日産 ティアナ のみんなの質問

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ミニバンやSUVって酔いやすいですか?

ミニバンやSUVってセダンとかハッチバックなんかに比べると重心が高いですよね?
そうなるとやはり酔いやすいのでしょうか?
それとも、そうならないよう何か対策が施されていたりするのでしょうか?
(例えばサスペンションやショックアブソーバーをより良質なものにするなど)

乗り物酔いしやすい人を頻繁に長時間乗せる場合は、ノアやセレナ等よりもレガシィやアテンザなんかの方がいいでしょうか?
ハリアーやエクストレイルよりマークXやティアナの方がいいですか?
使い勝手等は置いといて、乗り物酔いという観点から見るといかがでしょうか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

●クルマ酔いとは?
自動車に乗車していて酔う主原因は,下記のアンマッチから発生します。

・左右および上下の振動により乗員の身体が動く運動から感じる位置の認識
・乗員が視覚から得られる位置の認識

●例えば?
旋回時,遠くの景色を見ているとあまり気になりませんが,近くの景色を見ていると,車両の動きから感じられる情報と目で見た情報がずれるため気持ち悪くなります。

運転者が酔いにくいのは,車両の動きを自分で制御しているため,視覚情報とのずれが少ないためです。

●運転者が酔うのは?
初代の三菱パジェロのようにサスペンション・シートが装備されていると酔いやすくなります。これはオフロードでの上下振動を吸収するための非常に柔らかいシートで,オフロードでは,上下動をいなすことができ,快適ですが,一般道の旋回などでは,非常に違和感を感じ,運転者なのに酔ってしまいます。

●特に酔いやすいのは?
サスペンションが比較的硬いと,車両の動きと乗員の動きが比較的近いのですが,非常に柔らかいサスペンションですと,大きなロールを発生したり,前後のピッチングが大きくなり,視覚情報とのずれが大きくなって酔いやすくなります。

●どうしてミニバンは酔いやすいのか?
ミニバンは,車高が高く,重心位置が高いため,ロール(横方向への傾き)が大きくなります。ロールの角度は下式で表現できます。

ロール角 = (バネ上質量×バネ上質量センタとロール軸の距離×車速×旋回角速度)÷(前後サスペンションのロール剛性 - バネ上質量×重力加速度×上記の距離)

この式から,バネ上質量のセンタが高いほど,ロール軸との距離が大きくなります。これにより

分子 = 大きくなる
分母 = 小さくなる。ただしバネが硬いほど,ロール剛性が高いので,ロール角は小さくなり,上下振動の吸収が小さくなり,ポンポン,はねるようになる

つまり重心が高いと,ロール角は大きくなります。

●どうしてミニバンでも差があるのか?
サスペンション形式が異なるからです。

ミニバンのフロント側サスペンションはマクファーソン・ストラット式が多く,一部,ダブル・ウィッシュボーン式があります。一方,リヤ側は大半がトーション・ビーム式で,一部だけがマルチリンク式あるいはダブル・ウィッシュボーン式を使っています。

リヤ側サスペンション:
トヨタ ノア/ヴォクシー,エスティマ,アルファード/ヴェルファイア … すべてトーション・ビーム式
ホンダ ステップワゴン=トーション・ビーム式,エリシオン=ダブル・ウィッシュボーン式
日産 セレナ=トーション・ビーム式,エルグランド=マルチリンク式
マツダ MPV=マルチリンク式

●どうしてトーション・ビーム式を使うのか?
最大の理由は,部品点数が少なく,コストが安いことです。さらに左右輪が剛性のある板(トーション・ビーム)でつながっているため,後輪のトー角(左右へ微妙に曲がる角度)が付きにくく,旋回時,トーアウト(後輪が旋回円の外側を向くこと)になりにくくなります。もしトーアウトが大きいと,車体後部が外に振られる形になり,不安定になります。
つまりトーション・ビーム式は,トー変化が少ないサスペンションといえます。

●トーション・ビーム式の何が悪いのか?
左右輪がつながっていますので(剛性はあるが),左右のどちらかがバウンド/リバウンドすると,その上下動が,もう片輪にも入ります。
旋回時,ロール角が大きいと,後輪の外側輪は沈み込みます(=バウンド側)。これにより内輪側もサスペンションが縮む側(=バウンド側)になります。ところがロール角が大きいため,車体の旋回内側は上に浮きます。これにより,後輪内側は路面と接地しなくなります。これにより車両の操縦安定性は不安定になります。
このため高級車は,後輪サスペンションにトーション・ビーム式を使わないのが常識です。

●日本では?
日本でも,やはりロールが小さいセダンタイプがお奨めです。ミニバンは空間が十分あり,一見,楽な移動に思えます。しかし実際,長距離になると,同乗者が快適に睡眠できることが重要であり,広い空間は不要です。そうなるとセダンでロールの少ないクルマが良いとおもいます。

●もうひとつ重要なのは?
サスペンションも重要ですが,もうひとつ重要なのは,シートのホールド性です。これはドイツ車が圧倒的に優れています。シートに座るとき,座布団を使ったり,コートを着たままでは,ホールドできません。しっかしシートの密着しておくと,驚くほど,疲れにくくなります。これは適度な硬さにより,臀部の一部に大きな圧力がかかることがありません。つまり臀部全体にうまく圧力が分散します。これにより鬱血しにくいからです。
プライスは高いのですが,1000kmくらいの長距離走行なら,ドイツ車がお奨めです。

