッタなどの姿を見れば明白だ。彼らも一様にエアロダイナミクスを意識して、低く構えてみせた。エクステリアデザインでは、Cセグメントは事実上、ゴルフ対他モデルという図式が完全に成立している。

不満な点

1.CVTのフィーリングが何とも古い
2.絶妙な乗り心地。GTラインでもふくよかだ
3.頃合いの値段ではあるが、リセールは弱い
4.GTラインならいっそ6MTの方が良かった

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験