現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ボディ長くね!? 中国国内を走る[セダン]はなぜ後ろを伸ばしたストレッチ仕様が多いのか? 日本では衰退したセダンの中国事情

ここから本文です

ボディ長くね!? 中国国内を走る[セダン]はなぜ後ろを伸ばしたストレッチ仕様が多いのか? 日本では衰退したセダンの中国事情

掲載 8
ボディ長くね!? 中国国内を走る[セダン]はなぜ後ろを伸ばしたストレッチ仕様が多いのか? 日本では衰退したセダンの中国事情

 今回の北京モーターショーで現地を訪れ、改めて北京市内を観察したのだが、セダン派の私がやはり気になったのはどんなセダンや専用のモデルが走っているのかだ。その傾向と特徴についてレポートしたい!

文、写真:ベストカーWeb編集部・渡邊龍生

ボディ長くね!? 中国国内を走る[セダン]はなぜ後ろを伸ばしたストレッチ仕様が多いのか? 日本では衰退したセダンの中国事情

■フォーマルなセダンが中国では好まれている?

日本ではティアナが先代かぎりで販売終了したが、中国では日本未導入の現行アルティマが販売されている

 日本よりもまだセダンは根強い人気を誇っている中国車市場。テスラモデル3をはじめ、アコードにカムリ、アルティマ(ティアナ)などが台数を稼ぎ出している。この理由としては中国人特有の傾向が見られるからだ。

 現地のメディア関係者は、「中国人は伝統的に権威を重んじています。このため、SUVやミニバンも人気なのですが、フォーマルで権威的なセダンが好まれる傾向のようです」と語る。

北京市内を走るタクシーの北京汽車、EU5もセダンタイプのEVだ

 また、世界の要人が国内外で移動する際にセダンに乗っていることもセダン購入に後押しになっているのだとか。それだけではなく、もっと現実的な理由があると前述の現地メディア関係者は次のように述べている。

「今や世界最大の自動車販売台数を誇る中国ですが、人口もそれだけ多いため(2022年現在で14億2200万人)、人口で割った場合の所有台数としてはさほど多くないのが現状です。ミニバンやSUV、スポーツモデルなどは都市部に集中し、まだまだ1世帯に1台という地方では無難なセダンが好まれる傾向が強いのです」

[articlelink]

■中国特有の気質か? ロングボディのセダンがお好き

こちらの新旧アウディA4はいずれもロングボディ仕様だった

 さらに、「中国人は家族を非常に大切にします。ですので、家族のために後部席スペースを広げ、ボディ拡大版ロングモデルのセダンを各社がラインナップしているのです」と続ける。

 確かに北京市内の街中を見ていると、ミョーにボディ後部が長い気がする。特にドイツ車勢のメルセデスベンツにBMW、アウディなどのセダンモデルはほとんどがロングボディ仕様だった。

ノーマルでもかなりボディがデカいメルセデスベンツ先代Eクラスももちろんストレッチ版のL仕様だ

 まあ、比較的ボディがコンパクトなメルセデスベンツCLAや先代F30型BMW3シリーズあたりならロング仕様もわかる。でも、元からかなりボディが大柄なメルセデスベンツSクラスやアウディA8あたりにロングボディ仕様って必要なのだろうか?

 そんなに後席が広いことを重視するのなら2列目が快適なミニバンなどを選べばいいだけじゃないのか、と思って再び現地メディア関係者に聞いてみた。

最上級サルーンカテゴリーのFセグモデル、アウディA8にロングボディ仕様って必要なの?(笑)

「セダンのロング仕様はノーマルのボディよりも10cmほど拡大した中国専用の仕様なのですけど、権威を重んじる中国人は同時に見栄を張りたいものです。ですので,ふつうの長さのセダンよりは長く大きいセダンが好まれます」

 なるほど。マツダが今回の北京モーターショーにセダンのEZ-6をワールドプレミアしたのも頷ける話。でも、何だか日本でふつうの3シリーズやA4などを見ている我々からするとどこか間延びした印象を受けるのだが……。

「いやいや、我々からすれば逆に3シリーズなどはロング仕様が標準ですから。ノーマル仕様のほうが中国ではレアでして、実際にノーマル仕様のボディを見ると『寸詰まり感』があるほどです(笑)」

日本では退役するタマが多くなってきた「ゼロクラウン」もまだまだ中国では健在!