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

2012.1.4 22:37

皆さん詳しいご回答ありがとうございました!
大変勉強になりました。
今後の車選びの参考にさせて頂きます。

その他の回答 (7件)

  • セダンに比べたら、頭の位置が高く、カーブでロールした時、ロールする角度は同じでも、頭の移動量はSUVやミニバンの方が大きくなります。なので、酔いやすいと言えます。ただ、ミニバンやSUVは車高が高く視界が開けているので、閉鎖された感じのセダンの後席よりは、気分は良いと思うのですが・・・・。

    で、足回りを固めてロールを少なくしてみようといったことはされています。例えば、廃盤ですがクルーガー。クルーガーの17インチ仕様のSパッケージは、16インチのクルーガーや同じシャーシのハリアーに比べ、足がガチガチに固められ、タイヤもオールシーズンでなく完全なサマータイヤにし、ロールを減らしています。

  • 車高が高いとどうしても揺れ幅が大きくなりますから、酔いやすくならます。乗せられるならセダンの方がいいですね。
    また、ミニバンでも酔いやすい車と酔いにくい車があります。ユーザーレポートを調べれば、わかってくると思います。

  • ミニバンやSUVは重心の低いセダンやステーションワゴンに比べると、どうしても酔いやすいです。
    遠足で、家の車では酔わないのに、大きなマイクロバスに乗ると酔うのと同じことですね。
    発進、停止、カーブ・交差点を曲がる際の、前後・左右・上下の車体の動き(体の動き)が大きいと、耳の奥にある三半規管の平衡感覚が狂いやすくなりますので、酔いやすくなるということです。
    また、ミニバンは乗車定員全員が乗車している状態が一番乗り心地が良くなるように設計しているため、少人数で乗車する場合は、フワフワした乗り心地になります。それを「乗り心地がいい」と感じる人もいれば、「気持ち悪い」と感じて酔う人もいます。
    それじぁあ「フワフワ感」を無くすように、質問者様が言われる、足回りを固めたり、横揺れを抑える補強バーを取り付ければ、揺れやフワフワ感も少なくなりますので、車酔いは抑えられますが、乗り心地は犠牲になるのは確実です。揺れは抑えられますが、地面からの衝撃が強くなります。「フワフワ」から「ゴツゴツ」になります。
    ノアやセレナにお金をかけて足回りをいじって時間とお金を使うより、「8人乗りのミニバン」で、純正の状態で、車の重心の低い、現行のエルグランド、エリシオンなら、セダンに比較的近い乗り心地のため、酔いにくいと思います。
    エルグランド、エリシオンのサスペンションはノアやセレナ(アルファード&ヴェルファイアも含めて)のそれとは別格です。見えないところにお金かけてます。
    インターネットの口コミにも、ノアやセレナ(アルファード&ヴェルファイアも含めて)は「試乗しただけで子どもが酔った」というのもあります。その方は現行のエルグランドを購入されていました。
    価格はノアやセレナよりは高くなりますが、足回りをいじる予算を考えたらさほど変わらないです。

    乗車人数が4人程度ならレガシィ、アテンザ、マークX、ティアナ、その中でもレガシーが一番酔いにくい(足回りがしっかりしている)と思います。

  • 個人差はあると思いますが、僕の場合は確実に酔います。ロールするのは仕方ないにせよ、ロールの仕方が気持悪くて…。ただレガシィよりはアテンザの方が後ろの座席は快適かも知れませんね。

    ハリアーやエクストレイルはミニバンと違って足回りも比較的しっかりしていると思います。車重もあって乗り心地には有利かも知れませんよ。

    とにかくミニバンって、停まっている時だけは快適なんですけどね…。

  • クルマの重心位置や足回りの特性などを考えると、カーブが連続する道だとその傾向は強いかと思われます。

    足回りで改善される部分もありますが、乗車人員の変動が激しいミニバンなどでは、1名乗車とフル乗車での重量変動も大きいですから、その点でどうこうするのも限界があるかと思います。

    それよりも、ドライバーの運転技術による要素が大きいかと思います。

    例えば、コーナー進入時の減速やステアリング操作などで、ラフな操作をすれば乗員の体は前後左右に揺さぶられますので、酔いやすいかと思います。

    また、発進もアクセルをドンと踏んで加速したり、停止線で停止した直後にガックンと反動が来るような止め方を繰り返すドライバーの運転であれば、どんなクルマでも同じです。

    やはり、ドライバーがクルマの特性を理解して運転しないと、レガシィでも同乗者を酔わす人はいますし、ミニバンでも同乗者を酔わせない人もいます。

    同乗者を酔わせないような運転を心がけた場合に、運転しやすいって意味では質問者の導きたい車種の方が楽って結論はあるかと思います。

  • 重心が高い分ロールが大きく振られやすい

    また無理やり乗用車シャーシに多人数を乗せようとしているためサスの許容範囲が小さいので衝撃吸収性が小さかったり、ショックアブソーブが弱いので、いつまで揺られていることになる

    一般には乗用車のほうが乗り心地はいい

  • ミニバンなんて滅多に乗らないが、確かに酔いやすく感じた。

    けどまあ、皮膚表面の自律神経鍛えりゃ車酔いなんか克服できるから。
    乾布摩擦や湿布摩擦を毎日やりゃあいい。

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