 いずれにしてもセダンが世界最大の市場となった中国で売れ続けるかぎり、各社ともセダンの生産を今後も継続するだろう。セダン派としては少しでもより多くのモデルのセダンが日本にも導入されることを願ってやまないのだが……。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

RWD「最初で最後」の600馬力超え アウディR8 V10 GTへ試乗 ストレスフリーこそ最大の偉業
RWD「最初で最後」の600馬力超え アウディR8 V10 GTへ試乗 ストレスフリーこそ最大の偉業
AUTOCAR JAPAN
軽とは思えない広々開放空間を実現したホンダ「N-VAN」発見! 女子旅に至れり尽くせりの仕様をぜんぶお見せします!
軽とは思えない広々開放空間を実現したホンダ「N-VAN」発見! 女子旅に至れり尽くせりの仕様をぜんぶお見せします!
Auto Messe Web
ポイントリーダーのハジャルが快走。宮田莉朋はチームメイトを上回る/FIA F2第10戦フリー走行
ポイントリーダーのハジャルが快走。宮田莉朋はチームメイトを上回る/FIA F2第10戦フリー走行
AUTOSPORT web
S耐デビューのスバル『ハイパフォ・エックス』は市販に近い状態からスタート。その目標は
S耐デビューのスバル『ハイパフォ・エックス』は市販に近い状態からスタート。その目標は
AUTOSPORT web
新代表ビノットはサインツをアウディF1に誘い込むことができるか。フェラーリ時代の関係は良好
新代表ビノットはサインツをアウディF1に誘い込むことができるか。フェラーリ時代の関係は良好
AUTOSPORT web
ステランティス、上半期利益が半減 モデルチェンジが販売台数に打撃「是正措置を実行中」
ステランティス、上半期利益が半減 モデルチェンジが販売台数に打撃「是正措置を実行中」
AUTOCAR JAPAN
ノリス、”ナンバー1ドライバー”待遇をマクラーレンに求めず「まだ先は長いし、何かを変える必要はない」
ノリス、”ナンバー1ドライバー”待遇をマクラーレンに求めず「まだ先は長いし、何かを変える必要はない」
motorsport.com 日本版
超長 い「ダブル連結トラック」ついに首都高・阪高も“解禁” 走れる路線拡充 許可制度も簡略化へ
超長 い「ダブル連結トラック」ついに首都高・阪高も“解禁” 走れる路線拡充 許可制度も簡略化へ
乗りものニュース
新型「小さな“高級SUV”」公開! 全長4.1m級ボディ&めちゃオシャレな「トリコロール」仕様! 「赤白青」な「C3エアクロスSUV」登場!
新型「小さな“高級SUV”」公開! 全長4.1m級ボディ&めちゃオシャレな「トリコロール」仕様! 「赤白青」な「C3エアクロスSUV」登場!
くるまのニュース
FIA F2スパ戦のスプリントレースは、豪雨により開催延期……待てども雨脚弱まらず
FIA F2スパ戦のスプリントレースは、豪雨により開催延期……待てども雨脚弱まらず
motorsport.com 日本版
ポルシェ911にF1エンジン 600馬力超のレストモッド「TAGターボ」はなぜ生まれたのか
ポルシェ911にF1エンジン 600馬力超のレストモッド「TAGターボ」はなぜ生まれたのか
AUTOCAR JAPAN
新車で100年前のクルマを買える! ベントレー「スピードシックス」の開発テストが終了…12台限定の3億円のクルマとは
新車で100年前のクルマを買える! ベントレー「スピードシックス」の開発テストが終了…12台限定の3億円のクルマとは
Auto Messe Web
ACO、2028年WECの水素カー参戦はスパ、ル・マンの2戦のみを予定。富士が加わる可能性も
ACO、2028年WECの水素カー参戦はスパ、ル・マンの2戦のみを予定。富士が加わる可能性も
AUTOSPORT web
2024年秋に迫力の“ステルスカラー”が新登場! マット塗装のボディ色をまとったトヨタ「クラウン・スポーツ」の特別仕様車を初公開
2024年秋に迫力の“ステルスカラー”が新登場! マット塗装のボディ色をまとったトヨタ「クラウン・スポーツ」の特別仕様車を初公開
VAGUE
メルセデスF1、新投入フロアの使用続行を断念。ベルギーGP初日は謎の苦戦……旧仕様で挑むことに
メルセデスF1、新投入フロアの使用続行を断念。ベルギーGP初日は謎の苦戦……旧仕様で挑むことに
motorsport.com 日本版
ザイドルとホフマンの解雇に見える、アウディの厳格な組織運営。F1での将来を見据え内紛は許されず
ザイドルとホフマンの解雇に見える、アウディの厳格な組織運営。F1での将来を見据え内紛は許されず
AUTOSPORT web
水素燃料電池搭載『パイオニア25』が初の公開テスト実施「ハンドリングも非常に良好」/エクストリームH
水素燃料電池搭載『パイオニア25』が初の公開テスト実施「ハンドリングも非常に良好」/エクストリームH
AUTOSPORT web
危険すぎる「ショートカット右折」に対向車は大迷惑! 交差点での“正しい運転方法”とは?
危険すぎる「ショートカット右折」に対向車は大迷惑! 交差点での“正しい運転方法”とは?
くるまのニュース

みんなのコメント

8件
  • mat********
    申し訳ないですが ベストカーの記事は素人が書いてる。
    読む価値がない。
  • *
    >こちらの新旧アウディA4はいずれもロングボディ仕様だった

    どう見てもA6だけど、ベストカーの編集部にはA4とA6の違いが分かる人がひとりもいないんですか?ヤバいっすね笑
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

256.4351.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0185.8万円

中古車を検索
ティアナの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

256.4351.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0185.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村